米9・11テロ犯裁判、どうするオバマ大統領?
10月13日(金)に、ホルダー米司法長官は2001年の米中枢同時テロの主犯格とされる、国際テロ組織アルカーイダ幹部、ハリド・シエイク・モハメド被告ら5人をキューバのグアンタナモ米軍基地収容所からニューヨークに移送し、同市の連邦地裁で裁判にかけると発表した。
オバマ政権が目指すグアンタナモ収容所の閉鎖に向けた措置だが、共和党や遺族の一部から反発が出ている。オバマ大統領は13日、東京での日米首脳会談後の記者会見で「モハメド被告は最も厳しい正義の要求を受けることになるだろう」と発言された。
ホルダー米司法長官は5人に死刑を求刑する考えを表明した。尚、同時テロで倒壊した世界貿易センタービルの跡地近くの裁判所で裁くことになると語った。共和党のマコネル上院院内総務は声明で、5人の国内移送について「テロを誘発する恐れがあり、米国民を危険にさらす」と批判した。「テロ容疑者は軍事法廷で裁くべきだ」との声も多い。
グアンタナモ収容所には現在も215人が収容されている。オバマ政権は、グアンタナモ基地のテロ容疑者収容施設を来年1月22日までに閉鎖する公約を掲げるなど、ブッシュ前政権の進めた対テロ政策の転換を図ってきた。しかし、期限までの施設閉鎖が絶望的となり、ホワイトハウスは13日、担当責任を問う形でグレッグ・グレイグ法律顧問の「辞任」を発表した。
オバマ大統領は、当初、9・11の真の犯人を追い詰めるべく動いていたが、今年5月連休中に起きたニューヨーク上空での出来事(大統領が乗った専用機・エアーフオース・ワンが戦闘機に撃墜されそうになった事件)以降急変して、その手を緩めて来ており、成り行きが注目されている中での、今度の動きは大変重要です。
先日の野球、日本シリーズでの始球式にわざわざ前大統領ブッシュ氏が来日して始球式で投げて、その後、観覧席で小泉前首相と一緒に観戦していたとの事。9・11を推進した人物が、まだまだ何の制約も受けず蠢いているのは、本当に不気味であります。
米国でのテロ裁判が今後どうなるのかで、今後の世界の動きも微妙となりそうです。オバマ大統領と鳩山首相が力あわせ、悪の組織に負けずに人類の正義を、是非貫き通して頂きたいと切に願うものの一人であります。
ケネディー大統領や、田中角栄総理の二の舞は絶対避けて頂き、暗殺や、謀略には充分注意しつつ、偏狭な国家主義でなく、人類愛に基ずく政治の実現に頑張って頂きたく思う次第です。 以上
« 甥の無念を想う! | トップページ | 地球、温暖化傾向中だが、当面寒冷化進行かどうか? »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 世界の5大権力センター パート3(全3回シリーズ)(2025.07.08)
- 世界の5大権力センター パート1(全3回シリーズ)(2025.07.07)
- 自傷行為としての制裁:ロシアと対峙する欧米諸国の戦略的盲点(2025.06.22)
- 自傷行為としての制裁:ロシアと対峙する欧米諸国の戦略的盲点(2025.06.23)
- DCテロ銃撃心理作戦:「欺瞞によって戦争を起こすのだ」—モサド(2025.06.12)
コメント