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次に、アレクセイ・デミートリエフ博士の理論をご紹介致します。
ロシアのシベリア科学アカデミーに所属するアレクセイ・デミートリエフ博士は、1998年に「地球と生命の惑星物理学的状態」という画期的な論文を発表し、その中で太陽系全体が活性化している理由は、太陽系がエネルギーの凝集した星間空間に入ったことであるとしている。「2012年地球大異変」から引用する。
「太陽系は天の川銀河(銀河系)のなかを不明確な軌道を描いて動いており、かたや銀河系も宇宙の中をどこへともなく移動している。太陽系が実際におそらくは好ましくない新たな環境へと移動している可能性については、これまで誰も言及して来なかった。やがてそうなるのは理の当然なのだが。星間空間が一様に暗く、冷たく、何もない場所であり続ける保障はないのである。いま、ドミートリエフはこの太陽圏が難所に差し掛かったと説明する。具体的に言うと、水素、ヘリウム、ヒドロキシラジカル(水素原子が酸素原子と単結合したもの)、およびその他の元素や化合物などを含む磁気をおびた細長い帯や溝だ。つまり、おそらくは爆発した星の残骸である。宇宙のゴミだ。」
太陽は大量の太陽風を放出している。太陽風の届く範囲を太陽圏、または太陽系圏、ヘリオスフィアなどと呼ぶが、太陽系がエネルギーが充満した星間空間に入ると、強大な衝撃波が発生するという。「水を押し分けて進む船をはじめ、ほかの媒体を通過するものは何でもそうだが、太陽圏も星間空間の粒子をかきわける際に、その前方に衝撃波を生み出した。衝撃波は、太陽圏がこの宇宙の高密度領域に入るにつれて、大きく激しいものになった。ドミートリエフは太陽圏の衝撃波が10倍ほどに増大して、3ないし4AUから40AU以上になったと見積もる(AUはアストロノミカルユニット天文単位のことで、1AUは地球と太陽の距離、約1億5000万キロメートル) この続きはその七に 以上
太陽系は、太陽から発生する太陽風によって大きく広まり、幅100億キロある太陽圏によって、太陽系の外から降り注ぐ有害な宇宙線や星間雲などから保護されている。今、ボイジャーは、星間ガスによって太陽風の流れが遅くなっている太陽圏の境界付近を飛行している。
ボイジャー1号は2004年12月に、そしてボイジャー2号は3年後の2007年8月20日にそれぞれ太陽圏に到着した。これが今回の発見を可能にした。
太陽圏の大きさは、いくつかの力のバランスで決定されている。太陽風は太陽圏をいわば内部から膨らませて、これを拡大する動きをするが、一方星間雲は外部から太陽圏を圧縮する。ボイジャーが太陽圏に入ったことで、星間雲の磁場の大きさが明らかとなった。それは、ほぼオファー博士がネイチャー誌で予想した5マイクロガウスであった。
今回、星間雲の強力な磁場の存在が確認されたことは、太陽系は今後同じような星間雲に突入する可能性があることを示している。太陽圏は現在でもすでに圧縮されているが、新たに星間雲に突入すると圧縮はさらに進み、有害な宇宙線が太陽系内部に侵入し、地球上の天候に大きな影響を及ぼす可能性がある。また、宇宙線のため宇宙旅行が困難になる一方、星間空間が狭められるため、宇宙旅行がしやすくなるという側面もある。
こうしたことは、数十万年間で一度現れる現象だという。太陽系が星間雲を抜けて次の星間雲に到着するにはこの位の時間がかかるからだ。オファー博士は「興味深い未来が待っている」といっている。以上である。
この論文は最後に「数十万年後に起こる次の星間雲の突入」に話題を持って行き、今、突入しつつある星間雲の具体的な影響からは話題をそらしているように見えるが、星間雲の強力な磁場によって太陽圏が圧縮され、有害な宇宙線などが太陽系内部に降り注ぐとしていることでは、先のアレクセイ・デミートリエフ博士ときわめて似た認識を示している。この続きはその六に 以上
次に、NASAのメラフ・オファー博士がネイチャー誌に発表した論文の内容をもう少し詳しくご説明致します。
「ボイジャーが星間雲を発見」 2009年12月24日、ネイチャー誌で、これまで物理学者が存在不可能としていた星間雲が実際に存在していることが、NASAの人工衛星ボイジャーによって確認されたことを発表した。
現在ボイジャーは太陽圏の縁を飛行しており、星間雲に入ろうとしているところである。これは将来太陽系が、銀河系の他の星間雲に突入する可能性があることを示している。今、太陽系が突入しつつある地帯は、天文学者が「局所的星間雲」ないしは通称「近傍のふわふわとしたエリア」と呼ぶものである。それは幅が30光年あり、6000度の水素及びヘリューム原子で出来ているという。この星間雲の存在は謎だとされていた。
それと言うのも、約1億年前、近くで超新星の固まりの一つが爆発し、100万度を超えるガスのバブルのような固まりが出来たからである。星間雲は強烈な圧力を持つこのガスのバブルによって完全に包囲されており、これによって完全に押し潰されるか、または分散させられてしまうと考えられていたからである。
なぜなら、星間雲の密度と温度では、周囲のガスのバブルの圧力には耐えられないからである。にも係らず、星間雲が存在できることをボイジャーが発見したのである。オファー博士によると、星間雲の磁場は4~5マイクロガウスあり、磁場のため星間雲が存在するだけの内部の強度が確保されたとしている。
NASAのボイジャー1号と2号は、この30年間太陽系の外に出る飛行を続けており、現在は、冥王星の軌道の外側にいる。星間雲に接近しているが、まだ雲には到着していない。オファー博士によると「ボイジャーは星間雲にはまだ突入していないものの、非常に接近しておりこの雲がどのようなものなのか観測可能になっている」という。この続きはその五に 以上
シベリア科学アカデミーのアレクセイ・デミートリエフ博士は言う。「太陽活動が盛んになっているのは、星間のエネルギー雲の中へ移動するにつれて、我々が経験している物質、エネルギー、情報の流れが増加しており、それがじかに反映された結果なのだ。太陽には新たな要求が課せられており、我々はこうした要求が地球に及ぼす衝撃を経験しているのだ。」
最近では、このような見方をする人に、現在米国で最も注目を浴びている未来予測のプロジェクトの一つにwebBOTがある。このwebBOTプロジェクトの主催者のクリス・ハイがいる。彼はALTA(asymmetric language trend analysis report)報告書で時々書いているように、太陽系が銀河面を通過しつつあり、それに従って太陽系全体が銀河面の強い重力場によって圧縮されることが原因なのかも知れない。
いずれにせよこれらの説は、太陽系の惑星が活性化している原因が太陽系の外部から入ってくるエネルギーにある点では、共通している。
以上のように、一般的には、実に興味深い仮説程度と見られて来ており、太陽系の惑星で、上記のようなエネルギーレベルの上昇が、本当に起こっているのかどうかには異論があるようだし、またアレクセイ・デミートリエフ博士の、星間雲突入説にしても十分に実証されておらず、はたして、エネルギーレベルの高い星間雲のようなものが、実在しているのかどうかまでは、確認できないとされてきた経緯あり。
しかし、このたびのNASA論文では星間雲が実在していることが確認され、アレクセイ・デミートリエフ博士や小生の星間雲突入説を実証する事となった。 その四に続く 以上
最近までに、太陽系内の惑星で観測された諸現象について、以下にご説明いたします。
「大気の増加 」 火星では大気の厚みが増し、NASAの予想よりも約2倍濃くなっている。このため、1997年にはマースオブザーバーのバックアップ機の一つが厚い大気に阻まれクラッシュした。さらに、これと同様のことが木星、天王星、海王星でも起きている。また、火星の北極に存在が確認されている氷の塊が早いスピードで溶けている。温暖化現象は火星でも発生している。
「増大する惑星の明るさ」 金星の明るさは増大している。木星のエネルギーは明らかに増加しており、木星の月のイオと木星を結ぶイオン化した放射能のチューブが見えるようになった。天王星と海王星の明るさも増大している。
「惑星を取り巻く磁場の変化」 木星の磁場の強さは2倍になっており、天王星や海王星でも磁場の同じような増大がみられる。
「ポールシフト」 天王星と海王星でポールシフトが起きた。ボイジャー2号が二つの惑星を通過したときの計測では、北極と南極が地軸に対して約50度程ずれていた。
こうした変化は、2億5千万年の周期で、天の川銀河を蛇行しながら公転している太陽系が、天の川銀河の宇宙の塵が集積してエネルギーレベルの高い地帯へと進入し、そのため膨大なプラズマエネルギーが、太陽圏に進入していることによると考えられている。
これらについては、シベリア科学アカデミーのアレクセイ・デミートリエフ博士が詳しい。博士は次のように言う。(因みに、小生もこの考え方であります) その三に続く 以上
小生の今年の年賀状の挨拶文に「地球の属する太陽系惑星群は、現在銀河系宇宙の渦の波(恒星が帯状に集合)を横切ろうとしており、まもなく(2012年)本格突入する見込みであります。・・・・
というような内容でしたが、この事実が、昨年暮れの12月24日に米国NASAの太陽圏の客員研究員であるジョージメイソン大学のメラフ・オファー博士によって、確認された事を、著名なネイチャー誌に論文として発表されました。これによると、現在太陽圏の縁を飛行しているボイエジャー1号と2号が送信して来たデータの分析結果から見て、今、太陽系は強い磁場を持つ星間雲に突入しつつあるという。
小生はこのような見方を、既に20数年前より予想しておりましたが、2007年12月にNHK出版協会が発売した「2012地球大異変ー科学が予言する文明の終焉 ローレンスE・ジョセフ著」で紹介された、ロシア、シベリア科学アカデミーのアレクセイ・デミートリエフ博士が発表した論文「planetophysical state of the earth and life ]が出るまでは、この見方をする人は他に誰一人、私は知りませんでした。
しかし、この見方をする人々が徐々に増える事は大変心強く思います。アレクセイ・デミートリエフ博士や小生の見方では、銀河系の軌道上にある太陽系がエネルギーの強い星間雲の中に突入しつつあり、それが太陽系全体が温暖化しつつある原因であるとしている。そして太陽系の惑星すべてのエネルギーが高まってる状態にある。
現在の太陽系内の惑星で観測されている現象について、米国のNASAやロシアのアレクセイ・デミートリエフ博士の説明を以下にご紹介します。この続きはその二に 以上
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