米9.11テロ事件テロ主犯格の裁判、オバマ政権、軍事法廷に転換か?
ワシントン(CNN) 2001年9月11日のNYテロ事件の主犯格とされる国際テロ組織アルカイダ(?)ハリド・シェイク・モハメド容疑者らの裁判の実施場所で、オバマ政権高官は5日、ホワイトハウス顧問らがホルダー司法長官が提案したニューヨークの一般法廷ではなく、軍事法廷とする提案を検討していることを明らかにした。
司法長官は昨年11月、陪審による公正な裁判を目指し、ニューヨークの連邦裁判所の一般法廷を提案、オバマ大統領も賛同していた。しかし、治安対策、経費捻出などを踏まえ、ニューヨーク市や野党・共和党から異論が続出。共和党からは、テロ容疑者は一般法廷で被告に与えられる法的権利を受ける資格はないとの反発も出ていた。
モハメド容疑者らのニューヨーク移送は、現在収容されているキューバ・グアンタナモ米海軍基地にあるテロ容疑者施設の閉鎖案に絡むものだが、連邦議員の間には閉鎖に必要な経費支出の承認に軍事法廷での裁判を条件付ける動きも出ている。
ホワイトハウスのギブス報道官は5日、ニューヨーク市が抱く治安対策、支援態勢に関する懸念を踏まえ、選択肢も検討していると述べた。政権高官は、裁判の実施場所についてオバマ大統領は3月後半に予定するオーストラリア、インドネシア歴訪前に決定する見通しだとも語った。
グアンタナモ施設の収容者の移送先については、オバマ大統領の地元である米イリノイ州の刑務所利用が決まっている他、「危険度」の少ない収容者は出身国もしくは第三国への移送を進める方針。
他方、CNNは6日、「イラン大統領、米NYテロ事件は(作り話)と主張」とニュースを発信した。イラン国営プレスTVによると、同国のアフマデイネジャド大統領は6日、2001年9月11日の米NYテロ事件について、米軍によるアフガニスタン攻撃の口実とするための「作り話」だったと述べた。
アフマデイネジャド大統領は、NYテロが米国にとって、「対テロ戦に乗り出し、アフガンへ部隊を送り込む理由を作る」ことを目的とした「シナリオであり、巧妙な情報策」だったと主張した。
イラン労働党通信(ILNA)が7日伝えたところによると、同大統領は8日、再選後初めてアフガンを訪問。これに先立ち、同国が抱える「問題」の原因は、米軍など外国部隊の駐留にあるとの立場を改めて示した。
ここで疑問が湧くのは、CNNが9.11テロ事件において、米国での動き(9.11テロの正当化の動き)とイランでの動き(9.11テロの否定化の動き)の、正反対の意見を同時に敢て取り上げる目的は何かということである。
先般ワシントン・ポスト紙が日本の民主党・現職参議院議員の藤田幸久氏を9.11テロ事件に疑問を持ったとの事で、酷評したため、改めて世界的に反響を呼び、疑問が渦巻いてきた中での取り上げ方のため、何か目的があるのかどうか今後のオバマ政権の動きに目が離せません。 以上
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