今、何故、NHK大河ドラマ「龍馬伝」なのか!その十二(王政復古の大号令)
「王政復古の大号令」 慶応3年12月9日(1868年1月3日)
徳川内府、従前御委任ノ大政返上、将軍職辞退ノ両条、今般断然聞シ召サレ候。抑癸丑以来未曾有ノ国難、先帝頻年宸襟ヲ悩マセラレ御次第、衆庶ノ知ル所ニ候。之ニ依リ叡慮ヲ決セラレ、王政復古、国威挽回ノ御基立テサセラレ候間、自今、摂関・幕府等廃絶、即今先仮ニ総裁・議定・参与ノ三職ヲ置レ、万機行ハセラルベシ。諸事神武創業ノ始ニ原キ、縉紳・武弁・堂上・地下ノ別無ク、至当ノ公議ヲ竭シ、天下ト休戚ヲ同ク遊バサルベキ叡慮ニ付、各勉励、旧来驕懦ノ汚習ヲ洗ヒ、尽忠報国ノ誠ヲ以テ奉公致スベク候事。
将軍慶喜の大政奉還により、政権が天皇に移管されました。(将軍職の辞表を出したのは10日後の10月24日)。しかし大政奉還に反対する会津藩、桑名藩や旧幕府勢力の強硬な幕府権力奪還の動きもあり、次の新政権に慶喜が擁立される可能性が高かったのです。
それを完全に排除するために出されたのが「王政復古の大号令」です。
慶応3年11月末(1867年)、薩摩藩主島津忠義(島津久光は忠義の父)の率いる約3千の兵が上京。長州藩兵約2千5百も12月初めには摂津西宮と備後尾道に到着しました。
慶応3年12月9日(1868年1月3日)朝、薩摩、安芸、備前、尾道(遅れて土佐も)の藩兵が宮中に入り、それまで宮門の警備に就いていた会津、桑名の兵を追い払って各要所を固めました。五藩の兵に守られた宮中の学問所に親王、公卿の他、薩摩、安芸、越前、尾張、土佐の諸侯を集め、明治天皇〔15歳)が王政復古の大号令を下しました。
摂政、関白、幕府の廃止が明示され、加えて五摂家、門流、議奏、武家伝奏の廃止ならびに守護職、所司代の廃止が布告されました。幕府(徳川慶喜)、京都守護職(松平容保)、京都所司代(松平定敬)が正式に廃止され、新設された「総裁・議定・参与」の三職には徳川慶喜の名前はありませんでした。
同日夜、小御所において初めての三職会議が開かれました。席上、岩倉具視と大久保利通(参与)は徳川慶喜の辞官納地(慶喜の内大臣の官位辞退・領地返上)を主張し、山内豊信(容堂)、松平慶永(春嶽)と対立。会議は紛糾して深夜に及びましたが、慶喜に辞官納地を命ずることが決定されました。その十三に続く 以上
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