今、何故,NHK大河ドラマ「龍馬伝」なのか!その五(条約の内容)
日米修好通商条約調印後、勝海舟や、福澤諭吉を乗せた咸臨丸が条約の批准書を交換するために渡米している最中に桜田門外の変により井伊直弼は暗殺された。
条約の主な内容は、
(1)条約港の設定。神奈川(1859年7月4日「安政6・6・5」)
長崎(1859年7月4日「安政6・6・5」) 箱館(函館)(既約1854年3月31日「嘉永7・3・3」)
新潟(1860年1月1日「安政6・12・9」) 兵庫(1863年1月1日「文久2・11・12」)
以上の開港と
下田の閉鎖(1860年1月4日「安政6・12・12」)
(2)領事裁判権をアメリカに認める。
(3)江戸(1862年1月1日「文久元年12・2」) 大阪(1863年1月1日「文久2・11・12」)
二都市での開市許可。
(4)自由貿易。
(5)関税はあらかじめ両国で協議する(協定税率、関税自主権がない状態)。
(6)内外貨幣の同種同量による通用。
(7)アメリカへの片務的最恵国待遇。
詳細のサイトは「http://www.geocities.jp/sybrma/177nichibeisyukoutsusyou.html]
以上であるが、実際に開港したのは神奈川ではなく横浜(1859年7月1日「安政6・6・2」)、兵庫ではなく神戸であった。この事は条約を結んだ各国から批判もされたが、明治新政府になると横浜を神奈川県、神戸を兵庫県として廃藩置県することで半ば強引に正当化した。
最恵国待遇については、当初アメリカ側からは双務的な最恵国待遇を提案されたものの、鎖国政策を出来るだけ維持し、一般の日本人に対しては自由な海外渡航を認める考えが無かった幕府側から断ったとする見方もある。
貨幣の交換比率は銀貨を基準に定められた。当時の日本の金銀比率は金1に対し銀4.65であり、諸外国の相場(金1対銀15.3)に比べ銀が強く、物価は金基準では諸外国と同等、銀基準では格段に安かった。そのため幕府は金貨基準の貨幣の交換を主張するが、ハリスは銀貨基準の交換を主張して押し切り、金の流出・インフレーションによる経済の混乱を引き起こすことと成った。(幕末の通貨問題)
その六に続く 以上
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