群大で重粒子線治療が開始される。
昨年3月から試行中であった重粒子線治療が、この程、群馬大学医学部(前橋市昭和町)が導入した重粒子線治療施設でガン患者への初めての治療が行なわれ、同大と県は17日、県庁で記者会見を開き、経過と今後の計画を発表した。
発表によると、患者は前立腺ガンを患う県内の男性で、16日に一回目の照射が行なわれた。患部への照射時間は40~45秒で、担当医師によると、患者の容体に異状はなく、「体調は良好」と話しているという。
県などによると、重粒子線治療の特徴は、エックス線を用いる従来の放射線治療に比べ、ピンポイントでガン病巣に照射でき、正常細胞を殆んど傷つけない点が挙げられる。また、細胞を破壊する作用が強く、照射回数も少なくなる。前立腺ガンの場合、4週間で16回の照射を想定。他に肺ガン、直腸ガン(術後の再発)などに対する治療効果が期待されている。
現在、重粒子線治療は自由診療として行なわれ、全額患者の自己負担で、治療費は約300万円と高額になる。同大は、保険診療との併用が認められる「先進治療」として承認を受けるため、条件となる10例の治療を済ませた後、厚生労働省に申請する。今夏には一般治療を初め、将来は年間800人の治療を計画している。
同大は、「いずれ外来通院で治療する態勢にしていきたい」と意欲を示し、県も「保険適用されるよう国に働きかけていきたい」と話した。県は、患者の負担を軽減するため、治療費を金融機関から借り入れた場合に利子を助成する制度を導入し、新年度当初予算案に90万円を盛り込んだ。 以上
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