「平成の船中八策」を実現する市民の会、その112[欧州連合における(トルコのEU加盟問題⑥)」
ド イ ツ に お け る 議 論 再 燃
欧州議会選挙が実施される2004年、ドイツでは、トルコのEU加盟問題が再び注目を集めている。保守系政党 〔現野党〕の CSU は、この問題を選挙テーマにする予定である。CSU の政治活動はバイエルン州に限定されているが、党議をほぼ共通にし、全国規模(バイエルン州を除く)で活動している CDU がこれに倣うかどうかは不明である。
これに対し、現政権政党は、トルコの EU 加盟に賛成する態度を変えておらず、Merkel 党首のトルコ訪問から、わずか6日後の 2月22日、Schröder 首相は、アンカラに渡り、トルコの EU 加盟を従来通り支援する意向を伝えた。
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前述したように、CDUの Merkel 党首は、トルコの EU 加盟には難色を示す一方で、「特権的パートナー」 としてならば、迎え入れる用意があることを表明している。もっとも、この提案を批判する党員もおり、CDU の公式見解として捉えてよいかは不明である。なお、姉妹政党 CSU の Stoiber 党首は、トルコの EU 加盟は、ヨーロッパの政治統合のビジョンを崩すものとして、Merkel 党首の外交路線を支持している。
EC・トルコ間には、すでに関税同盟が結成されており、経済的には、さらにどのような魅力ある「特権」を与えうるか疑問視する見解もある。また、トルコ自身は、特権的パートナーという地位に満足しないとされている。
その113に続く 以上
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