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2010年9月15日 (水)

「平成の船中八策」を実現する市民の会、その130[欧州連合における(トルコのEU加盟問題24)」

オ ー ス ト リ ア の 抵 抗

 2005年10月3日、EU加盟国は、トルコとのEU加盟交渉を開始する予定であるが、それを真近に控えた9月29日に至っても、加盟国は、交渉手続の枠組みについて合意していない。これは、オーストリア政府の根強い抵抗に基づいているが、同政府は、交渉が開始される前の段階において、交渉が失敗に終わる可能性について明確に定めておくべきと主張している。つまり、EU加盟に代わる案(特権的パートナーシップの締結)について規定するよう求めているが、他の加盟国の支持を得るには至っていない。2005年9月の外相会議でも、オーストリアの要請は退けられている。

リストマーク オーストリア政府の見解:

オーストリア政府の提案する交渉枠組み(ドイツ語)

 オーストリア政府が代替案を提唱する背景には、国民の大半がトルコのEU加盟に反対していることがある。この点について、同国の Plassnik 外相は、多くのEU市民(オーストリア国民に限らない)の声に耳を傾け、責任のある態度で臨む必要があると述べている。

 また、トルコが全ての 加盟要件 を満たすことは非現実的であるとする考えや、そもそも、EUはトルコを受け入れるだけの余裕がないとする見解も主張されている。

 さらに、かねてより、クロアチアのEU加盟を支持しているオーストリアは、交渉の切り札として、トルコとの交渉に異議を唱えていると解される。

2005年3月、EU理事会(外相会議)は、クロアチアとの加盟交渉延期を決定し、現在でも、交渉は開始されていないが、近く開かれる会議でこれが了承されれば、オーストリア政府は、トルコとの交渉にも同意するとみられている。なお、9月29日付けの Financial Times 紙において、同国のSchüssel 首相は、トルコとの加盟交渉を開始するならば、クロアチアとの交渉も開始すべきであるという趣旨の発言をしている。これに対し、欧州委員会は、両国との加盟交渉を同一に扱ってはならないと批判しているが、オーストリア外務省高官は、両者を同一に扱っているわけではないが、クロアチアに対するハードルを

高くすること(国連旧ユーゴスラビア刑事裁判所への協力)は受け入れがたいと反論している。

 また、9月29日付けの International Herald Tribune 紙において、

Schüssel 首相は、オーストリアは加盟交渉の開始を脅かそう

としているいるのではなく、交渉過程を良い方向に変えよう

としているだけであると述べている。

 なお、オーストリアの抵抗は 、直前に控えた国内選挙

(Stiermark 州の州議会選挙)を考慮したものとする

捉え方も有力であるが、同国政府は、このような見方

を否定している。

 欧州委員会の Rehn 委員(EU拡大担当)の報道官は、

加盟交渉枠組み案は、2004年12月の決定に正確に基

づいており、オーストリアの反発は理解しえないと述べて

いるが、オーストリア政府は、2ヶ国で欧州憲法条約の

批准が否決されたことを考慮すれば、昨年末の決定

は実施しえないと反論している。

(参照)

EU加盟国外相会議でオーストリアがトルコとの

加盟交渉の開始に反対した理由については こちら

 

オーストリアの譲歩

 

 トルコとの加盟交渉予定日である2005年

10月3日の直前に至っても、まだ採択され

ていない交渉枠組みについて協議するた

め、EU加盟国の外相は、2日(日曜日)、

ルクセンブルクで協議を再開した。

しかし、この日も、オーストリアは妥協

する姿勢を見せず、交渉開始の見通

しが立たなかったが、

3日の夜に入り、同国はようやく譲歩

するに至った 。同日夜の Press

Conference において、同国の Plassnik

外相は、加盟交渉のゴールがEU加盟

であることは(法的にも)明らかであり、

オーストリアはこれを疑問視したことは

ないと述べ、周りを煙に巻いた。

 なお、トルコの正式加盟を決定

する前に、EUの受容力(EUはトルコを

迎え入れるだけの余裕があるか

どうか)を検討すべきとする条項を

再度、見直すことが決まった。これは

オーストリアの要請に従った

ものであるが、3日午後には、かねて

より同国が要請しているクロアチアとの

加盟交渉開始も決定された 。約30

時間に亘る協議の後、オーストリア

が最終的に譲歩した背景には、

これらの点に加え、米国の介入や

多方面からの圧力があったと見

られている。また、来年の上半期、

オーストリアは、EU理事会議長国

となるため、執拗なボイコットは、

円滑な政策運営上、得策では

ないと考えられる。

  リストマーク オーストリア首相の評価

  リストマーク オーストリアの懸念

重要なのは、EUの受容力

 従来より、オーストリアは、EU加盟

代わる案特権的パートナー

シップの締結)の採択を要請

しているが、他の加盟国の

支持を得られていない。最終的に、

オーストリアの方が譲歩するようになっ

ているが、2005年10月3日、

Plassnik 外相は、

重要なのは、トルコのEU加盟を承認

したり、または、代替案を提唱すること

ではなく、トルコを迎え入れるだけの

(財政的および統治機構

上の)余裕がEUにあるかどうかであると

述べている。

10月3日のEU加盟国外相会議で、オー

ストリアは、この点を明確にすることに

成功したと解される。トルコとの交渉は、

EU加盟を目標にして行われるが、

EUが受け入れ能力に欠け

ていたり、トルコが全ての加盟要件を

満たすことができない場合には、

特権的パートナーシップ

について検討すべきであろうと

Plassnik 外相は語っている。

    新しい要件について

Der Standard v. 28. September 2005 ("Plassnik: "Überzeugungsarbeit" gegen Türkei-Verhandlungsmandat")

Der Standard v. 03. Oktober 2005 ("Türkei: Brüssel rechnet mit Einlenken Wiens nach Steiermark-Wahl")

Der Standard v. 03. Oktober 2005 ("Staatssekretär Winkler: Briten müssen handeln")

Der Standard v. 03. Oktober 2005 ("Österreich gibt starre Position auf")

Der Standard v. 03. Oktober 2005 ("Im Wortlaut: Österreichs Änderungswünsche")

Die Presse v. 29. September 2005 ("Wir drohen nicht, aber wir wollen mehr positive Elemente")

Die Presse v. 30. September 2005 ("Streit um Türkei-Beitritt spitzt sich zu:
Österreich verschärft Vorbehalte
")



FAZ v. 29. September 2005 ("EU-Botschafter verfehlen Einigung über Türkei-Verhandlungen")

FAZ v. 04. Oktober 2005 ("Einigung in letzter Minute: EU beginnt Verhandlungen mit Türkei und Kroatien")

    その131に続く                          以上

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