「平成の船中八策」を実現する市民の会、その131[欧州連合における(トルコのEU加盟問題25)」
加盟交渉、正式に開始される |
3日夜、ようやく、加盟交渉の枠組みが採択されたとの報告を受け、トルコの Erdogan 首相は、「理性の勝利」を称えている。また、世界平和の実現に向けた我々の希望は強化されたと述べている。 トルコとの加盟交渉は、当初の予定通り、10月3日に開始されることはなかったが、理事会議長国イギリスの Straw 外相は、式典開催地であるルクセンブルクでは、すでに4日なっていようとも、イギリスの時刻によれば、3日の内に式典が始まったため、当初の予定は守られたとしている。現在、ルクセンブルクとイギリスの間には、1時間の時差がある。 加盟交渉が開始されたとはいえ、加盟への道のりは長く、険しく、10~15年計画(早くても、2014年)。クロアチアの方が、先に目標を達成する可能性が高い。 |
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オーストリアの譲歩 オーストリアの懸念 トルコに対する新しい要件 Rehn 欧州委員、「ウィーン流舞踏会」について語る 加盟交渉手続の詳細 EU加盟交渉枠組み(ドイツ語) ![]() クロアチアとの加盟交渉、開始される |
オーストリアの譲歩
トルコとの加盟交渉予定日である2005年 10月3日の直前に至っても、まだ採択され ていない交渉枠組みについて協議 するため、EU加盟国の外相は、2日 (日曜日)、ルクセンブルクで協議を再開した。 しかし、この日も、オーストリアは 妥協する姿勢を見せず、交渉開始の 見通しが立たなかったが、3日の夜に入り、 同国はようやく譲歩するに至った 。同日 夜の Press Conference において、同国の Plassnik 外相は、加盟交渉のゴールが EU加盟であることは(法的にも)明らかで あり、オーストリアはこれを疑問視した ことはないと述べ、周りを煙に巻いた。 なお、トルコの正式加盟を決定する 前に、EUの受容力(EUはトルコを迎え 入れるだけの余裕があるかどうか)を 検討すべきとする条項を再度、見直 すことが決まった。これはオーストリア の要請に従ったものであるが、3日午後 には、かねてより同国が要請している クロアチアとの加盟交渉開始も決定 された 。約30時間に亘る協議の後、 オーストリアが最終的に譲歩した背景 には、これらの点に加え米国の介入や 多方面からの圧力があったと見ら れている。また、来年の上半期、 オーストリアは、EU理事会議長国と なるため、執拗なボイコットは、円滑 な政策運営上、得策ではないと考えら れる。 その132に続く 以上 |
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