「平成の船中八策」を実現する市民の会、その199[欧州連合における(再生可能エネルギー開発問題⑧)」
1-6-2 太陽熱利用
2000 年に1,046,140 平方メートルの太陽集熱器が、EU 加盟国全体で
新たに設置された。これは、前年の増加分に比べ233,640 平方メートル
多く、かなりよい結果であった。国別にみると、ドイツとオーストリアが
群を抜いて高い増設規模を誇っている(表-7参照)。
表-7 EU加盟国における太陽集熱器設置面積
(単位:平方メートル)EurObserv'ER 2001
1999年 2000*年
ドイツ 2750200 3336700
オーストリア 2020000 2150900
ギリシャ 1975000 1945000
フランス 536700 542500
イタリア 255000 271000
デンマーク 219000 242800
オランダ 214200 237300
イギリス 140000 130000
スペイン 364000 369000
ポルトガル 160200 145400
スウェーデン 149000 161900
フィンランド 9000 9700
ベルギー 38000 39500
アイルランド 1500 1500
ルクセンブルク 1000 1000
合計 8832800 *9584200
*9878940平方メートル(設備廃止前)
ドイツの太陽熱利用促進キャンペーン“Solar Na Klar”が大きな効果を
発揮している。2000年には615,000 平方メートルの集熱器が増設され
たが、2001 年には900,000 平方メートル増設と46.3%も増設規模が
拡大した。なお、今後の見通しについては、2001 年と2002 年に年間
伸び率46%を達成した後、2005 年までの平均伸び率は30%となるもの
と予測されている。
フランスでは、2001 年に46,000 平方メートルの集熱器が新たに設置
された。フランス市場にも“Plan Soleil”の効果が現れてきており、
専門家は、2010 年までには年間100 万平方メートルの増設規模が
達成されると見ている。これは、増設規模を毎年倍増していくことに
相当する。
今後の見通し(目標達成率:80%)
EU 加盟国全体の太陽集熱器面積は、2000 年末において9.6 百万平
方メートルとなっており(12年~18年間の使用後に廃止される設備を除く)、
前年に対して8.5%の伸びであった。加盟各国の努力を考慮すると、
2010 年には80 百万平方メートル程度になるものと思われる。しかし
ながら、EU 委員会の目標である100 百万平方メートルには及ばない
(図-7参照)。
図-7 太陽集熱器設置に関するEU 目標値との比較
(単位:1,000 平方メートル) EurObserv'ER 2001
年 実績 EU目標値
2000 9584 0
2003 19000 15000
2010 81550 100000
その200に続く 以上
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