「平成の船中八策」を実現する市民の会、その215[欧州連合における(再生可能エネルギー開発問題24)」
2-8 ポーイス州のRES 開発(英国)
(イギリス・ポーイス州)
背景
ポーイス州には、全国的な送配電網が整備される以前から、再生可能
エネルギーを使用した電力生産(水力発電)が行われてきた長い歴史が
ある。機械的エネルギーを得るための水車は、さらに古い歴史がある。
もちろん、薪や木炭を暖房用に使用することは、ほぼ人類の誕生以来
の習慣である。
技術革新により、新たな形態の発電が行われるようになった。たとえば、
大型風力タービンは、現在では、ポーイス州の全家庭の需要を満たして
余りあるほどの電力を生産することができる。当局は、景観にも配慮し
ながら、この魅力的で価値の大きい大型風力発電の開発を検討している。
しかし、まだ確立されていない他の技術を普及するためには、開発促進
機関からの支援が必要である。木屑(およびペレット)は暖房用として膨
大な資源があり、生産地に近い場所での利用に最適である。小規模の
水力発電、太陽光発電および太陽熱温水の可能性も大きい。
上記の状況を考慮し、かつ、社会的・経済的開発を追求するために、
2000 年にポーイス州を管轄するエネルギー局(Energy Agency)が設立
された。同局は、2000~2010 年を対象とした再生可能エネルギー開発
計画の策定・実施を目指す野心的な事業計画を策定した。
Promoters
Powys County Council
目標/活動
英国に関して定量的な目標を設定することは、極めて難しい。それは、
地域レベルのエネルギー消費に関する正確なデータが欠如している
ことによるものである。推定値によると、ポーイス州の世帯数は
約4 万9,000 である。エネルギー局の技術者は、これを基にして、様々
な分野に関する多くの目標を設定した。これらは、次のとおりである。
・5,000 平方メートルの太陽熱温水器の設置
・100 kWp のPV の設置
・20 件の新規水力発電の開発
・2 つの学校で薪暖房の導入
・薪を利用した2 つの地域暖房の設置
・50 の家庭で木屑またはペレットを利用した暖房を設置
・薪を利用した2 つの大型地域暖房の設置(家庭用ではないもの)
・5 つの嫌気性バクテリアによる分解槽の建設
・風力発電計画へ地域社会の参加の推進
・エネルギー局による、再生可能エネルギーおよびエネルギー効率化
に関する情報の普及を目的としたフォーラムの開催
・州内のエネルギー資源とその利用に関するデータベースの作成
以上の他、再生可能エネルギー開発計画に基づいて、Dyfi Valley で多く
の実験的活動が実施されている。同地域は、ポーイス州内における面積
は小さいが、他の2 つの州(Ceredigionおよび Gwynedd)にまたがっている。
テーマ別では、次の活動が策定されている。
ソーラー
エネルギー局は、Dyfi Eco-Valley Partnership が実施している
「ソーラー・クラブ・プログラム」を支援しており、また、独自にソーラー・
クラブを設立できるような新たな地域社会主導型パートナーシップを
創設することを考えている。さらに、住宅協会は、中央政府の補助金
を利用して、太陽熱吸収装置を設置する可能性がある。PV 装置の
宣伝が行われていること、および、鉄道会社が最近になって同装置
を設置したことで、他の企業も、特に送配電網から離れた場所で
この技術を活用する可能性がある。
州議会は、新たに電源が必要となる場所、特に学校や路肩
(道路標識用など)でのPV 技術の活用の推進を図っている。
その216に続く 以上
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