世界的に広まる口蹄疫 !
2011年01月18日
拡大が続く口蹄疫
(訳者注) ProMED Mail の感染症情報を見ますと、口蹄疫の発生国がずいぶんと増えていました。韓国、ブルガリアでは広く拡大中で、ジンバブエとモザンビークでも発生。北朝鮮でも口蹄疫発生で非常事態の様相を呈しているようです。
口蹄疫発生国それぞれのニュースの要約です。
韓国の口蹄疫の拡大に関しては日本でも大きく報道されていますので割愛します。
・ブルガリア
状況:2011年1月はじめにコスティ村という村で1例目が発見されてから急速に拡大中。すべて殺処分で対応。下のニュースは最新の3例目。
More animals set for slaughter as FMD is confirmed in Rezovo
Sofia Echo (ブルガリア) 2011.01.17
ツァレヴォ村でさらに口蹄疫ウイルスが確認され、家畜を殺処分

▲ 口蹄疫で焼却処分されている牛。
ブルガリアのメディア報道によると、ブルガリア国立獣医局は、2011年1月17日、ブルガス州のツァレヴォ村で家畜から採取された血液サンプルが口蹄疫に陽性反応を示したと発表した。
同時に、家畜の殺処分が同日から開始され、ツァレヴォ村では 90頭の牛、60頭の羊、50頭のヤギと 50頭の豚が殺された。
ブルガリアの首相と農業省長官は農家に対して 100パーセントの補償を約束した。
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・ジンバブエ
状況:ワクチン対応をしているが、農家にその費用を負担する経済力がなく、お手上げ。
Foot-and-mouth hits Gwanda
Newsday (ジンバブエ) 2011.01.14
グワンダで口蹄疫が発生

▲ ジンバブエ、グワンダ。
ジンバブエのグワンダ地域の、バッファローと混在して牛が飼育されているエリアで、口蹄疫が発生していることがわかった。これは、 1月12日に、発生エリアで、「ハイレベルの監視」をおこなっている地区の獣医局によって報告された。
獣医局の専門家によると、この地域では、バッファローの住む地区境界にはフェンスが存在せず、それが他の動物への口蹄疫の発生に繋がっていると語った。
被災地では、すでに家畜に対しての予防接種を開始したが、そのコストの高さがネックとなっている。
「予防接種のワクチンは家畜一頭につき 1ドル( 80円)かかる。この金額を払えない農家が多い」と、獣医局は言う。
バッファローは移動距離が大きく、フェンスなどでひとつの場所にまとめることが大変に難しいという。
農民が許可証なしで牛を他の地域に移動させることを禁止することも検討されている。
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・北朝鮮
状況:韓国軍によると、平壌の近辺で口蹄疫が発生して、非常事態体勢となっている模様。韓国軍関係者の「南北の軍ともに口蹄疫との戦争を行っている」という言葉が朝鮮半島の口蹄疫の事態の深刻さを物語っているようです。
北朝鮮でも口蹄疫発生
中央日報 2011年01月18日

▲ アジア・パシフィック・ニュースより。
北朝鮮の平壌(ピョンヤン)付近で口蹄疫が発生し非常事態になっていることが 1月17日に確認された。
情報当局者は、「韓米の情報分析の結果、最近平壌市付近で口蹄疫が発生し、北朝鮮軍が兵力を投じて主要道路に臨時検問所を設置し検問を強化するなど、住民の移動を最小化している」と伝えた。
当局者は、「北朝鮮には口蹄疫防除用の石灰や検疫薬品・装備が不足しており、検疫活動をまともにできずにいると承知している。まだ他の地域に口蹄疫が広がったり鳥インフルエンザが発生した状況はない」と付け加えた。
韓国軍も口蹄疫拡散防止と防疫に総力を注いでいる。韓国軍は昨年11月30日以後、延べ13万人余りと装備1533台を投じた。軍関係者は「南北の軍ともに口蹄疫との戦争を行っていることになる」と話した。
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・モザンビーク
状況:昨年末に3例の口蹄疫発生の報告。その後どうなったのかは不明。
More Cattle in Mozambique Hit by FMD
Cartle Site 2010.12.29
国際獣疫事務局(世界動物保健機関)は、モザンビーク獣医局から新たに2件の牛の口蹄疫の発生を報告を受理したと発表した。現在のところ、4010頭の牛が口蹄疫の発生を疑われ、179頭が陽性反応を示している。
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関連記事:拡大が進行する口蹄疫
・東アジア全域に広がる口蹄疫 (2010年06月12日)

▲ 宮崎では数千頭の牛が殺処分されて埋められた。
・エアロゾルで遠方まで飛ぶことが確認された口蹄疫ウイルス (2010年05月11日)
・韓国の口蹄疫での家畜の殺処分と経済的被害が過去最悪に (2010年05月02日)
口蹄疫発生国それぞれのニュースの要約です。
韓国の口蹄疫の拡大に関しては日本でも大きく報道されていますので割愛します。
・ブルガリア
状況:2011年1月はじめにコスティ村という村で1例目が発見されてから急速に拡大中。すべて殺処分で対応。下のニュースは最新の3例目。
More animals set for slaughter as FMD is confirmed in Rezovo
Sofia Echo (ブルガリア) 2011.01.17
ツァレヴォ村でさらに口蹄疫ウイルスが確認され、家畜を殺処分

▲ 口蹄疫で焼却処分されている牛。
ブルガリアのメディア報道によると、ブルガリア国立獣医局は、2011年1月17日、ブルガス州のツァレヴォ村で家畜から採取された血液サンプルが口蹄疫に陽性反応を示したと発表した。
同時に、家畜の殺処分が同日から開始され、ツァレヴォ村では 90頭の牛、60頭の羊、50頭のヤギと 50頭の豚が殺された。
ブルガリアの首相と農業省長官は農家に対して 100パーセントの補償を約束した。
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・ジンバブエ
状況:ワクチン対応をしているが、農家にその費用を負担する経済力がなく、お手上げ。
Foot-and-mouth hits Gwanda
Newsday (ジンバブエ) 2011.01.14
グワンダで口蹄疫が発生

▲ ジンバブエ、グワンダ。
ジンバブエのグワンダ地域の、バッファローと混在して牛が飼育されているエリアで、口蹄疫が発生していることがわかった。これは、 1月12日に、発生エリアで、「ハイレベルの監視」をおこなっている地区の獣医局によって報告された。
獣医局の専門家によると、この地域では、バッファローの住む地区境界にはフェンスが存在せず、それが他の動物への口蹄疫の発生に繋がっていると語った。
被災地では、すでに家畜に対しての予防接種を開始したが、そのコストの高さがネックとなっている。
「予防接種のワクチンは家畜一頭につき 1ドル( 80円)かかる。この金額を払えない農家が多い」と、獣医局は言う。
バッファローは移動距離が大きく、フェンスなどでひとつの場所にまとめることが大変に難しいという。
農民が許可証なしで牛を他の地域に移動させることを禁止することも検討されている。
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・北朝鮮
状況:韓国軍によると、平壌の近辺で口蹄疫が発生して、非常事態体勢となっている模様。韓国軍関係者の「南北の軍ともに口蹄疫との戦争を行っている」という言葉が朝鮮半島の口蹄疫の事態の深刻さを物語っているようです。
北朝鮮でも口蹄疫発生
中央日報 2011年01月18日

▲ アジア・パシフィック・ニュースより。
北朝鮮の平壌(ピョンヤン)付近で口蹄疫が発生し非常事態になっていることが 1月17日に確認された。
情報当局者は、「韓米の情報分析の結果、最近平壌市付近で口蹄疫が発生し、北朝鮮軍が兵力を投じて主要道路に臨時検問所を設置し検問を強化するなど、住民の移動を最小化している」と伝えた。
当局者は、「北朝鮮には口蹄疫防除用の石灰や検疫薬品・装備が不足しており、検疫活動をまともにできずにいると承知している。まだ他の地域に口蹄疫が広がったり鳥インフルエンザが発生した状況はない」と付け加えた。
韓国軍も口蹄疫拡散防止と防疫に総力を注いでいる。韓国軍は昨年11月30日以後、延べ13万人余りと装備1533台を投じた。軍関係者は「南北の軍ともに口蹄疫との戦争を行っていることになる」と話した。
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・モザンビーク
状況:昨年末に3例の口蹄疫発生の報告。その後どうなったのかは不明。
More Cattle in Mozambique Hit by FMD
Cartle Site 2010.12.29
国際獣疫事務局(世界動物保健機関)は、モザンビーク獣医局から新たに2件の牛の口蹄疫の発生を報告を受理したと発表した。現在のところ、4010頭の牛が口蹄疫の発生を疑われ、179頭が陽性反応を示している。
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関連記事:拡大が進行する口蹄疫
・東アジア全域に広がる口蹄疫 (2010年06月12日)

▲ 宮崎では数千頭の牛が殺処分されて埋められた。
・エアロゾルで遠方まで飛ぶことが確認された口蹄疫ウイルス (2010年05月11日)
・韓国の口蹄疫での家畜の殺処分と経済的被害が過去最悪に (2010年05月02日)
以上は「In Deep」さんからの引用です。
日本でも宮崎県での口蹄疫では、大変な被害がありました。現在隣の韓国でも再度の口蹄疫騒動で大変です。このように世界的に動物の病気が増加していますが、これも「地球大異変」の一環であると思います。人間により消毒等で感染拡大に歯止めをかけて自然淘汰に抵抗しておりますが、最終的には現在の地球環境に適合できない生物は自然淘汰の運命となるものと思われます。人間に飼われている犬・猫等も今では、いつも動物病院に行くのが当たり前のようになっています。したがって、人間に見放された野良犬や野良猫はいつの間にか姿を消しています。これもほとんどが、犬・猫のエイズ発症で死んでいる模様です。自然に任された生物はどんどん自然淘汰される方向に行き、当面生きながらえるのは人間の保護を受けるものだけとなりそうな勢いであります。以上
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