中国・山東省の大旱魃は200年に一度の酷さ!
2011年01月14日
200年に1度と報道される中国・山東省の大干ばつ
(訳者注) 中国は広い国ですので「国家全体としての気候の傾向」はまるで言えないですが、洪水、寒波、干ばつなどが極端な形で様々な地域に現れています。
ここ数日、中国の、特に地方紙の報道では、山東省の干ばつが激しさを増してきたことが連日伝えられており、「100年に1度」とか「200年に1度」という見だしが踊っています。何年に1度とかはともかく、中国の地元農家の方々の苦しみや、差し迫る「飲料水の枯渇」等を含めて、危機的状況ではあるようです。
また、昨年11月に国家食糧備蓄の4分の1を放出した中国政府の小麦在庫、そして世界の小麦在庫の先行きも明るくないことを示します。
▲ 山東新聞網より。「こんなに雨が少ないのはここで70年暮らして初めてのことだ」と、枯れた小麦を手にして嘆く山東省の小麦農家の男性。
水不足といえば、歴史的な大洪水が収まらないオーストラリアの洪水被害地区ブリスベンでは、「大洪水によって飲料水不足になる」という事態が発生しています。
・Too much water causes water shortage concern(洪水の大量の水が給水プラントを破壊して飲料水不足に)
日本も今後規模を増しそうな寒波は心配ですね。
私の実家のある北海道の岩見沢という町では、農家のビニールハウスの倒壊が相次ぎ、農家中心に深刻な被害が出ています。この岩見沢というのは昔から豪雪の町で、つまり、長く住んでいる人々は「大雪など何十年も経験している」雪国生活のプロたちです。その人たちが雪に負けているという現実。実家に電話をしてみましたら、近所のご老人を含めた皆さんが「こんなの経験したことがない」と話しているといいます。
上に載せました中国山東省の農家のご老人も同じことを言っています。
今後も「こんなの経験したことがない」という自然現象が増えるのでしょうかね・・・。
希望之声 2011年01月09日
中国山東省で200年に1度の干ばつで小麦の収穫が脅威にさらされている
昨年の 8月から、山東省では、過去 100年間で最悪の干ばつに苦しめられており、特に農家では収穫に大きな影響が出続けている。この4ヶ月はかつて歴史にないほど、記録的に雨が少ない状態で、約 5,900万ムー(* 1ムーは 15分の1ヘクタール)に広がる秋撒きの小麦が被害を受けている。
また、長い干ばつにより、人々の飲料水不足も深刻になりつつある。
渮澤、臨沂、聊城、莱蕪、済寧、棗庄、泰安の地区では、この期間の平均雨量が、 5ミリ以下で、これは過去 40年間でもっとも少ない雨量だ。
特に荷沢市の降雨不足はひどく、昨年 9月からの平均雨量がわずか 1ミリで、2781万ムーに作付けされている秋撒きの小麦に深刻な被害が出ている。荷沢市の市当局によると、この4ヶ月間、基本的に雨は降っていないという。
荷沢市当局は当紙に以下のように語った。
「私たちの市の9つの地区では、2010年8月からまったく雨が降っておらず、収穫にとって極めて深刻な状態にあります。先月(昨年12月)の降雨量は全部で 0.1ミリから 0.2ミリ程度しかなく、事実上、収穫に恩恵のある雨は降っていません。特に市の北部はひどい状態で、作物への影響が甚大です」。
「昨年の秋から続くひどい干ばつで、私たちの市の 8万ムーの秋撒き小麦が植え付けの後、まったく雨が降らずに、この冬にその多くが枯れ、小麦生産農家に大きな影響を与えました」。
地区農村の住民は以下のように語る。
「昨年 8月からまったく雨が降っていない。完全にまったく降っていないんだ。土は乾ききって、種付けした作物はまったく育たない。しかも、害虫が多いんだ。いつもの年なら、私の持っている5~6ムーの畑で 800キログラムの小麦が収穫できるのだが、今年はほとんど見込めない。これからどう生活していったらいいのかわからないよ。収入もなければ、食べ物も手に入るかどうかわからない」。
山東省の気象当局(水文局)の予測では、山東省全体での干ばつは 60年に1度のレベルになるとしているが、しかし、棗庄、泰安、莱蕪、臨沂、聊城などの市や地区では、 100年に1度の規模の深刻な干ばつとなっており、また、渮澤市と済寧市では、この 200年間で経験したことのない干ばつになる恐れがあるという。
当局はこの干ばつによって、いくつかの市や町や地区で、近いうちに深刻な飲料水不足が発生すると見ており、緊急の給水体制が必要性だと述べた。
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場所:中国山東省
下の図は、中国気象局が2011年1月12日に発表した干ばつの状況。赤色が濃い地域ほど状況がひどい。
ここ数日、中国の、特に地方紙の報道では、山東省の干ばつが激しさを増してきたことが連日伝えられており、「100年に1度」とか「200年に1度」という見だしが踊っています。何年に1度とかはともかく、中国の地元農家の方々の苦しみや、差し迫る「飲料水の枯渇」等を含めて、危機的状況ではあるようです。
また、昨年11月に国家食糧備蓄の4分の1を放出した中国政府の小麦在庫、そして世界の小麦在庫の先行きも明るくないことを示します。
▲ 山東新聞網より。「こんなに雨が少ないのはここで70年暮らして初めてのことだ」と、枯れた小麦を手にして嘆く山東省の小麦農家の男性。
水不足といえば、歴史的な大洪水が収まらないオーストラリアの洪水被害地区ブリスベンでは、「大洪水によって飲料水不足になる」という事態が発生しています。
・Too much water causes water shortage concern(洪水の大量の水が給水プラントを破壊して飲料水不足に)
日本も今後規模を増しそうな寒波は心配ですね。
私の実家のある北海道の岩見沢という町では、農家のビニールハウスの倒壊が相次ぎ、農家中心に深刻な被害が出ています。この岩見沢というのは昔から豪雪の町で、つまり、長く住んでいる人々は「大雪など何十年も経験している」雪国生活のプロたちです。その人たちが雪に負けているという現実。実家に電話をしてみましたら、近所のご老人を含めた皆さんが「こんなの経験したことがない」と話しているといいます。
上に載せました中国山東省の農家のご老人も同じことを言っています。
今後も「こんなの経験したことがない」という自然現象が増えるのでしょうかね・・・。
希望之声 2011年01月09日
中国山東省で200年に1度の干ばつで小麦の収穫が脅威にさらされている
昨年の 8月から、山東省では、過去 100年間で最悪の干ばつに苦しめられており、特に農家では収穫に大きな影響が出続けている。この4ヶ月はかつて歴史にないほど、記録的に雨が少ない状態で、約 5,900万ムー(* 1ムーは 15分の1ヘクタール)に広がる秋撒きの小麦が被害を受けている。
また、長い干ばつにより、人々の飲料水不足も深刻になりつつある。
渮澤、臨沂、聊城、莱蕪、済寧、棗庄、泰安の地区では、この期間の平均雨量が、 5ミリ以下で、これは過去 40年間でもっとも少ない雨量だ。
特に荷沢市の降雨不足はひどく、昨年 9月からの平均雨量がわずか 1ミリで、2781万ムーに作付けされている秋撒きの小麦に深刻な被害が出ている。荷沢市の市当局によると、この4ヶ月間、基本的に雨は降っていないという。
荷沢市当局は当紙に以下のように語った。
「私たちの市の9つの地区では、2010年8月からまったく雨が降っておらず、収穫にとって極めて深刻な状態にあります。先月(昨年12月)の降雨量は全部で 0.1ミリから 0.2ミリ程度しかなく、事実上、収穫に恩恵のある雨は降っていません。特に市の北部はひどい状態で、作物への影響が甚大です」。
「昨年の秋から続くひどい干ばつで、私たちの市の 8万ムーの秋撒き小麦が植え付けの後、まったく雨が降らずに、この冬にその多くが枯れ、小麦生産農家に大きな影響を与えました」。
地区農村の住民は以下のように語る。
「昨年 8月からまったく雨が降っていない。完全にまったく降っていないんだ。土は乾ききって、種付けした作物はまったく育たない。しかも、害虫が多いんだ。いつもの年なら、私の持っている5~6ムーの畑で 800キログラムの小麦が収穫できるのだが、今年はほとんど見込めない。これからどう生活していったらいいのかわからないよ。収入もなければ、食べ物も手に入るかどうかわからない」。
山東省の気象当局(水文局)の予測では、山東省全体での干ばつは 60年に1度のレベルになるとしているが、しかし、棗庄、泰安、莱蕪、臨沂、聊城などの市や地区では、 100年に1度の規模の深刻な干ばつとなっており、また、渮澤市と済寧市では、この 200年間で経験したことのない干ばつになる恐れがあるという。
当局はこの干ばつによって、いくつかの市や町や地区で、近いうちに深刻な飲料水不足が発生すると見ており、緊急の給水体制が必要性だと述べた。
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場所:中国山東省
下の図は、中国気象局が2011年1月12日に発表した干ばつの状況。赤色が濃い地域ほど状況がひどい。
タグ:中国の干ばつ
以上は「In Deep」さんからの引用です。
現在世界では、オーストラリア・ブラジル・等大洪水で大騒ぎですが、中国・山東省では雨が降らなく大旱魃のようです。現在の異常気象は激しく上下に大きくブレて平穏ではありません。この傾向は現在だけのことではなく今後はこの傾向が長く続くものと思われます。
地球大異変の一環だからです。 以上
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