「平成の船中八策」を実現する市民の会、その282[欧州連合における(言語問題⑱)」
翻訳は簡単じゃない
翻訳にはたくさんのお金がかかります。言語間の違いが顕著なほど、
翻訳にかかる費用も高くなります。
翻訳家には、探偵のような仕事も大いに必要とされます。言語が異
なれば、語彙のもつ情報もそれぞれ違ってきます。例えば、英語で
“his sectretary”と言った場合、秘書の性別ではなく、上司の性別に
関する情報を含んでいます。では、フランス語から英語、逆に英語
からフランス語に訳した場合はどうでしょうか。英語の“his secretary”
に相当するフランス語は“son secrétaire”です。これを逆にフランス
語から英語に訳すと“his/ her male secretary ”となります。もし秘書
が女性だったら、フランス語では“sa secrétaire”が使われるべきです。
しかしフランス語では、どちらの訳語にも上司の性別は含まれていま
せん。英語をフランス語やほかのいくつかの言語に訳す場合、この
ように秘書の性別を調べる必要がでてきます。名前から多少判断
できることもありますが、いつもそういうわけにはいきません。例えば
秘書の“Gert Ek”さんは、一体男性、女性のどちらでしょうか。翻訳
する際、スペイン語、フランス語、イタリア語など多くの言語では、正
確に翻訳するために、性別に関する情報を探し出さなくてはいけま
せん。性別をとり間違えるのは、多くの文化で大変失礼なことだと
見なされています。この例は、なぜコンピュータによる翻訳が難しい
のかを示す一例です。翻訳に費やされる時間のほぼ50%が、こうい
った類の難しい問題にとられているわけです。コンピュータが訳せる
種類の仕事は、翻訳家の実務時間の10%ほどに過ぎません。質の
高い翻訳をしようと思えば、最も優れたコンピュータの能力をはるか
に超える創造性と柔軟性が必要です。そうでなければ、EUや国連が
何千人もの翻訳家や通訳やスタッフを雇っている意味がありません。
私は今までにコンピュータが翻訳した文章をいくつも読みましたが、
全くどれもひどいものでした。
その283に続く 以上
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