「平成の船中八策」を実現する市民の会、その286[欧州連合における(言語問題22)」
言語とは難しいものである
平均的な日本人や中国人の場合、2000時間にものぼる英語学習を
経ても、英語を実際に使えるようになるだけの十分な知識を得られ
ません。しかもまだ英語の発音について、問題が残っています。
エスペラント語であれば、今までの例から、アジアの若者でも
平均250時間の教育を受けると、発音の問題もなく、英語よりはるかに
上手に話せるようになることがわかっています。
聴くだけじゃ足りない
言語を習得するには、聴くだけでは十分でありません。耳の不自由
な親をもつ場合、子どもには早くからたくさんテレビを見させるように
言われています。しかし、この方法では子どもの言語発達に何の影響
も与えられないことは、すでに明らかにされています。
学校教育の英語では足りない
国連総会やEUのヨーロッパ議会で何か働きかけようと考えている人に
とって、通訳を通じて意見を伝えるだけでは十分ではありません。説得
力をもって語れることや、話し合いができること、議論ができること、
また聞き手の感情を呼び起こせることが大切です。学校で習った
フランス語や英語だけでは、このレベルに達するのは不可能です。
さらに何年も、英語やフランス語の学習と実践を積み重ねなければ
なりません。一体どれだけの政治家が、過去のキャリアの中でそんな
ことをしている時間があったでしょうか。事実、多くの国の代表は英語
を使いこなせてはいません。国連には公用語が6言語ありますが、
日本語はそのうちに含まれていないのです。
英語
英語には、色々な種類があります。それぞれ固有の単語と発音をもち、
つづりの違う単語もたくさんあります。アメリカ、オーストラリア、ベリーズ、
カナダ、イギリス、フィリピン、香港、インド、インドネシア、アイルランド、
ジャマイカ、マレーシア、ニュージーランド、シンガポール、南アフリカ、
トリニダード・トバゴ、ジンバブエで使われている英語は、それぞれ
話し方、つづり方が異なります。地方で話されている英語の多くは、
普通の英語を話す人々には理解できなかったり、理解しにくかったり
します。このような違いは、イギリス英語やアメリカ英語にも見られます。
英語を話す国の多くは、それぞれの国の理由から、自分の国の英語を
これからも使い続けたいと考えています。
ほかの多くの国々と同様、スウェーデンでも学校では主に容認発音
(RP)という英語を教えています。この英語はまた、オックスフォード英語、
クウィーン英語、BBC英語とも呼ばれており、イギリス人口の3~5%の
人しか使用していません。このRPという英語の中にも異なる形態が
存在します。イギリス諸島で一般的によく使われている英語は、
コクニー英語、エスチュアリー英語、ウェールズ英語、北部英語、
アイルランド英語、そして異なる方言がいくつか存在する
スコットランド英語です。
一般アメリカ語
アメリカには、少なくとも方言が3つあります。北部英語(米国北東部、
ニューイングランドおよびニューヨーク)、南部英語(バージニア州から
テキサス州までの地域およびメーソン・ディクソン線より南全域)、
その他の地域で話されている一般アメリカ語の3つです。
英語はつづりが難しく、文法が不規則で例外だらけの言語です。
母語が英語でない人のうち一体何人が、政治、労働組合、感情に
関する内容について議論するのに、自分の言いたいことを十分に
英語で話したり、書いたりできるでしょうか。せいぜい数パーセント
に過ぎず、その人たちはみな、誰もが言語の才能に恵まれた人なの
です。アメリカ大統領のスピーチの内容を理解し、その内容について
いけることができる人は一体何人いるでしょうか。多くはないはずです。
英語を難しくしている要因の一つに、英語は言語の変化のスピードが
速いということがあげられます。書き言葉でも俗語表現の使用が増え、
それらは政治的、専門的な文章にさえ見られるようになりました。
しゃっくり
母語が英語である人にとっても、つづりを習得するのは難しいのです。
例えば、次のつづり“ -ough”の発音の仕方は6通りもあります。以下
の単語の発音を比べてみてください。
though, tough, enough, through, plough, cough, hiccough
その287に続く 以上
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