「平成の船中八策」を実現する市民の会、その289[欧州連合における(言語問題25)」
どこの国のものでもない
エスペラント語の目的は、すべての人の第二言語となることです。どこ
の国の言葉でもなく、ほかの言語や文化を追いやることもなく、誰でも
自分の文化や言語をもつ権利があることを認め、尊重し、大切にする
ための言葉です。人はみな平等であり、すべての人のコミュニケーシ
ョンも平等に図られるべきです。異なる文化間の交流は、一方が他方
を支配したような形で行われるべきではありません。異なる地域や文
化の間で、人々が友情を育み、自由にコミュニケーションを図ることは、
平和の一部としてごく当たり前のことなのです。この考えに感銘を受け
た人々の支持によって、エスペラント語は今日の地位を獲得すること
ができたのです。こう考える人々が、自らの考えにもとづき、お互いに
平等な立場で言葉を交わすことは、理に適ったことなのです。そして、
この考えに貢献するために、エスペラント語がつくられ、その考えは
エスペラント語の歴史そのものにも大きく影響してきたのです。
能力を最大に発揮できるのはどういうときか
人が能力を最大に発揮できるのは、母語を使えるときであることを、
すでに科学者たちが証明しています。しかし簡単に学べる国際語なら、
人々が同じ条件の下で、コミュニケーションを図ることを可能にし、
人と人の架け橋となることができます。母語を使い、自らの文化に
おいて安全と喜びを感じることができれば、人々が他の文化や言語を
認め、お互いに心を通わせ合うことが、もっと簡単になるはずです。
政治家や科学者や親が、自分の母語を二級の言語として見なすことは、
母語にとって致命的な結果を招くでしょう。解決策も見つけられず、
どこに問題があるのかもわからないような状況を引き起こし、自国の
健全な発展、ひいては国際的な発展をも阻害することになります。
私のものでもあなたのものでもある
エスペラント語は、特定の人のものではありません。みんなのもの
なのです。植民地時代の産物でも、歴史的な重荷を背負った言語でも
ありません。小国だけでなく日本のような大国においても、エスペラント
語が高く支持されているのは、主に、エスペラント語が中立的な言語で
あるという理由によります。みなさんも、ちがう国からきたエスペラント語
話者同士が話しているところを見たり聞いたりすれば、その会話の中に
「自由」や「理解」が感じられること、会話が明確であることに気づき、
きっと驚かれることでしょう。
その290に続く 以上
« 菅氏の個人的権力欲を優先して、国民生活を犠牲に!許せない増税! | トップページ | 太陽系、9番目の巨大惑星存在か? »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
« 菅氏の個人的権力欲を優先して、国民生活を犠牲に!許せない増税! | トップページ | 太陽系、9番目の巨大惑星存在か? »
コメント