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2011年2月23日 (水)

「平成の船中八策」を実現する市民の会、その291[欧州連合における(言語問題27)」

エスペラントって何?

一つの言葉であり、そして一つの人生哲学でもあります。

エスペラント語は、今でも生き続ける、美しい言語です。115年以上

にわたり実際に使われてきた中で、細やかで多様性のあるコミュニ

ケーション手段として発達してきました。征服や戦争や植民地化と

いう形をとらず、こんなに短い期間で世界中に広まった言語は、

ほかにはありません。現在、約2万人の人がエスペラント語を話して

います。雑誌、約100種類がエスペラント語で出版されているほか、

4万種類の本がエスペラント語に翻訳されています。ラジオ番組や

音楽、劇の公演なども、エスペラント語で色々行われています。話し

言葉や書き言葉としても、また科学用語としても、どこの国の言語

にもひけをとらない言葉ということが、長い間、実際に使われる中

で証明されてきました。(アメリカの現代語協会の年史によると)

毎年、300冊以上の科学出版物がエスペラント語で出されている

そうです。

エスペラント語が他の言語に比べて簡単に学べるといわれるのは、

次のような理由からです:

  1. (A)文字はそれぞれ常に同じように発音され、単語中のどの              文字も発音される。語尾から2番目の音節にアクセントがある
  2. ことを知っていれば、つづりも発音も非常に簡単である。
  3. (B)文法は単純かつ論理的で、例外がない。新たな言語の                             学習を困難にしているのは、主に、文法に多くの例外がある                              からである。
  4. (C)エスペラント語の語彙の大半が、国際的な単語で、世界                          中の様々な言語にも存在する語彙である。
  5. (D)エスペラント語の語彙の構成は非常に単純である。接頭                            辞や接尾辞をつけることによって、簡単に新しい単語をつくる                          ことができる。単語を一つ覚えれば、自動的に10個以上の                               単語を理解できるようになる。
  6. どこの国のものでもない

    エスペラント語の目的は、すべての人の第二言語となることです。

    どこの国の言葉でもなく、ほかの言語や文化を追いやることも

    なく、誰でも自分の文化や言語をもつ権利があることを認め、

    尊重し、大切にするための言葉です。人はみな平等であり、

    すべての人のコミュニケーションも平等に図られるべきです。

    異なる文化間の交流は、一方が他方を支配したような形で行

    われるべきではありません。異なる地域や文化の間で、人々

    が友情を育み、自由にコミュニケーションを図ることは、平和

    の一部としてごく当たり前のことなのです。この考えに感銘を

    受けた人々の支持によって、エスペラント語は今日の地位を

    獲得することができたのです。

    こう考える人々が、自らの考えにもとづき、お互いに平等

    な立場で言葉を交わすことは、理に適ったことなのです。そして、

    この考えに貢献するために、エスペラント語がつくられ、その考

    えはエスペラント語の歴史そのものにも大きく影響してきたの

    です。

    能力を最大に発揮できるのはどういうときか

    人が能力を最大に発揮できるのは、母語を使えるときであるこ

    とを、すでに科学者たちが証明しています。しかし簡単に学べる

    国際語なら、人々が同じ条件の下で、コミュニケーションを図る

    ことを可能にし、人と人の架け橋となることができます。母語を

    使い、自らの文化において安全と喜びを感じることができれば、

    人々が他の文化や言語を認め、お互いに心を通わせ合うことが、

    もっと簡単になるはずです。政治家や科学者や親が、自分の

    母語を二級の言語として見なすことは、母語にとって致命的な

    結果を招くでしょう。解決策も見つけられず、どこに問題がある

    のかもわからないような状況を引き起こし、自国の健全な発展

    、ひいては国際的な発展をも阻害することになります。

       その292に続く                     以上

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