「平成の船中八策」を実現する市民の会、その308[欧州連合における(言語問題44)」
1997年、国際カトリックエスペランティスト連盟の50周年記念会議参加
のために、サン・ピエトロ広場に集まった参加者に、ヨハネ・パウロⅡ
法皇(Pope John PaulⅡ)はエスペラント語で語りかけました。法王は、
今まで何度も公の場でそうしてきたように、エスペラント語でスピーチを
行ったのです。
EUの政治家の中にも、エスペラント語の価値を認めている人はいます。
1996年に行われたエスペラント語の調査に対し、ヨーロッパ議会議員
626人中、84人しか、エスペラント語に対して肯定的な態度を示しません
でした。このことを受けて、一般の人々から、次のような改変を求める
提案が投げかけられました。
この後の英文を読んでみてください。イギリスの自由党が、エスペラント
語を国際的なコミュニケーションに用いる言語として支持していることが、
この英文からよくわかります。
Text of a Resolution passed at the 1994 Liberal Party Assembly in
Morecambe, England. This Assembly notes that:
- (AA)the Liberal Party is committed to supporting the rights of
- peoples in all countries to govern themselves under conditions
- of freedom and democracy, and to express themselves through
- the languages and cultures of their choice;
- (BB)the Party not have a commitment as to how people
- of differing
- languages and cultures should communicate with each other
- across such language differences, and that adoption of any
- national or regional language for this purpose would risk
- imposing the culture of that language group on the peoples
- of other language groups;
- (CC)the neutral international language, Esperanto, exists for
- precisely the purpose of communications across language
- parries, without any risk of such hegemony;
- (DD)Esperanto already has a history of more than 105 years
- of
- use, in more than 100 countries, with active practitioners
- of the language in many fields of government, the arts,
- science, commerce and industry, in schools and educational
- establishments, and in the service industries;
- (EE)Esperanto has a permanent world headquarters in the
- Netherlands with a salaried staff for all the usual
- requirements of a world-wide organization, and that
- the permanent organization is a member organization
- of UNESCO, in the category of non-governmental
- agencies, and also has consultative status at the world
- headquarters of the United Nations and other
- international bodies;
- (FF)the language, being totally regular as to grammar,
- word-stock
- and spelling, is straightforward to learn from any national
- language, by teaching and learning aids readily available
- from those many other languages.
This Assembly supports the wider use of Esperanto as a language
for all governments and people who wish to use it.
イタリアの左派の民主党員たち(Democratici di Sinistra)は、エスペ
ラント語を国際労働運動の言語として認めることを提案しました。
イタリアの著名な作家で、記号論の教授でもある、ウンベルト・エーコ
(Umberto Eco)は、新聞社のインタビューで次のように述べています。
「フランスで、今何が起こっているのか、私には手に取るようにわかり
ます。彼らはまだ、英語の脅威について話し合っています。そのうち、
単に別の国家の言語に占拠されないようにするという理由だけの
ために、架け橋になるような言語を提案する準備を整えることでしょう。
私たちは、今、それが人工言語だとしても、言語を受け入れやすい
歴史的時代にいます。しかも、エスペラント語の人工言語だという
特性は、障害にはなりません。
例え私が、エスペラント語が人工言語だと知らなかったとしても、自然
言語と違うことに気がつかなかったでしょう。」
ロシアの作家、トルストイ(Leo Tolstoy)もこのように述べています。
「『エスペラント』が何を象徴しているか知っている人なら誰でも、
エスペラント語の普及を広めないことに、背徳の念を感じるはずだ。」
みなさんは、このトルストイの言葉をどう思いますか?その通りだと
思いますか?
その309に続く 以上
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