「平成の船中八策」を実現する市民の会、その310[欧州連合における(言語問題46)」
コンピュータと言語
エスペラント語は、文法が論理的で、単語の意味があいまいでなく、
同意語の数が限られているので、他のどんな言語よりも、
コンピュータの翻訳に適しています。国連やEUでも、次のような方法
を使えば、コンピュータによる翻訳を利用することができます。
例えば、フランス語の文章を、コンピュータでエスペラント語に翻訳
するとしましょう。この場合、基本的に、人間はコンピュータの補助
に当たります。つまり、フランス語の単語に複数の意味があるとき
に適切な意味を選んだり、翻訳された文章を校正したりします。
逆に、エスペラント語からは、どんな言語にでも簡単に翻訳する
ことができます。
28音しかない
人間の話し言葉をコンピュータに認識させる場合にも、エスペラント語
が最も適しています。エスペラント語では、どの文字も常に同じ発音を
し、単語中の文字を飛ばして読んだりすることもありません。どの単語
も発音どおりに表記されるのです。エスペラント語の場合、コンピュータ
は、単に28の音を認識するだけでいいのです。どこの国の言葉にも、
文字表記とは違う発音があります。研究され始めてから少なくとも45年
以上も経つのに、未だに、人間がリラックスした状態で話した、くだけた
会話を、コンピュータで認識することができないのです。特定の人間の
発話を認識するようプログラムされたコンピュータはありますが、
それでも、コンピュータに理解させるには、ゆっくり、はっきり、話さなく
てはいけません。しかも、コンピュータが認識した内容には、たくさんの
間違いが見られます。これは仕方のないことです。というのも、人間は
大体5万語の単語知っていますが、コンピュータにデータを蓄積する
ために、人間が5万通りの異なる言い方を入力するのは不可能なのです。
また、コンピュータによる合成発話に関しても、どこの国の言語よりも、
エスペラント語が最も適しています。
その311に続く 以上
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