福島原発・本当はどうなっているのか?
原発の状況、本当はどうなっているのか
今度の地震で、呆れ返ったのが政府の対応の遅さだ。菅首相が国民向けメッセージを発したのは発生から30時間以上たった12日の夜8時半すぎ。昨夜もTVで国民に節電を訴えたが、いずれも質疑応答はなく、「国民の力で乗り切る」など精神論に終始した。具体的な対応、スケジュール、そのための決意を聞きたかった国民は唖然だったが、菅に負けず劣らずひどいのが枝野官房長官だ。
東京電力の福島第1原発では1号機に続いて、3号機も爆発した。さらに2号機にも海水を注入する準備を始めている。1〜3号機がすべて、制御不能の緊急事態ということだ。
それなのに、枝野は「(放出が懸念される放射能は)微量とみられており、発電所から3キロ以内の避難、10キロ以内での屋内待機の措置により、住民の皆さまの安全は十分に確保されている」と言い切った。その後、避難地域が10キロ、20キロ、さらに福島第2原発周辺まで対象になったのは周知の通りだ。そのたびに被災者は避難場所の変更を余儀なくされ、現地は大混乱に陥り、国民の不安は募っている。事態は悪化の一途なのに、枝野だけが「想定内」とか言って、根拠なき楽観論を振りまき、それが次々とひっくり返されている。最悪官房長官というしかない。
●野党もアキれる根拠なき楽観論
元通産官僚で兵庫県淡路などが地盤の自民党・西村康稔元外務政務官はこう言った。
「枝野官房長官は会見でモニターした放射能について、時間と量を言い間違えたりした。情報をきっちり把握していないのでしょう。国民の重大関心事なのですから、よく理解してから説明して欲しいし、分からないのであれば専門家を会見に同席させるべきです」
社民党の福島瑞穂党首にも聞いてみた。
「官邸が漏れた放射能量について『想定内』と言い、事態をコントロールできているかのように言うのは間違っています。原子炉格納容器の圧力を下げるために、放射能を含んだ空気を放出せざるを得ない状況なのに『想定内』というのはおかしい。それに、福島原発内には放射能をモニターする検査機がいくつも存在しますが、その多くは欠損していて数値を測れるモニターは2カ所くらいしかないのです」
その数値を基に「人体に影響がない」と言う枝野。22人の被曝(ひばく)が確認され、190人に被曝の可能性がささやかれているのに「いい加減なことを言うな!」である。
●東京が被曝する最悪事態もありうる
原発の状況は想像をはるかに超えて深刻だ。原子炉格納容器を設計していた元東芝の後藤政志氏はこう言う。
「海水を注入して、とりあえず、炉心内の温度上昇を抑えているが、このまま抑え込める保証はない。何らかのトラブルが起これば、ダウンするし、そうしたトラブルが積み重なって、今回の事態になっている。すでに設計者の前提を大きく超えた緊急事態ですから、何が起こるかわからない。だから、安心できないと言っているのです。放射能の放出量にしても、さまざまな数値を情報公開してもらえれば、今後のシミュレーションができますが、何の情報もない。水を入れても、水圧で容器下部が損傷する恐れもある。炉心を制御できなくなれば、チェルノブイリのようにコンクリートで覆うしかなくなります」
チェルノブイリでは300キロ離れた場所にも雨雲などの影響で高濃度の汚染が見つかった。ホットスポットと呼ばれる現象だ。こうなったら東京直撃の恐れが出てくる。気象庁によると、今後3日間以内にM6クラスの余震が起こる可能性は70%といわれる。最悪事態が起こらないように今は祈るしかないのである。
(日刊ゲンダイ2011年3月14日掲載)
以上は「日刊ゲンダイ」からの引用です。
今の菅内閣は、今回の未曾有の日本民族の存亡が掛かっている非常事態なのに、近じか行なわれる地方選挙を意識して、一時的防災担当に「蓮方・辻議員」を当てるというパフォーマンスを演じています。日本民族史上最大の危機ですから、誠心誠意真心のある、現在の日本で最高の能力のある方を指名して、この日本の危機を乗り越える必要がある時ですから誠に困ったものです。日本の絶対絶命の危機に史上最低の内閣であったためこれ程の不幸はありません。これもマスゴミの誘導報道に騙されて、国民が選んでしまった不幸があります。不幸に不幸が重なり史上最大の不幸です。以上
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