巨大種子企業に挑む、農民の権利と種子の未来!
巨大種子企業に立ち向かうカナダの一農民 農民の権利と種子の未来とは?
ドイツのボンに集まった約80人のライトライブリフッド賞受賞者たち中に、カナダの農民パーシー・シュマイザーの姿がありました。受賞理由は、生物多様性と農民の権利を守るための勇気ある行動、すなわち巨大バイオ企業モンサントに対して戦いを挑んだダヴィデのような行動です。その発端は、隣家が育てていたモンサントの遺伝子組替えナタネの花粉が風で飛ばされシュマイザーの畑に混入し、50年かけて改良を重ねた自家開発の品種品種を汚染した事件でした。取り返しのつかない損失に打ちひしがれるシュマイザーに追い打ちをかけるように、モンサントは自社のGM種子を無断で栽培したとしてシュマイザーを特許侵害で訴え賠償金を要求したのです。あまりの理不尽と傲慢なやり方が一介の農民を奮い立たせ、農民の権利のための戦いに駆り立てました。シュマイザー夫妻の戦いの記録を通じて、モンサント社と遺伝子組換え産業の危うさが浮き彫りになります。
世界の遺伝子組み換え(GM)種子のパテントの9割を持つというモンサント社は、自社の開発した種子の他はどんな植物も枯らしてしまう強力除草剤ラウンドアップとのセットで世界中にGM種子を売りこんでいます。化学薬品の使用を減らし、収穫も増えるという触れ込みに、カナダをはじめ各国政府は十分な安全性の試験もなくモンサントのGM種子を承認しました。しかし、農民に種子の保存を許さない一方的な契約、違反行為の監視や訴訟を武器にした農民への脅し、金を使った政治家への働きかけなど、自社の遺伝子特許利権を守るための強引なやり方には欧州を中心に批判がたかまってきています。
もちろん、遺伝子組み換え種子種が生物体系に及ぼす影響も大いに危惧されます。例えばターミネーターと呼ばれる自殺種子は、実を結んでも発芽しない遺伝子を組み込まれています。農民に毎回かならず種子を購入させるための発明ですが、そんなものが在来種と交配すれば、在来種も発芽しなくなってしまいます。私企業の都合のために種子の未来が脅かされるなど、とんでもないことです。
こんなものが出てくる背景には、遺伝子という生命の根源に特許権を認め、特許権の管理を通じて地球の共有資産であるはずの種子の流通と多様性を支配ようとする考え方があります。世界の食糧生産を支配しようとするアグリビジネスの野望に、シュマイザーは鋭い警鐘を鳴らします。(中野)
ゲスト
パーシー・シュマイザー(Percy Schmeiser)
カナダの農民 1997年にライトライブリフッド賞を受賞
以上は「democracy now]さんからの引用です。
今、菅内閣がTPPを強行導入しようとしていますが、これが実施されますと、日本の農業は壊滅的打撃を受け、農作物を作ることが出来なくなりそうです。作れば法律違反となり罰金刑等科せられ兼ねません。食料は全て輸入が義務づけられ、日本人の命は外国に握られてしまいます。少し大袈裟に言えば、日本民族を破壊させられる運命になりそうです。よくよく考えて対処しないと取り返しがつかなくなります。以上
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