水蒸気爆発が一番怖い、京大研究者・小出裕章氏
ついに、大手紙が小出裕章助教を全面で扱ってくれた。
やはり東京新聞の特報。デスクはこの人:田原牧氏。
http://opinion.infoseek.co.jp/list/writer/57
著作を2冊ほど読んだが、既存の大手マスコミに揺さぶりをかける報道を正面からやってのける稀有な人物である。
いまや、ほとんど“絶滅種”になってしまったホンモノのジャーナリストの一人と思う。
こんな人物が他紙にも存在すれば、大手マスコミもこれほど腐敗せずに済んだのに…
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さて、小出裕章氏である。
政府や原子力安全・保安院、厚生労働省、東電が発する言葉は、ことごとく空疎で、我々にほとんど響いてこない中、この人物の言葉はビシビシと我々のみぞおちに落ちてくる。
40年にもわたり、完全に干され、カネからも名誉からも無縁にただ人々の安全を考えて研究を続け、研究者の立場から原発反対運動を支援してきた。そんなこと普通の人間にできることではない。この人物の言葉が信用できる所以である。
熊取六人衆
この東京新聞の特報の記事には、小出氏の極めて興味深い発言がいくつか載っているので紹介しておきたい。
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「福島では原子炉が壊れずに、メルトダウンが進む可能性がある。そうなると、高温の溶融物と下部の水が反応して水蒸気爆発が起き、桁違いの放射性物質が飛び出す。これが一番怖い」
「水蒸気爆発が起こって炉心にある放射性物質の大部分が、ガスや微粒子になって空中に飛び散れば、汚染はチェルノブイリと同じレベルだ」(東京も汚染区域に入る)
「もし、再臨界すれば、さらなる発熱と核分裂生成物が生まれ、事後処理は格段に難しくなる」
「海に汚染水を捨て、拡散するから安心、安全だという国や専門家の見方は許せない。薄めることで危険性は減るが、逆に広まる。安心というなら規制をせず、風評被害を防ぐために確かなデータを出すべきだ」
「これまで電力会社からみて、原発は造れば造るほどもうかる装置だった。経費を電気料金に上乗せでき、かつ市場がほぼ独占できたからだ。さらに大手電機メーカー、土建業者なども原発建設に群がった」大学の研究者らがこれにお墨付きを与えた。「研究ポストと研究資金ほしさからだ。原子力分野の研究にはお金がかかる。自分の専門と社会との関わりについて考えられない学者が多い」
なぜ推進されるのか。
「核兵器を持つというより、その製造能力を維持するため、としか考えられない。原発を推進すれば、その技術と材料であるプルトニウムが手に入るのだから」
「今回の事故は進行中で、どれだけ被害が広がるかは分からない。原発が生み出した電気の利益を全部投げ出しても足りないだろう。原発はそういうばかげた物だ」
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共感する言葉ばかりである。
以上は「にほん民族解放戦線」ブログより
今、日本国民は本当ことを知りたいと思っているはずです。真実を知れば自ずと自分の行動も取り易くなります。今の菅内閣のやり方は、なるべく真相を知らせないで、裏で解決をしようとしていますが、上手く行かず段々状況は悪くなってきている状態です。
良くなる見通しがあれば国民も少しは待つことも仕方無いと思いますが、現状は待てば待つ程状況は悪化するばかりです。もういい加減にして欲しいものです。以上
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