地震が怖いから帰国します!
「地震がこわいので帰ります」
昨日の記事に書いた、変なモノを見てしまった友人のジローさんですが(笑)、そこの記事にも出ていた「ネットカフェ」は、韓国人のオーナーの経営の店です。
私は知らなかったのですが、東京の西日暮里というあたりには、韓国人の留学生向けの日本語学校などがたくさんあるのだそうです。そして、その留学生を相手にしたネットカフェや飲食店などの商売がたくさんあるのだそう。
上のネットカフェも韓国人留学生を相手に経営している店のひとつだったようで、置いているパソコンも、日本語環境と韓国語環境のデュアルブート仕様。ジローさんは「家が近い」という理由だけでよく行っていたそうなのですが、頻繁に行くうちにこの韓国人の若いオーナーと仲良くなっていたようです。
で、このネットカフェは今年の6月で「閉店」ということになったのだそうで、理由は「お客さんが減った」からなんですが、その実情を聞くと、本当に現在、日本から次々と外国人たちが逃げ出している様子がとてもわかります。
そのネットカフェに来るお客さんのうちで、もっとも多かったのは、向かいのビルにある日本語学校の生徒さんたちだったのだそうですが、3月13日の震災前には、その日本語学校には 100人程度の韓国人の生徒さんがいたのだそうです。
それが今。
その数は「全部で 11人」というところにまで減ったそうです。
震災直後から時間が経つにつれて、日本から出て行く留学生の数は増えていっているようで、しかも、「その後、ほとんど誰も日本に戻って来ない」そうです。
留学生がいなくなると、その人たちを相手にしていた商売も成り立たなくなり、順番として、
・留学生を相手にしていた商売もやめせざるをえなくなる
・その国の人たちの多くがいなくなる
という順番で、町から韓国人の人たちが消えていっているのが現状のようです。
これは韓国人の話ですが、ある程度のコミュニティを持っている様々な外国人の人たちの間で、多分似たようなことが起きているのではないかと推測されます。
要するに、「完全に帰国するには準備などで時間がかかるが、震災から1カ月経ち、次第にそういう外国人も帰国する時期となってきた」と。近所に住む白人夫婦も最近になって引っ越しました。ダンナさんがこっちで働いていたので、「完全に帰国する段取りをつけるまで」ちょうど今くらいまでかかったということのようです。
ジローさんはそのオーナーに、「やっぱり、みんな放射能とかがコワイのかね?」ときくと、
「違いますね。地震。地震そのものがコワイ。韓国ゆれない」
と言ったといいます。
そう。
実は韓国という国は地震がほとんどまったくないのです。
これは韓国だけではなく、近隣アジアでも「地震などほとんどない国」のほうが圧倒的であり、そういう意味でも、日本というのは極めて特殊です。
下の図は、1963年から1998年までの35年間に「世界で起きたすべての地震」の分布図を示したものです。回数にして、約 36万回分という数の地震の分布が記録されている貴重な図です。その後もほとんど分布は同じで、「世界の地震はこのように起きている」ということがわかると思います。
日本はあまりにも真っ黒で場所さえわからないかと思いましたので、赤で丸く囲みました。
この分布図からわかることは、人口が多い地区で地震がよく起きるのは、
・アメリカ西海岸
・南米の太平洋側
・ギリシャからイタリアの地中海沿岸
・インドネシアの中心部全域
などとなっていて、「国家ひとつがまるごとすべて震源域」である国としては、日本とチリは世界で最大の地震国です。
そして、その「日本」をさらに詳しく見てみると、こんな感じです。
最近の1、2カ月だと大地震後で少しイレギュラーかもしれないですので、パソコンに保存してあった過去の地震の分布。
これは 2009年7月7日から8月6日までの「1カ月」の間に発生した日本のすべての地震の記録です。たった1カ月の間です。
今回のような大地震がなくとも、日本列島というのは常にこのように揺れ続けています。あるいは、常に揺れ続けているからこそ、ある程度の「軋みの解消」の連続ともなっているとも言える部分もあるかもしれません。
いずれにしても、これだけ「地震から逃げ場のない国」は他にはありません。
そして、上の図で地震が発生している場所は、実際に地震が起きているという以上は、すべての地点で大地震が発生しても「不思議ではない」断層と言えます。
何を言いたいかというと、そういうところに私たちは住んでいて、今後も住み続けるということです。
何をどう予測しても、地震は、それはあるいは大地震かもしれないですが、いつかは必ず日本では起こります。そして、地震は日本では「毎日常に 100パーセント起きる」と言えるものです。
なので、このことを本当に恐怖に思うのなら、地震のない場所(きわめて起こりづらい場所)というものが上の世界地図でも見当がつくかと思いますので、そういうところで暮らすという方法はあると思います。西洋ならアメリカの北東部やイギリスなどでは基本的に大地震はありません。近隣諸国なら、韓国や中国の大都市部でも大地震は基本的に起きたことがありません。
しかし、少なくとも、日本にはそういう場所(地震の影響を受ける可能性がほとんどない場所)がどこにもありません。
もし日本に留まるのならば、地震のための準備をして(物質的にも精神的にも)、あとは普通に毎日過ごすという「今までどおりの日本での生活」をする以外には何もないと思います。
この地震の分布図を見ると、あらためて日本という国家が数千年(年数はよくわからないですが)存在していたことがどれだけ奇跡か、よくおわかりかと思います。個人的には「いつまでも続く奇跡もないかなあ」とも思いますが、一方で、その奇跡が終わるにしても「奇跡の最期と一緒にいられるならそれはそれでカッコイイ」という気持ちもあります。
ところで、ここ1カ月(2011年3月26日から4月25日)の地震の分布図も参考までに。
壮絶ですよ。
以上は「In Deep」さんからの引用です。
現在は、地球全体で地震が急増していますので、折角の海外旅行先で被害に遭った方もおられます。日本では、今は、毎日のように揺れていますので、ゆりかごに乗ったような気分で余り驚きもしなくなったようです。
地震国の日本で暮らす以上は、地震と共生するようなものです。そのお陰で、暖かい温泉にも入れるし恩恵もあります。しかし今度の地震は何時もの地震とは少し様子が違い、3/11の本震の後、日本全体が東へ2m40cm移動しており、なお且つ約1ヶ月で、略日本全域で約1m程沈下しています。日本沈没です。
この程度で収まればよいのですが、来年2012年に南北磁極逆転でも起きますと、或は本当に日本沈没も絶対起こらないとは言えなくなります。夢にもそんな事が起きては困りますが、こればかりは誰も判りません、神のみぞ知ることです。
日本が悪い事をしていなければそんな罰は無いものと思いますが、小泉内閣や今の菅内閣の悪業を見ますと、こればかりは断言できません。 以上
« 小佐古東大教授による人道的正義の「内部告発」 | トップページ | ビン・ラデインは既に死んでいる! »
「地球自然科学」カテゴリの記事
- 緊急インタビュー! 巨大地震を的中させまくる木村政昭・名誉教授が語った、“危険度MAX”な場所とは!?(TOCANA)(2024.09.01)
- 石油はじゃぶじゃぶあります。化石燃料でも何でもありませんwww(2024.06.28)
- 2024年4月8日の米国の皆既日食に向かって進行する混乱と人命毀損の段階(2024.04.02)
- これが、「地球に大きな変化が訪れる」理由です。(2024.04.10)
- 「米国の7つのエルサレム」上を通過した2017年の皆既日食から7年、今年の皆既日食は「米国の7つのニネベ」上を通過する(2024.04.13)
コメント