東日本大震災は予測されていた!その①
東日本大震災は予測されていた(1)木村政昭氏

先月3/11(金)の東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震で、事前に地震を予測/予知/予言していた人や動物は、どれくらいいたのだろうか。
そういうケースをちょっと集めてみた。
1回のブログ記事としては膨大な量になると思われるので、数回に分けて連載(不定期)として書いていきたい。
動物の異常行動、学者の予測、民間人の予測、宏観現象、体感、予知夢、予言などについて書くつもりだ。
時間をかけて網羅的に収集したわけではないので、重要な例をたくさん見逃しているかもしれない。
こういうケースがあったとコメントなどで知らせていただけると嬉しいです。
今回は、アカデミズムの予測を中心に紹介したい。
木村政昭教授による地震予測
木村政昭教授は、海洋地質学者、地震学者である理学博士であり、琉球大学名誉教授でもある。
数多くの大地震や火山噴火を事前に予測していたことで知られている。
たとえば、三宅島や大島三原山の噴火を事前に予測し、阪神大震災の危険を指摘し、新潟県中越地震の発生を予測していた。
このブログでも、その業績を何度も紹介してきた。
特に、下記の2つの記事で著書とその業績を詳しく紹介している。
- これから注意すべき地震噴火
http://d.hatena.ne.jp/nmomose/20050109/dokusho - 『次に来る大地震は○○だ!』
http://d.hatena.ne.jp/nmomose/20060113/kimura
これだけ多くの「結果」を出しているのに、知名度はいまいち伴っていないのではないか。
また、学会でも正当な評価を受けていないように思われる。
木村教授は、東北地方太平洋沖地震を予測していたのだろうか。
一部ネット上で、木村教授の予測がはずれたという記述が見られる。
本当にそうなのか、確認していきたい。
ブログ上での予測
下記の木村教授のブログでは、3月9日の三陸沖の地震(M8.2)の当日に記事が書かれている。
これによると、地震発生前の30年ほど前から、いわゆる”地震の目”が発生していたとみられるという。
そして、2008年±4年にM7.27前後の地震を予測していた。
また、東北地方太平洋沖地震発生2日後の3/13には、下記の記事を書いている。
これによると、この地震は、このブログで予想していた震源域3つを含んで発生したという。
その根拠となるのが、下記の地震発生直前の3月4日付けの下記の記事だ。
このページに掲載された地震予測図で、宮城県沖、福島県沖(海溝寄り)、茨城県沖の3つの円が描かれている。
木村教授が予測していた3つの震源域とは、このことだと思われる。
木村教授の予測と地震の対応付けを、以下に示す。
もっとも、宮城県沖(海溝寄り)と茨城県沖(2回中1回)が、いつ発生した地震のことを言っているのか不明なので?としてある。
3/11以降に発生した余震の中で、木村教授が示した規模の地震が見当たらないのだ。
図中の誤記なのだろうか。
- 宮城県沖:2033±4(M7.2)→2011/03/11(M9.0)
- 宮城県沖(海溝寄り):2010±4(M7.6)→2011/?/?(M7.1)
- 茨城県沖:2011±4(M6.6)→2011/?/?(M6.3)、2011/3/12(M6.5)
宮城県沖の場合、2033年±4年の予測だったので、それが20年弱ほど早まって発生したことになる。
予測の地点と実際に地震が起きた震源は、それぞれ若干のズレがある。
これらを的中したと解釈するか、的中していないとするかは人によって異なるかもしれない。
地震調査委員会による発生評価
じつは、同様の予測は、政府の地震調査委員会によっても公表されていた。
2011年1月1日に地震調査委員会が発表したこの領域での発生評価は、以下のようになっている。
今回の東北地方太平洋沖地震の震源域は、(1)~(4)で示した4つの領域にまたがっていたとされる。
場所 規模 30年以内の確率 (1)宮城県沖 M7.4前後 99% (2)三陸沖南部海溝寄り M7.7前後 80 - 90% (1と2の連動 M8.0前後 - ) (3)福島県沖 M7.4前後が複数回 7%程度以下 (4)茨城県沖 M6.7 - 7.2 90%程度以上
これを見ると、今後30年以内には、(1)宮城県沖と(2)三陸沖(南部海溝寄り)で、ほぼ確実に大地震が発生すると予測されていたのだ。
しかも、両者が連動して起きた場合にはM8.0前後の規模になるとまで発表されていた。
(4)の茨城県沖の場合は、30年以内に90%程度以上の確率となっていた。
だが、これらすべての領域が震源域となる地震が発生するとは、誰も予測していなかっただろう。
それが「想定外」だったというわけだ。
このことについては、木村教授も同様だったと思われる。
※木村政昭教授が予測する今後の地震の情報については、後日別の機会に紹介したいと思います。
【続く】(不定期連載)

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小生も民間の地震研究者の一人ですが、今回の地震を昨年(2010年2月頃)に記述した「銀河系宇宙人のブログ」の中で、凡そ予想はしておりました。小生が地震を研究するようになったキッカケも、今回取り上げられている、「木村政昭教授」が1986年の大島三原山の大噴火を事前に予想して的中したことがあり、同氏の著書を読み始め研究し始めたのが最初です。
この地震研究を手がかりに、銀河系宇宙の仕組みについても改めて研究し、2012年問題に辿りつきました。今の地球の於かれた状況は、78万年ぶりの自然からの試練に直面しています。この試練には来年の2012年にいよいよ本格的に突入して、それから2000~3000年間それに堪えられるかどうかが試されることになります。これからが本当の意味での人類の試練の時代を迎えることになる訳です。以上
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