国際宇宙ステーションの中で巣を作るクモ!
2011年06月09日
国際宇宙ステーションの無重力の中で巣を作り生活するクモ
(訳者注) これは、NASA の宇宙での実験のひとつのようで、今年の4月29日に、こちらのページ(英語)で発表していたもののようですが、つまり、
「国際宇宙ステーションの中でクモが地球と同じように暮らしている」
ということが注目を浴びているというニュースです。

下の記事内の動画をご覧いただければわかると思うのですが、無重量状態である宇宙ステーション内で、地球と大差ない感じで「クモの巣」を作っています。まあ・・・ここにクモの巣を作ったところで、本来は獲物の虫は飛んで来ないでしょうけれど(笑)、でも、ちゃんと実験サイドでハエを用意しているようです。
無重力だと蜘蛛の巣とか作れないような感じがしますが、ちゃんとできてる。しかも、ほぼ無重力の中なのに、動きが地球と同じようにものすごく速い。「やるじゃん、クモ」と思いました。
ちなみに、これは国際宇宙ステーションで行われている実験のうちの「商用の汎用培養装置を用いた科学実験」の施設でのものようです。
あと、知らなかったのですが、少なくともここに出てくるジョロウグモというのは、毎日、巣を作るのですが、驚いたのは、「自分の巣を毎日食べる」という生態なのだそうです。これによって、次の日の巣作りのタンパク質を補うのだそう。
これはすごい。
自分で分泌したものを自分の栄養にできるってのは、学びたいですね。
人間だと何だろう?
ウンチとか食べたくないし、他のもので(笑)。
記事は米国のナノ・パテント&イノベーションズより。
Spidernauts in Space
NANO PATENTS AND INNOVATIONS 2011.06.08
宇宙の「クモ飛行士」
映像が NASA から発表されて以来、このクモは注目を集め続けている。
ジョロウグモの一種の2匹のクモたちが、国際宇宙ステーションの中の、無重力に近い状態の中で巣を作り、獲物を捕らえている光景が NASA の発表で明らかとなった。このクモは、宇宙飛行士のキャディ・コールマン氏から「グラディスとエスメラルダ」と命名されている。
これらのクモは、国際宇宙ステーションで行われている実験のうちの「商用の汎用培養装置を用いた科学実験 CSI-05」と呼ばれる科学的調査のひとつとして ISS に持ち込まれたものだ。
今回の研究では、2匹のクモを分けて生活させて、それぞれにクモの食糧のハエを供給している。人工の光と温度調整で、気温と天候を人工的に環境をシミュレーションし、クモの活動を想定した環境をコントロールしている。
2011年5月16日に最後の飛行となったスペースシャトル・エンデバーに搭載されたクモたちは、その後、地上での人気も上がってきた。それは、ビデオを通して、地上で彼らの宇宙ステーション内での生態を見ることができるようになったためで、米国では現在までに、130,000人の学生がこのクモのビデオで学習するための手続きに登録したという。
最近の映像では、このクモたちは無重力に近い状態の中で、地上と同じように「獲物を獲得する」腕前を見せた。
国際宇宙ステーションの中で捕らえたハエを食べている。
こちらが 5月26日に YouTube で公開された動画だ。
この無重力に近い状態の中で、このクモたちの何と素早く相手を捕獲することか!
ジョロウグモは、毎日巣を作り、そして、毎日その「巣を食べる」。これにより、毎日巣を作るためのタンパク質を補給しているのだ。
今回の研究者のキャディ・コールマン氏は、
「毎日、次の朝にはきれいに巣がなくなっていることに気付いたのです。それで、観察すると、彼らジョロウグモは一晩中、自分の巣を食べていたのです。そして、また翌日、新しい巣を作り始めました」
と言う。
ジョロウグモは、地球では通常、三次元の形の非対称形の巣を作るが、しかし、この宇宙ステーションの中でクモは、より円形の形に巣を紡いでいる。
これらのクモは午前中にクモの巣を作り、巣を回り、そして日暮れと共に、巣を食べ始めるという規格化されたスケジュールで日々生活しているという。

▲ 国際宇宙ステーションのジョロウグモのうちの一匹の写真。
このシミュレーション下のクモたちが、地球に戻ってきた後に、地球でどのように巣を作るかを見ることで、宇宙ステーションでの無重量に近い生活と、地球上でのクモの生活の違いなどを観察することで、重力の環境が変わった中での生態の変化を知ることができると研究者たちは期待している。
宇宙ステーションでの実験は 45日間続けられる。
実験そのものはその期間で終わるが、今回私たちが見たこの「クモの衝撃」は、私たち、そしてこのクモたちの映像を見続けている多くのファンの心の中に、長い期間、残り続けるだろう。
「国際宇宙ステーションの中でクモが地球と同じように暮らしている」
ということが注目を浴びているというニュースです。

下の記事内の動画をご覧いただければわかると思うのですが、無重量状態である宇宙ステーション内で、地球と大差ない感じで「クモの巣」を作っています。まあ・・・ここにクモの巣を作ったところで、本来は獲物の虫は飛んで来ないでしょうけれど(笑)、でも、ちゃんと実験サイドでハエを用意しているようです。
無重力だと蜘蛛の巣とか作れないような感じがしますが、ちゃんとできてる。しかも、ほぼ無重力の中なのに、動きが地球と同じようにものすごく速い。「やるじゃん、クモ」と思いました。
ちなみに、これは国際宇宙ステーションで行われている実験のうちの「商用の汎用培養装置を用いた科学実験」の施設でのものようです。
あと、知らなかったのですが、少なくともここに出てくるジョロウグモというのは、毎日、巣を作るのですが、驚いたのは、「自分の巣を毎日食べる」という生態なのだそうです。これによって、次の日の巣作りのタンパク質を補うのだそう。
これはすごい。
自分で分泌したものを自分の栄養にできるってのは、学びたいですね。
人間だと何だろう?
ウンチとか食べたくないし、他のもので(笑)。
記事は米国のナノ・パテント&イノベーションズより。
Spidernauts in Space
NANO PATENTS AND INNOVATIONS 2011.06.08
宇宙の「クモ飛行士」
映像が NASA から発表されて以来、このクモは注目を集め続けている。
ジョロウグモの一種の2匹のクモたちが、国際宇宙ステーションの中の、無重力に近い状態の中で巣を作り、獲物を捕らえている光景が NASA の発表で明らかとなった。このクモは、宇宙飛行士のキャディ・コールマン氏から「グラディスとエスメラルダ」と命名されている。
これらのクモは、国際宇宙ステーションで行われている実験のうちの「商用の汎用培養装置を用いた科学実験 CSI-05」と呼ばれる科学的調査のひとつとして ISS に持ち込まれたものだ。
今回の研究では、2匹のクモを分けて生活させて、それぞれにクモの食糧のハエを供給している。人工の光と温度調整で、気温と天候を人工的に環境をシミュレーションし、クモの活動を想定した環境をコントロールしている。
2011年5月16日に最後の飛行となったスペースシャトル・エンデバーに搭載されたクモたちは、その後、地上での人気も上がってきた。それは、ビデオを通して、地上で彼らの宇宙ステーション内での生態を見ることができるようになったためで、米国では現在までに、130,000人の学生がこのクモのビデオで学習するための手続きに登録したという。
最近の映像では、このクモたちは無重力に近い状態の中で、地上と同じように「獲物を獲得する」腕前を見せた。
国際宇宙ステーションの中で捕らえたハエを食べている。
こちらが 5月26日に YouTube で公開された動画だ。
この無重力に近い状態の中で、このクモたちの何と素早く相手を捕獲することか!
ジョロウグモは、毎日巣を作り、そして、毎日その「巣を食べる」。これにより、毎日巣を作るためのタンパク質を補給しているのだ。
今回の研究者のキャディ・コールマン氏は、
「毎日、次の朝にはきれいに巣がなくなっていることに気付いたのです。それで、観察すると、彼らジョロウグモは一晩中、自分の巣を食べていたのです。そして、また翌日、新しい巣を作り始めました」
と言う。
ジョロウグモは、地球では通常、三次元の形の非対称形の巣を作るが、しかし、この宇宙ステーションの中でクモは、より円形の形に巣を紡いでいる。
これらのクモは午前中にクモの巣を作り、巣を回り、そして日暮れと共に、巣を食べ始めるという規格化されたスケジュールで日々生活しているという。

▲ 国際宇宙ステーションのジョロウグモのうちの一匹の写真。
このシミュレーション下のクモたちが、地球に戻ってきた後に、地球でどのように巣を作るかを見ることで、宇宙ステーションでの無重量に近い生活と、地球上でのクモの生活の違いなどを観察することで、重力の環境が変わった中での生態の変化を知ることができると研究者たちは期待している。
宇宙ステーションでの実験は 45日間続けられる。
実験そのものはその期間で終わるが、今回私たちが見たこの「クモの衝撃」は、私たち、そしてこのクモたちの映像を見続けている多くのファンの心の中に、長い期間、残り続けるだろう。
以上は「In Deep」より
無重力の中での生活は、人間だけでなく他の生物もそれ相応に生きられるようです。無重力でもクモの頭脳は正常に働くことが確かめられたということです。これも宇宙に進出への一歩です。この積み重ねがやがてより大きな人間の宇宙への大進出への足がかりとなるのでしょう。人間の夢は着実に前進しているのが良く判ります。この夢を実現するためにも地球内部での国家間の悲惨な争いは、早いところ無くしたいところですが、理想と現実はどうも上手く行きません。 以上
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