太陽活動の活発化は地球にどんな影響が?
2011年08月05日
複数のCME(コロナ質量放出)が結合した強力な磁気の雲が地球にやって来る
(訳者注) 今日帰省しました。帰省先とはつくづく相性が良くないようで、帰省すると、いつも体調を崩しますが、今回も風邪気味です。とりあえず東京に帰ってこられたのでもう気分的には大丈夫。
帰ってきていくつか気になるニュースがありましたので、少しずつご紹介したいと思います。
まずは太陽活動。
そろそろ「サイクル24」(第24太陽活動周期)も頂点へと本格化しているようで、太陽はこの1週間で、Mクラス以上の太陽フレアだけでも7回発生させています。
・7月27日からのMクラス以上太陽フレア。
2011年07月27日 M 1.1
2011年07月30日 M 9.3
2011年08月02日 M 1.4
2011年08月03日 M 1.1
2011年08月03日 M 1.7
2011年08月03日 M 6.0
2011年08月04日 M 9.3
▲ NICTより。左の数値は時間。右の数値は規模。
なお、M とか X とかは太陽フレアの大きさ(強さ)を示すもので、「Xクラス」が最大で、次が「Mクラス」となります。
米国海洋大気局 NOAA の予測では、今後48時間(日本時間の8月6日くらいまで)の「Mクラスのフレア発生確率を65パーセント、Xクラスのフレア発生確率を10パーセント」としています。
8月6日頃にかなり強い CME が地球に到達する
このうち、昨日発生した M9.3 のわりと大きめのフレアでは、CME(コロナ質量放出)を地球の方向に噴出しています。
今回の CME は地球に対してダイレクトに噴出していますので、地磁気などを中心に 8月5日から6日にかけて地球に影響を与えると思われます。
NASA によると、この CME は現在、
・秒速1950キロメートルという高速で地球に向かって進んでいる
・8月5日午後11時55分前後あたりに地球に到達
・先に発生した2つの CME と結合して地球に到達する予定
となっているようです。
クラス自体はMクラスですので、日常生活に影響が出るような現象は起きないでしょうが、「3つの CME が結合して地球にやってくる」というのは、珍しいことですので、どのようなものとなるのか今後の参考のために見てみたいと思います。
なお、CMEそのものは、太陽フレア以外の原因でも発生します。
ハイダーフレアと呼ばれる現象や、黒点と黒点が結合した場所を巨大なCME が噴出したことも過去にはありました。下の過去記事などをご参考いただければと思います。
・太陽のフィラメントが起こす壮大な「ハイダーフレア」 (2010年02月24日)
・米国の科学者が「太陽全体爆発フレア」発生について発表 (2010年12月15日)
昨年の2010年 8月1日には、太陽の半球面すべてが爆発するという現象が発生しています。
その時の映像です。
左側のコロナホールを中心に太陽表面の非常に広い範囲で爆発が起こりました。
この時は、この「世紀の大爆発」が地球に直接向いていなかったので、地球には大きな影響が出ずに済んでいます。
現在の太陽活動の活発化と重ね合わせますと、上のような大きなCMEが発生する可能性はあります。
ちなみに、過去にも書いていますが、巨大なCMEの発生と、その到達は、時間的にかなり余裕を持って知ることができます(通常だと2日の間がある)。
2日あれば、ある程度の対処はできますので、このこと(太陽フレアやCME)に関しては不安になる要素は特にないと思います。むしろ、私たち(人類)が資本主義や階級社会の呪縛から解放されるキッカケとなることを夢見るというような人びともいるような気さえいたします。
超巨大なフレアが発生した時には、なるべく早めにご報告いたします。
太陽活動最大期は、まだ2年くらい続きますからね。
そのうち、一日に複数のXフレアが噴出するような日々も訪れるでしょうし。
記事は NASA の Space Weather から。
STRONG SOLAR ACTIVITY
Space Weather 2011.08.04
大変に活発な太陽活動
8月3日(日本時間8月4日)、太陽黒点 1261から複数に渡るMクラスのフレアが発生した。
8月4日に発生した最新の太陽フレアは M9.3という大きなものとなった。最も強いフレアとカテゴライズされるXフレアにもう一歩で届く規模だった。
この太陽フレアにより、地球周辺のエネルギー陽子の数はほぼ 100倍となった。
そして、この爆発は地球に向けて大規模なコロナ質量放出( CME )を放出した。
▲ こちらに NASA が作成した今回の太陽フレアの GIF 動画があります。上の図は日本語を付け加えています。
この CME は、推定では、毎秒 1950キロメートルの速さ( 1950 km/s )で地球に向かって進んでおり、地球に向かう途中で、それ以前に発生した2つの CME と結合して地球に進んでくると思われる。
この複合したCME の雲が地球に到達するのは、8月5日の午後1時55分のプラスマイナス7時間の間だと見られている。
(訳者注) 日本時間だと、8月5日午後11時55分のプラスマイナス7時間。
スペースウェザーのアナリストは、「地球への影響はかなりあるかもしれない」と言う。推定される地磁気活動のインデックス・レベルは「7」と考えられる。地磁気活動のインデックス・レベルは 0 から最高が 9 だ。
今回の CME は、NASA の観測衛星にも影響を与える可能性がある。
以上は「In Deep」より
現在の、太陽は大変不安定な活動を繰り返しています。その不安定さは、太陽黒点数にも表れています。例えば、今月の8/1には130個、8/3には66個、8/5には94個と増減が急激に変化しています。昨年から今年に掛けて黒点数は徐々に増加傾向にありますが2008年と2009年の8月には、黒点数がそれぞれ「ゼロ」を記録しています。1ヶ月間「ゼロ」というのはその月は全く黒点が観測されなかったという異常事態です。過去にも黒点が殆んど発生しなかった時期もありましたが、それは約400年ぐらい前の1600年代にもありまして、この「ゼロ」という記録はそれ以来の珍しい現象です。何故この現象が起きるのかの原因は良く分っていませんが、小生は今回の現象は「地球大異変」によるものではないかと推察しています。この増減は直ちに地球の気候にも重大な影響を与えていますので太陽黒点の数も無関心ではいられません。 以上
2012地球大異変―科学が予言する文明の終焉 著者:ローレンス E.ジョセフ |
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