牛肉からも放射性セシウム検出、その対策!その⑤
牛肉からも高濃度の放射性セシウム検出
放射能が身体に与える影響を考える
――崎山比早子
元放射線医学総合研究所主任研究員・高木学校メンバー インタビュー
チェルノブイリ原発事故によるセシウムの汚染が高い地域で、肉(牛肉、豚肉、羊肉)、きのこ類、ベリー類、牛乳を摂っている人は、これらをまったく摂っていない人に比べて、体内汚染の値が約3倍も高いという研究があります。ロシアとは食文化が違うので、これをそのまま日本に当てはめることはできませんが、肉類や牛乳、きのこ類などを食べるときは汚染がないかどうか注意することが必要だと思います。
体内被ばくを避けるためには、できるだけ放射能で汚染された食品を食べないようにするしかありませんから、国や行政は食品の放射能測定をもっときめ細かく行うべきだと思います。チェルノブイリ原発事故のときは、放射能汚染の高い地域には汚染されていない食品を送って、優先的に食べてもらおうという運動がありました。日本の一部でも、そのような運動が起こっています。
――福島第一原発の事故のあと、「ヨウ素剤は副作用があるので飲まないように」と発言をした専門家もいましたが、ヨウ素剤はそれほど副作用の大きな薬なのでしょうか。
放射性ヨウ素が体内に入る前から直後までにヨウ素剤を飲めば、甲状腺に入る放射性ヨウ素の93%を抑えられます。しかし、6時間後の服用では10%に減少してしまうので、ヨウ素剤は事故が起きたらすぐに服用することが大切です。
万一の事故に備えて、フランスやドイツ、ベルギーなどでは、原発の周囲5km以内には各家庭にヨウ素剤が事前に配布されています。ところが、日本の原子力安全委員会のヨウ素剤検討会では、「誤った服用による副作用をさけるために家庭配布はしない」と決めたのです。
しかし、ヨウ素剤には副作用はなく、チェルノブイリ原発事故のとき、ポーランドでは1050万人がヨウ素剤を服用しましたが、副作用の報告はされていません。日本でも家庭配布していて、爆発後すぐにヨウ素剤を服用していれば、もっと被ばくを避けられたかもしれないと思うと、とても残念です。ただし、飲み過ぎると甲状腺機能を抑えてしまうので、続けて服用するのは避けてください。飲み過ぎた場合は、服用を止めれば元に戻ります。
こんなにも苛酷な事故が起きたというのに、今だに原発が稼動している地域があります。万一の事故に備
<プロフィール>
崎山比早子(さきやま ひさこ)
医学博士。マサチューセッツ工科大学研究員、放射線医学総合研究所主任研究官を経て、1999年から高木学校のメンバーに。高木学校は、プルトニウムの危険性を訴え続けた物理学者の故・高木仁三郎氏が、市民の立場から問題に取り組む市民科学者を育成するために1998年に創設した団体。
<参考文献>
●Bandazbervsky Y.I. Swiss Med Wkly
133,2003
●「受ける?受けない? エックス線 CT検査 医療被ばくのリスク」(七つ森書館)
えて、ヨウ素剤の配布のあり方は早急に見直すべきだと思います。
以上は「DIAMOND ONLINE」より
通常誰でも1日1個のゴマ粒程度の異常細胞を処理していますが、その上に新たな放射線による異常細胞を処理するようになるので、それだけ体には負担になります。お年寄りに癌の病気が増えるのは、自己免疫力が衰えてきて、異常細胞の処理が間に合わなくなり、残ってしまい異常細胞が増加してしまいます。大きくなったのが癌組織として現れるのです。若い人でも疲労が重なり体に過重な負担を掛けると免疫力が衰えて異常細胞の処理が間に合わなくなり、癌になるケースもありますので常に適度な休養は絶対必要です。なお、若い人は新陳代謝が早いので癌の進行も早いので早めの手当てが是非必要です。
以上
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