牛肉からも放射性セシウム検出、その対策!③
牛肉からも高濃度の放射性セシウム検出
放射能が身体に与える影響を考える
――崎山比早子
元放射線医学総合研究所主任研究員・高木学校メンバー インタビュー
低線量の被ばくでも、本質的に細胞に与える損傷のメカニズムは同じで、身体の設計図であるDNAに傷をつけてしまうということです。年間被ばく量1mSvということは、1年かけて全身の細胞のDNAに平均して1本の放射線が通るということを意味します。そのときにできた傷が正しく修復できないと、異変をもったままDNAが複製され、次の細胞に受け継がれていくことで、将来的にがんを発症する可能性がでてきます。20mSvの被ばくだと平均20本の放射線が通ることになり、それだけDNAが損傷されて異変の可能性が高まり、発がんのリスクも高まることになります。
さらに、放射線被ばくの影響は、がんだけではなく、さまざまな病気の発症にかかわっているという研究データもあります。
セシウムの高線量地域では子どもに
高血圧、糖尿病、白内障などの症状が見られる
――被ばくによる障害は、がんのほかに、どのようなものがあるのでしょうか。
1997年にベラルーシ共和国のゴメリ州で、10歳までに死亡した子ども52人を病理解剖して、セシウム137の臓器別蓄積量を調べた研究論文があります。
(Bandazbervsky
Y.I. Swiss Med Wkly 133,2003)
日本の専門家の中には「セシウムは骨格筋にしか蓄積されない」という人もいるのですが、この論文によると、骨格筋より甲状腺に圧倒的に高いセシウムが蓄積されています。その他、副腎、膵臓、胸腺にも高線量のセシウムが蓄積されていますが、これらはすべて身体の成長や代謝に重要な働きする内分泌系です。ここに高線量のセシウムが貯まると、ホルモン分泌も悪くなったりして、成長を妨げることになります。そのため、なかなか身体が大きくならなかったり、虚弱体質の子どもが増えたそうです。ゴメリ州には糖尿病の子どもも多いのですが、膵臓にセシウムが蓄積することで、インシュリンの分泌に影響を与えていることも考えられます。
以上は「DIAMOND ONLINE」より
細胞に放射線が当たるとDNA(遺伝子)に傷をつけます。通常は傷付いた細胞は死んで体外へ排出されます。この作業は自己免疫力により行なわれます。従って自己免疫力を常に高めておくことが大事に成ります。この免疫力を強めるのは夜良く寝ることにより高められます。 以上
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