福島原発の爆発事故を見直す!
1号機の爆発事故を見直す
更新 2011/06/26 10:00 東京電力株式会社は自己保身や対策費用の捻出困難を理由に、 福島第一原子力発電所の事故の解決に後ろ向きな姿勢が垣間見 えて来た。私を含めて、電気の利用者である我々は今一度、六ヶ所 村に住む菊川さんの訴えに耳を傾け、自分自身の問題として考え なければいけないと思います。 か伝えたい事はありますか?」という取材に対して、「そうですね、 あのー、六ヶ所村は色々な補助金とか交付金を受け取って、受け 入れているのだからいいじゃないかという人達もいますけど、そうじ ゃなくて、やっぱり、核のゴミの問題というのは、六ヶ所村だけの問 題ではないと思います。あのー、ほんとに電気を使っている一人 一人の責任だと思いますから、責任をあのー、弱い所に押し付け てどうするのか考えてもらいたいと思います。」 抜本的な解決を行うように、今回の事故の実態を追求していきた いと思います。本題に入ります。 建屋の換気用ダクトに逆流したのではないかと発表した。 なら4号機と同じで、4階、3階にも水素ガスが充満し、爆発を起こ したはずであるが、爆発は5階のみである。 高島武雄・飯田嘉宏 共著を借りて通読しました。 した。以下に紹介していきます。 |
1号機の原子炉炉心の状況。 【平成21年度地震時レベル2PSAの解析(BWR)平成22年10月 独立行政法人 原子力安全基盤機構】の報告書のデータから 炉心のメルトダウンを推定した。 2011/03/11 18:01 炉心温度が燃料(ペレット)自体が溶け始める2800度に達する。電源喪失(TBU)後2.4hr。 |
1号機の炉心シュラウドが破断、分離して、圧力容器の底に落下 2011/03/11 18:55 原子炉圧力容器に穴があく。電源喪失(TBU)後3.3hr。 |
溶融デブリ(二酸化ウラン・ジルコニウム・ステンレス鋼板)が格納容器の底にペデスタルを伝って流れ落ちる。 2011/03/12 05:25 格納容器に穴があく。電源喪失(TBU)後13.8hr後。 デブリは圧力抑制室にはほとんど流れなかったと考えています。このため水蒸気は発生せず、デブリが冷やされることはなかったと考えています。 |
ペデスタルの直径は10.6mであるので10mの穴を基礎の鉄筋コンクリートにあけてデブリは沈降。 溶融デブリはここでアルカリ性のコンクリート・炭素鋼を二酸化ウラン・ジルコニウム・ステンレス鋼板に加えた。 |
原発地下の地層_東西方向 2011/03/12 05:50 淡水注入開始。圧力容器、格納容器に残ったデブリを冷やしたが、細粒化は起きなかったと思われます。 |
敷地周辺の地質 相双丘陵と常磐丘陵_URBAN KUBOTA NO.23|32 によれば、相双丘陵には硫黄の含有率0.56%の地層があることが報告されている。泥岩の水分は45~57%としている。 |
ドレインバック・モデルの模式図 「蒸気爆発の科学」P127より |
火山の場合のドレインバック・モデルの説明をこのアルゼンチンシンドロームに当てはめて考えると、含水した溶融デブリに地下水が火道に引き込まれるように侵入し、デブリと接触混合を起こすことになる。 |
蒸気爆発のメカニズム 「蒸気爆発の科学」P112より |
蒸気爆発のメカニズムの説明 火道の長さが100m近くに伸び、基礎コンクリートにあいた穴がデブリが冷えて塞がったとすれば、圧力・温度が低下し、密閉されたパイプ状の空間が出来上がる。この中で水の細粒化がおこり水蒸気爆発にいたったものと思われる。 |
水の臨界温度、臨界圧力 「蒸気爆発の科学」P107より |
海底噴火の瞬間 |
系の圧力と蒸気膜を破壊する圧力地_トリガー圧力値の関係 水蒸気爆発を起こす可能性のあるのは2~8kgf/cm2であり、高圧、高温の火道の圧力・温度が下がるには、火道の長さが100m近く必要ではないかと考えた。又、1号機の爆発時に直下の揺れを感じたと報告されている事からも推量した深さである。 |
サブトレンの放射能汚染(1号機と6号機について) サブドレン水の放射能による汚染の値が脈動している。地下で1号機のデブリが再臨界を繰り返しているのではないかと推定している。まるで天然原子炉(オクロ原子炉)のように。制御棒なしで。又、6号機のセシウムの測定値が急激に下がっている。これは地下15mの水脈の流速が少なくとも5~10cm/日ではなくメートル/日のレベルではないかと推測される。 |
原発地下でのデブリの挙動_東西方向 |
原発地下での水蒸気爆発_東西方向 火道の中で水蒸気爆発を発生させた。 |
格納容器サンドクッション部からの漏れ 地下の水蒸気爆発でコンクリート基礎を塞いでいたデブリは吹き飛び、水素ガス、メタンガス、硫化水素ガスがサンドクッションぶから格納容器の外に漏れ、格納容器と遮蔽コンクリートのスキマを上昇した。 |
原子炉ウェルの破壊推定 原子炉ウェルは破壊されガスは上に昇った。 |
シートプラグからの漏れ シートプラグは18個の分割したブロックであり、スキマからガスは5階のオペレーションフロアに流れ出た。 |
1号機水素爆発の写真 1号機の水素爆発の動画 この中で東電は、「本日、午後3時36分頃、直下型の大きな揺れが発生し、1号機付近で大きな音があり白煙が発生しました。」と発表しています。消防庁の重大事故事故原因調査でも、事故直後の聞き取りは真実を述べており重視することになっているそうです。時間を経過した事情聴取は信頼性が薄くなるので出火当事者への聴取は迅速に行うそうです。直下型の大きな揺れが発生の文言は信じてよいでしょう。東電は、1号機爆発時における地震計のデータを解析して公開すべきです。又、財団法人日本国際問題研究所 軍縮・不拡散促進センターの運営するCTBTの主要な検証制度は、①地震学的監視、②放射性核種監視、③現地査察(OSI)の3つの要素から構成されていて、①は日本気象協会(NDC-1)、②は(独)日本原子力研究開発機構(NDC-2)に業務を委託し、③のOSIについては軍縮センターが担当するとなっています。福島第1原発1号機の事故の地震学的監視データを分析、公開すべきと思います。 |
1号機の水素爆発 建屋の屋根と5階の壁のパネルを吹き飛ばした。 |
1号機爆発時の原発地下の様子_南北方向 地下の水脈への衝撃波は6号機地下まで達していたと思われる。 |
福島第1原発敷地_平面図 | 福島第一原発サブドレンの測定結果_3月30日 爆発後18日経過している。 1号機のI-131は約430Bq/cm3、Cs-137は約5.9Bq/cm3。 2号機はI-131は約80Bq/cm3、Cs-137は約0.63Bq/cm3。 6号機はI-131は約20Bq/cm3、Cs-137は約4.9Bq/cm3。 1号機のヨウ素が飛び抜けて大きい。1号機に比べ2号機の汚染は少ない。1200m離れた6号機でのセシウムが1号機とほぼ同じである。このサブドレンの数値は何故なのかこれからも注目していきたい。 |
コメント
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私も下のコメントと同じ考えです。1号機だけではなく、2,3号機の
核燃料も地下に沈んでいるとみるのが妥当でしょう。別の情報で
は沈降速度は1年で17メートルといいますが、泥岩と核燃料の
比重の差は3:19なので、水と鉄に近い差があります。原発近辺
では地震が頻発しています。いずれも深さは50キロ前後。1日で
300メートル沈むとは、すこし考えにくいので、測定誤差から、じ
放出される放射性物質を含んだガス、地下水への対策を考えな
くてはいけないと思います。
投稿 520chain | 2011/09/05 10:39
メルトスルーによって、地下へ放射性物質が届いてしまったことが、
日本に、地球に、頻発地震を、連動させてしまった原因だと考え
ています。
この問題解決は、どうすればよいのでしょう。
投稿 山下 由佳 | 2011/09/05 08:59
こんにちは。
メルトスルーした核燃料がどうなっているのかを考えるために、
こちらのブログ記事を、弊ブログにて紹介と、リンクをさせていだきました。
http://blogs.dion.ne.jp/hiroyuki_morishita/archives/10273397.html
ありがとうございました。
投稿 モラ | 2011/07/26 07:50
水溶性天然ガスを含む地下水を沸騰させ水蒸気とメタンガスを作り
、重たいメタンガスが空洞の下に溜まり、爆発可能濃度に達して、
爆発というストーリも考えられるのではないでしょうか。
投稿 高木信彦 | 2011/06/30 16:01
メタンガス爆発で統一してはどうですか。15日6:10、2号機メルトダウン
(2号機で格納容器スルーの爆発音?)6:14、地下で引火して4号機
メタンガス爆発なのではないでしょうか。メルトダウン・再臨界は短
時間で発生しているのではないでしょうか。サブドレインのセシウム
がヨウ素を上回るポイントの時系列はメルトダウンの時系列と一致
します。1号・3号・2号の順です。降下物のヨウ素・セシウム比の変
化から考えると、その後何回かメルトダウンしているのではないでし
ょうか。電源喪失によって、サブドレインのポンプが止まっていたら
地下水が上昇して浮力がかかり原発全体に影響を与えないでしょ
うか。地下水位が気になります。
投稿 高木信彦 | 2011/06/29 00:37
以上は「みまもりファームの栽培日記」より
このブログで書かれていることが事実であれば、それこそ日本の
終りです。あくまでも予想であり、実際はそんなに悪くはなってい
ないことを願うばかりです。しかし今までの経緯を見ればあなが
ち検討違いとは言い切れないところがあり、実際はどうなっている
のか知りたいところです。完全な国際的機関による公正なる第三
者による検証が望まれるところです。今は、日本の問題から、世
界的な問題となっており、国際社会としても解決が望まれる事故
となっていますので、是非人類として解決しないと、人類破滅につ
ながりかねない放射能災害となっています。
以上
著者:坂 昇二,前田 栄作
販売元:風媒社
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