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2011年9月17日 (土)

2012年に向けて、欧米が焦って動いている!

2011年8月15日月曜日

2012年に向けて、大きな計画が予定されており欧米が焦って動いている

シリアが激しい暴力に揺れている。アサド大統領はまったく折れる気配はなくむしろ市民に対する攻撃を強めている傾向にもある。2011年8月14日には北部ラタキアで海上から砲撃して多数の市民が死亡しているようだ。

これ以外にも政府と反政府軍が激しく衝突しており、ほぼ内戦状態に近い状態にまで陥っているとも言われている。

欧米のゲーム・チェンジ

これまでの衝突で反政府側は1,800人、治安部隊側は400人が死亡しており、この数字を見ても単なる「暴動」ではないことが分かる。これは明らかに内戦だ。

2011年1月から始まった北アフリカ・中東の民主化運動は、チュニジア・エジプト・ヨルダン・サウジ・リビア・シリアと次々と伝播しており、イスラエルにまで波及していく予想外の動きとなっている。

この民主化運動は、もちろん欧米が裏で支援している。

それは、リビアのカダフィ政権が決死の抵抗を見せて瓦解しそうにないと分かった時、フランス・イギリス・アメリカが中心になって反政府運動を支援し、武器・弾薬を与えて体制崩壊を促している姿を見て世界中の人々が気がついたことでもある。

自然な民衆蜂起に見せかけながら、それが失敗しそうになると後ろから出てきて無人機爆撃をする。

リビアの場合、石油が採れる国であり、中東は石油を押さえている国々だ。

今まで欧米の関与の裏側には必ず石油利権があった。それならば今回も石油利権があることは理解できるのだが、それだけのために中東の体制を次々に転覆していく理由にはならない。

単なる石油利権のためなら、むしろ親米だったムバラク政権や欧米と協調を見せつつあったカダフィ政権を残したはずだ。また、イスラエルの存続のためにもムバラク政権は必要だった。

それを吹き飛ばしているのである。

欧米は明らかに中東で明確なゲーム・チェンジを始めており、私たちは最終的な落としどころが何なのか分からない。さまざまな推測はできるが、それを確証することはまだできない。

リビアのカダフィ政権の抵抗と、シリアのアサド政権の抵抗が、欧米の思惑を打ち砕いているのは間違いなく、本当はこの2国が倒れたあとに、何らかの「続き」が見られるのだろう。

欧米主導だと馬脚を現わした

欧米はシリアの人権侵害を批判し、アサド大統領の資金を凍結し、国連安全保障理事会もまたシリアの人権侵害や人道支援を協議して「シリアの現政権の崩壊」を話し合う。

欧米がカダフィ政権とアサド政権がなかなか倒れないのでイライラしているのが見て取れる。

「いまだにシリアの石油や天然ガスを購入している国、アサドに武器を送っている国、アサドに政治的、経済的な支援を続けている国には、歴史の正しい側につくよう強く求める」

アメリカはヒラリー・クリントンを通してこのように述べている。

そして、中国やインドにも協力するように呼びかけた。また、ロシアにも武器を売らないように要請している。

つまりシリアの政権崩壊を、アメリカが全力で進めている。

ヒラリーと言えば、リビアに対してはまだカダフィ政権が倒れてもいないのに、7月にはさっさと反体制派とトルコと会談して、リビアの正統政権にすると決めてしまった。

まだ決着がついていないのに、もう勝手に進めてしまっているのである。「中東の春」「自然発生的な民主化デモ」と言いながら、実は欧米主導だと馬脚を現わしてしまっている。

まるで、何らかの「計画」が途中で止まってしまって先に行けないので戸惑っているようにさえ見える。

本当はもっと時間をかけて追い詰めて行ってもいいはずだ。露骨に欧米主導だと思われたくなければそうすべきだった。

しかし、まるで遅刻を恐れて脇目も振らずに会社に走る従業員のように、欧米は焦っている。何をそんなに焦っているのだろうか。

2012年にはすべてが分かる?

焦る理由があるとすれば、中東の一連の民主化運動のあとに起きる何らかのイベント(目的)には期限があって、それまでに間に合わせなければならないことが考えられる。

欧米の政治家は別にボランティアで中東の民主化を手伝っているわけではなく、裏には必ず大きな意図がある。その意図というのは、たぶん期限までに達成できなければ意味がないものなのだろう。

ヒラリー・クリントンやバラック・オバマの任期はあと1年。フランスのサルコジ大統領の任期もあと1年。

急いで何かを進めているのであれば、自分たちの任期内に何とかするはずだから、来年2012年には中東で欧米が思い描いている何かが姿を現すことになると思われる。

中東の独裁政権を根こそぎ倒して実現したい何かというのが何なのかが明確ではないのだが、いずれ歴史がそれを暴き出すことになる。

あと、もうひとつ欧米が急いでいると思われるのは、アメリカ国債の格下げ問題、ユーロの崩壊寸前の問題、イギリスやフランス経済の完全失速が相次いで起きていることだ。

中東の何らかの計画が成功する前に、自分たちの経済が崩壊する可能性もあって、そちらのほうも予断を許さない状況になってきていることもある。

折しも2011年8月14日、世界銀行のゼーリック総裁は、「世界経済が新たな危険水域に入った」と宣言した。わざわざ「これは思いつきで言っているのではない」と念を押している。

2012年に向けて、世界はカタストロフィを含む非常に劇的な転換に向けて走り出しているのが分かる。

「何かが起こる」ことはみんな分かっているのだが、「何か起こる」のかは誰も知らない。突拍子もない大惨事でなければいいのだが。

 
 
〓 この話題について、参考になる書籍・メディア
<中東>の考え方
中東 迷走の百年史
中東 危機の震源を読む
中東を理解する—社会空間論的アプローチ
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中東政治入門—現状はどのように生まれたか
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物語 イスラエルの歴史—アブラハムから中東戦争へ
中東和平への道
中東和平 歴史との葛藤—混沌の現場から
アメリカのイラク戦略—中東情勢とクルド問題
以上は「DARKNESS OF ASIA」より
欧米が焦ってやろうとしている裏には何か目的があるからそうするのであり、果たしてその目的とは何か?その目的のために既に動き出していることを検証すれば凡その方向は分るのではないかと思われます。そのスタートとも思われる出来事は2001年に起きた「9.11テロ」であります。それは米国のネオコンが中心になり、事件の起きる大分前より計画していたことが分っています。NWO即ち新世界秩序を構築しようとしているものと思われます。「3.11テロ」に見られるように連中は自然災害を装い事件を引き起こして自国の国益を追求しています。問題の来年は2012年問題で以前より世紀末とか地球の終末とか言われて来ていますが、 連中はこの自然災害をまた利用して目的を達成しようとしているものと思われます。                            以上
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