アンゴラの「謎のシンドローム」
2011年08月17日
拡大するアンゴラの「謎のシンドローム」報道と個人的な興味と懸念
先日、8月13日にアフリカのアンゴラという国で、学校で若者が次々と卒倒していくという出来事が起きていることをご紹介しましたが、事態がややオオゴトになっています。
記事は、
・アンゴラ全土を襲う原因不明の「集団失神」症候群 ( In Deep 2011.08.13 )
です。
何がおおごとかというと、報道体制がおおごとになっています。
あの後、
8月15日に、世界保健機構 WHO が、グローバル・アラート・アンド・レスポンス( GAR/国際的警戒および対策ネットワーク )のリリースとして、
・Outbreak of illness in schools in Angola
(アンゴラの学校で発生した病気に関して)
を発表。
同時に、8月15日には、国連も、
・Angola: UN expert team sent to help probe outbreak of unknown illness
(国連はアンゴラでの謎の病気の発生の原因を突き止めるために専門家によるチームを派遣)
と発表して、オオゴトになっています。
▲ アンゴラで対処にあたる2人のヘルスワーカー。AFP通信より。
WHO と国連の報道の内容は大体同じですので、併せて要約しておきます。
このこと自体が本題というわけではないですが。
・Outbreak of illness in schools in Angola ( WHO )
・Angola: UN expert team sent to help probe outbreak of unknown illness (国連)
WHO の発想は基本的にはアンゴラでの噂話の延長にあって、前回の記事にあったように、アンゴラでは「毒ガスが理由では」というように、化学薬品などで起きたことが疑われました。
しかし、上の国連の記事には、「多くの場合、女性だけが症状に陥る」という記述が抜け落ちています。これは、現地のほとんどの報道に記されていたものですので、とりあえずある程度はそういう事実はあったのだと思われます。
これを国連が書かなかった理由はわかりませんが、まあ、なんだかオカルトくさい記事になってしまう感じもあり、それも困るのかもしれません。
また、世界の医療情報を発信する ProMED-mail でもこのニュースを扱っていますが、そこで、報告者はこのように書いています。
--
--
とのこと。
アンゴラはアフリカでは大きな国ではないですが、日本と比較すれば、日本よりもかなり広い面積を持つ国です。
▲ 日本とアンゴラを並べてみたもの。
アンゴラの面積 1,246,700平方キロメートル
日本の面積 377,914平方キロメートル
こういう面積を全土的に影響を(しかも女子だけに)与えられる化学薬品にあるのだとしたら、何かものすごい物質が存在していることになりますが、そういう物質を特定できる可能性は難しいようにも思います。
南米からのライン
実は、この「アンゴラ」の出来事にどうしてそんなに興味を持ったかというと、まあ、ここからは個人的な・・・あまり意味のない話となると思いますので、適当に読み飛ばされて下さい。
先月ご紹介しました「リオデジャネイロで次々と爆発するマンホール」という記事に、こういう
地図を作成して載せました。
要するに、「これまで紹介したニュースの中で、地殻変動と「悪魔がらみ」があるライン上に沿って起きている」と思えて仕方ない という話なのですが、今回のアンゴラを含めて、こういうラインを引いてみました。
この北の起点となっているメキシコの今はひどいことになっていて、2006年からの麻薬戦争での死者が 50,000人に上ったことが正式に発表されています。これは戦争絡みではない死者数としては「突出して異常」で、近代史の最大の異常だと私は思います。
▲ 先週、メキシコの麻薬戦争を伝えるアルジャジーラの報道。「死者 50.490」と書かれています。
このメキシコのあたりは、たとえば、マヤ文明とかインカ文明とか、ああいう今はむしろ現地の人たちより西洋の人が好んでいるような古代宗教が存在したメソアメリカと呼ばれる場所で、そういう「かつては最も神聖」だったかもしれない場所のひとつで、「現代、最も凄惨な殺戮が起きている」ということは、個人的にはとても非常に興味深いです。
このことに関しては、何もまとめたり調べているわけではないので、とりあえず「こういうことが気になり出してきた」という話で、あと、2011年02月の「最近の地質学的イベントの場所を確認してみました」という過去記事でも、様々な自然災害マップなどをまとめていますので、その図を載せておきます。
記事は、
・アンゴラ全土を襲う原因不明の「集団失神」症候群 ( In Deep 2011.08.13 )
です。
何がおおごとかというと、報道体制がおおごとになっています。
あの後、
8月15日に、世界保健機構 WHO が、グローバル・アラート・アンド・レスポンス( GAR/国際的警戒および対策ネットワーク )のリリースとして、
・Outbreak of illness in schools in Angola
(アンゴラの学校で発生した病気に関して)
を発表。
同時に、8月15日には、国連も、
・Angola: UN expert team sent to help probe outbreak of unknown illness
(国連はアンゴラでの謎の病気の発生の原因を突き止めるために専門家によるチームを派遣)
と発表して、オオゴトになっています。
▲ アンゴラで対処にあたる2人のヘルスワーカー。AFP通信より。
WHO と国連の報道の内容は大体同じですので、併せて要約しておきます。
このこと自体が本題というわけではないですが。
・Outbreak of illness in schools in Angola ( WHO )
・Angola: UN expert team sent to help probe outbreak of unknown illness (国連)
アンゴラで発生した謎の病気
アフリカ諸国で特に若者や子どもたちを悩ませている原因のわからない病気の原因を探るため、国連と WHO の専門家チームがアンゴラへ派遣された。
この病気は、アンゴラの首都ルアンダで報告された後、アンゴラ全土の広い地域で報告されるようになった。この症状では、まず嘔吐、頭痛、喉の痛み、目の痛み、などを感じた後に咳と呼吸困難に襲われる。
そして、場合によって、そのまま失神する。
死者は報告されていない。
WHO は声明で、「これらの発生原因はまだわかっていないが、刺激物質を含む化学製品の暴露にさらされている可能性がある」と述べている。
アフリカ諸国で特に若者や子どもたちを悩ませている原因のわからない病気の原因を探るため、国連と WHO の専門家チームがアンゴラへ派遣された。
この病気は、アンゴラの首都ルアンダで報告された後、アンゴラ全土の広い地域で報告されるようになった。この症状では、まず嘔吐、頭痛、喉の痛み、目の痛み、などを感じた後に咳と呼吸困難に襲われる。
そして、場合によって、そのまま失神する。
死者は報告されていない。
WHO は声明で、「これらの発生原因はまだわかっていないが、刺激物質を含む化学製品の暴露にさらされている可能性がある」と述べている。
WHO の発想は基本的にはアンゴラでの噂話の延長にあって、前回の記事にあったように、アンゴラでは「毒ガスが理由では」というように、化学薬品などで起きたことが疑われました。
しかし、上の国連の記事には、「多くの場合、女性だけが症状に陥る」という記述が抜け落ちています。これは、現地のほとんどの報道に記されていたものですので、とりあえずある程度はそういう事実はあったのだと思われます。
これを国連が書かなかった理由はわかりませんが、まあ、なんだかオカルトくさい記事になってしまう感じもあり、それも困るのかもしれません。
また、世界の医療情報を発信する ProMED-mail でもこのニュースを扱っていますが、そこで、報告者はこのように書いています。
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・UNDIAGNOSED OUTBREAK, SCHOOLS - ANGOLA: WHO, REQUEST FOR INFORMATION
ProMED-mail 2011.08.16
「確かに、報告されるこの症状からは、化学製品などの刺激物との関係があると考えられる。しかし、非常に広範囲な地域の学校を巻き込んでいることから、これだけの範囲での影響を持つ性質を説明することは難しい。それぞれの地域の学校が影響を受けた時間的な関係を調べていくと、何かわかるかもしれない」。
ProMED-mail 2011.08.16
「確かに、報告されるこの症状からは、化学製品などの刺激物との関係があると考えられる。しかし、非常に広範囲な地域の学校を巻き込んでいることから、これだけの範囲での影響を持つ性質を説明することは難しい。それぞれの地域の学校が影響を受けた時間的な関係を調べていくと、何かわかるかもしれない」。
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とのこと。
アンゴラはアフリカでは大きな国ではないですが、日本と比較すれば、日本よりもかなり広い面積を持つ国です。
▲ 日本とアンゴラを並べてみたもの。
アンゴラの面積 1,246,700平方キロメートル
日本の面積 377,914平方キロメートル
こういう面積を全土的に影響を(しかも女子だけに)与えられる化学薬品にあるのだとしたら、何かものすごい物質が存在していることになりますが、そういう物質を特定できる可能性は難しいようにも思います。
南米からのライン
実は、この「アンゴラ」の出来事にどうしてそんなに興味を持ったかというと、まあ、ここからは個人的な・・・あまり意味のない話となると思いますので、適当に読み飛ばされて下さい。
先月ご紹介しました「リオデジャネイロで次々と爆発するマンホール」という記事に、こういう
地図を作成して載せました。
要するに、「これまで紹介したニュースの中で、地殻変動と「悪魔がらみ」があるライン上に沿って起きている」と思えて仕方ない という話なのですが、今回のアンゴラを含めて、こういうラインを引いてみました。
この北の起点となっているメキシコの今はひどいことになっていて、2006年からの麻薬戦争での死者が 50,000人に上ったことが正式に発表されています。これは戦争絡みではない死者数としては「突出して異常」で、近代史の最大の異常だと私は思います。
▲ 先週、メキシコの麻薬戦争を伝えるアルジャジーラの報道。「死者 50.490」と書かれています。
このメキシコのあたりは、たとえば、マヤ文明とかインカ文明とか、ああいう今はむしろ現地の人たちより西洋の人が好んでいるような古代宗教が存在したメソアメリカと呼ばれる場所で、そういう「かつては最も神聖」だったかもしれない場所のひとつで、「現代、最も凄惨な殺戮が起きている」ということは、個人的にはとても非常に興味深いです。
このことに関しては、何もまとめたり調べているわけではないので、とりあえず「こういうことが気になり出してきた」という話で、あと、2011年02月の「最近の地質学的イベントの場所を確認してみました」という過去記事でも、様々な自然災害マップなどをまとめていますので、その図を載せておきます。
タグ:アンゴラ
以上は「In Deep」より
現在世界各地で地球大異変による異常が多発していますが、ここアフリカのアンゴラでの不可解な異変は原因が良く分りません。地殻変動に伴う地割れなどで、地下から有毒ガスなどの噴出も考えられますが、死者がいないようなのでこれも該当しないようです。訳のわからない異変が多発しているのも今回の特徴でもあります。 以上
2012地球大異変―科学が予言する文明の終焉 著者:ローレンス E.ジョセフ |
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