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2011年10月25日 (火)

少し落着いてから「スチィーブ・ジョブズ氏死去」に想う!

スティーブ・ジョブズ氏死去:「明日死ぬと思って生きよ!さようなら」

みなさん、こんにちは。

いやー、残念無念。アップルの創業者の1人、スティーブ・ジョブズ氏がご逝去されたようだ。以下のニュースである。

アップルのジョブズ前CEO死去 革新的製品でトップ企業に

 【ニューヨーク共同】AP通信によると、8月に米電子機器大手アップルの最高経営責任者(CEO)職を辞任したスティーブ・ジョブズ氏が5日、死去した。56歳。
 多機能携帯電話や多機能端末などで次々と人気製品を生み出し、経営不振だったアップルを世界最大のIT企業に導いた。製品のデザインと使いやすさを重視する米国でも有数のカリスマ経営者だった。
 2004年に膵臓がんを治療。09年には肝臓移植のため、半年間休職した。再び体調を崩し、11年1月から休職していた。
【写真説明】 死亡した米アップル前CEOのスティーブ・ジョブズ氏=2008年(AP=共同)



ちょうど3日前に私はここで以下のものをメモしておいた。
「ハングリーであれ!バカであれ!」–– スティーブ・ジョブズ

この中の最初で、こうメモしていた。

みなさん、こんにちは。

この夏の8月25日に「ありがとう、スティーブ・ジョブズさん!:ご苦労様でした!」をメモしておいた。この時のCNNの、なんとなく追悼番組みたいなものが、以下のものだった。

Steve Jobs, Apple's passionate pitchman, has resigned!


このことから、おそらくアメリカのメディアの人はジョブズ氏が相当に悪いということを知ってたのかもしれないですナ。

私がジョブズ氏とゲイツ氏のYouTube番組をいろいろ見て回った範囲では、おそらくアップルの成功の秘密を語ったと思われるものは、かつてジョブズとゲイツの2人が一堂に会した時のインタビューであろうと思う。以下のものである。

Steve Jobs and Bill Gates Together: Part 1


(下の話はパート3の6分40秒目あたりから始まる話にある。)

この中で、ジョブズ氏が
「アップルはソフトウェア会社だよ。」
というと、インタビュアーは
「ソフトはゲイツさんのマイクロソフトの方で、アップルはパソコンメーカーじゃないの?」
と聞き返す。するとすかさずジョブズ氏が
「いや、そうじゃないんだよ。アップルはハードとソフトを一体化して売っているんだよ。」
「だから、ソフトウェアの会社でもあるんだよ。」
というようなことを言っていた箇所である。

このインタビュアーと同じで、今現在のアップル・マッキントッシュをPCのハードを売るパソコンメーカーだと思っては大間違いなのである。その中のOS、いわゆる「Mac OSX」、これはソフトウェア以外の何ものでもない。また、「iTunes」のシステム、「iPhone」、「iPod」、「iPad」などのスムースなタッチパネルの動きを実現しているものもすべてソフトウェア(=プログラム)なのである。

パソコンはウォズニアック氏とジョブズ氏が一番最初にパソコンを作った時から、
「パソコンはソフトがなければ、ただの箱」
といわれたままなのである。ソフトのないマックは単なるインテリアでしかない。この中に無数のソフトが仕込まれて(サービスされて)いるから、我々は美しい画面で見事な反応で見事に機能するパソコンを操作できるのである。

だから、ジョブズ氏が
「我々はソフトウェアメーカーでもあるんだ」
と言ったのはまさにアップルの根幹を示しているものである。

ただ、おそらくジョブズ氏のいう「ソフトウェア」は、一般の人が思う「ソフトウェア」とはちょっと意味が広いに違いない。だから、単なる「プログラム」としての「ソフトウェア」というだけではなく、「芸術的なデザイン」、「アイデア」、「配線の美しさ」。「梱包の美しさ」、など製品に関わる全ての過程を美しく整えるもの、こうしたすべてのことを単に「ソフトウェア」と考えていた節がある。

こう見てみると、確かにマックの梱包はまるでスーツケースのようで、その中にまるでティファニーの宝石が入っている宝石箱のようにきちっと組み込まれ、マックを買ったことが、何か特別の優越感に浸るかのような思いにさせてくれるのである。そして、いざ製品のマックPCを広げると、「Welcome to Macintosh!」で始まり、あっという間に適当にいじくるだけで、インターネットにつながり、すべてが「ライドオン」状態、「レディー、ゴー」という感じになるわけである。

「見た目の美しさ」、「機能美」、「おしゃれな感じ」、それでいて「アトホームな感じ」、「友達感覚」、「パートナー感覚」などなど、こういう意味の「ソフトウェア」が満載されているというわけである。

このことを自ら本人がこう語っていた。

17歳の時にこんな言葉を読みました。
「毎日を最後の日であるかのように生きなさい。
いつか必ずひとかどの人物になれる。」

私は感銘を受けました。
それから33年間、毎朝鏡を見て問いかけました。
”今日が人生最後の日なら、今日することは自分がしたいことだろうか?”
長い間答えがノーであるときはいつも
何かを変える必要があるとわかるのでした。

そう遠くないうちに死ぬと認識することは、
大きな選択をする時に助けてくれる
私にとって他にない重要なツールです。

なぜならほとんど全てのこと−
外部の期待や自分のプライド、挫折や屈辱への恐れは全て
死に際して無くなり本当に重要なものだけが残るからです。

自分も死にゆくと自覚することは
何かを失うという思考の罠を回避する最高の方法です。
あなたは既に裸です。
ハートに従わない理由はありません。


この言葉にジョブズ氏の核心部分がすでに明確に述べられていると思う。この「死を意識して考える」、「明日死ぬと思って今日を生きる」、このマハトマ・ガンジーの言葉の忠実な体現者の1人がジョブズ氏だったということである。

最後に、ジョブズ氏のご冥福を祈って、もう一度スタンフォード大学の卒業式の時の祝辞をここにメモしておこう。以下のものである。

スティーブ・ジョブズ ス大卒業式でのスピーチ 前編


スティーブ・ジョブズ ス大卒業式でのスピーチ 後編



ご冥福を心より祈ります。Rest in peace.


おまけ:

【速報】スティーブ・ジョブズ氏死去 / ゲイツ氏「彼と共に働けて大変名誉であった」

2011年10月6日、アップルの創設者で、前CEOのスティーブ・ジョブズ(スティーブン・ポール・ジョブズ)氏が亡くなった。56歳だった。彼は2011年8月に、最高経営責任者の職を後任のティム・クック氏に委譲し、病気療養に専念していたのだが、同日家族に見守られて息を引き取ったと、海外メディアが報じている。
米アップルは声明で次のようにジョブズ氏の死を伝えている。

「スティーブの輝き、情熱とエネルギーは我々の生活のすべてを豊かにし、改善する無数の革新の源であった。世界はスティーブによって、計りしれないほどより良いものとなった」

そして彼の妻と、子どもたちに見守られて安らかに息をひきとったという。

彼の長年のライバルであり、マイクロソフトの創設者、ビル・ゲイツ氏は、「スティーブのような多大な影響を与える人物は、世界中でもなかなかいない。その「影響」とは、この先の世代にもわたって感じ取るできる類のものだ。我々にとっての幸運は、彼と共に働くことができたことではないだろうか。それはこの上なく名誉であった。彼が亡くなって、私はとても寂しくなる」

と悲しみを伝えている。ゲイツ氏は、お互いに世界を変えて行くと志した若き日のことを思い出しているのではないだろうか。
アップルがいうように、彼の功績は到底計りしれるものではない。CEOの職を辞しても、発表会でその姿を見られるのではないかと期待する人は、どれだけいるのだろうか。この先、同社の発表会が行われても、その姿を見ることはない。とても残念でなことである。
スティーブ・ジョブズ氏の冥福を心からお祈りする。

以上は「井口和基氏」ブログより

誰でも、人々に喜ばれる商品を提供すれば、売れるし、経済の活性化にも貢献します。同氏の死去は誠に残念でありました。また同様な人材の登場を期待したいところです。                           以上

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