地球最後の日?米国での風景
2011年10月26日
巨大な磁気嵐がもたらしたアメリカ全域での「赤い空」

▲ 2011年10月24日の米国ミズーリ州インディペンデンスでの夜の空。
(訳者注) 赤い空というと、2年前にオーストラリアで起きた「赤い朝」を思い出します。
・オーストラリアに出現した「地球最期の日」
地球の記録 2009年09月23日

▲ 2009年09月23日のオーストラリアのシドニーの朝。この日はオーストラリアの広範囲にわたって、空と大気の全域が「真っ赤」に染まりました。
オーストラリアの時は詳細な原因は不明ながらも、砂嵐が原因ということのようでしたが、今回、アメリカを見舞った「赤い空」は、太陽から噴出した CME (コロナ質量放出)がもたらした自然現象でした。
アメリカ大陸でオーロラが見られること自体が珍しいわけではないようですが、その「色」に多くの人々が見入ったようです。
すなわち、それは「真っ赤」だったのです。

▲ オハイオ州北部コロンバス市。

▲ ミシガン州ロックフォード。
目撃された地域も広く、アラバマ州からテキサス州あたりまでの「米国の大半」の空で見られました。

私がこのことをご紹介しようと思ったのは、昨年あたりにご紹介していた記事である「CMEなどによる停電」などのことについて書かれてある米国等の記事に掲載されていたようなイラストや合成写真の光景と似ていたからです。たとえば、下のイラストは「NASA が発表した「2013年 太陽フレアの脅威」の波紋 」という2010年9月21日の記事の中でご紹介した英国の大衆紙『サン』に掲載されていたイラストです。

実際にアメリカの空はほぼこんな感じになったわけですが、 CME による停電等の被害は報告されておらず、つまり、セーフだったと。
最近何度か記事にしていますように、太陽活動は「何となく」ですが、個人的には奇妙に感じられています。
最近の太陽に関しての In Deep の記事は下などです。
それでは、スペースウェザーからです。
AURORAS IN THE USA
Space Weather 2011.10.25
米国でのオーロラ
2011年10月24日午後6時(日本時間10月25日早朝)、太陽からの CME (コロナ質量放出)が地球を直撃した。
今回の CME の地球への影響は大きく、衛星が太陽風のプラズマに曝され、磁気嵐が発生し、地球の磁場にも影響を与えた。地球に磁気嵐が到達したのは夜間で、その際、カナダからアメリカまでの北米大陸全域の空にオーロラをもたらした。
ミシガン州に住むアマチュア天文家のショーン・マローンさんはその空を見て、思わず「わお!」と叫んだという。
「2004年以来で最高のオーロラの光だと思います。最初は普通のオーロラだったんですが、数分後に信じられないような色の変化を見せたのです」。
とマローンさんは言う。
オーロラの色が赤くなり、空全体が「真っ赤」に染まったのだ。

この赤い空は、アメリカの以下の州で目撃された。
アラバマ、ウィスコンシン、ニューメキシコ、テネシー、ミズーリ、イリノイ、ネブラスカ、ケンタッキー、ノースカロライナ、インディアナ、オクラホマ、カンザス、アイオワ、メリーランド、ニューヨーク、モンタナ、オハイオ、コロラド、ペンシルバニア、ワシントン、ヴァージニア、テキサス、アリゾナ、ミネソタ、メイン、ミシガン、オレゴン、アーカンソー、カリフォルニア。
米国の半数以上の州で赤い空が目撃されたようだ。
今回は、特にアメリカの南部でもオーロラか見られたというのが特徴で、撮影者たちからの感嘆の声が聞かれた。
真っ赤なオーロラは、磁気嵐の時にしばし現れることがある。これらオーロラは地球の上空 300~ 500キロメートルに発生するが、オーロラの発生原理につていはまだよくわかっていない部分が多い。
磁気嵐は現在すでに収まっているが、緯度の高い地域(米国だと北部)では、 CME の影響によるオーロラが見られる可能性がある。
以上は「IN DEEP」より
それは恐ろしいほどの風景です。明日の米国を予言しているかのようです。余りにも理不尽なあくどい行為に対する天の怒りみたいな光景です。人類最強の軍事力により思いのままに振舞っているが、しかしそれでも自然には勝てないのです。もっと素直にならねばなりません。姿勢を変えねば何れ天罰が下ります。 以上
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2012地球大異変―科学が予言する文明の終焉 著者:ローレンス E.ジョセフ |
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