エレニン彗星は9月11日に太陽で消滅か?
2011年09月17日
エレニン彗星は 9月11日に太陽フレアの中でほぼ完全に消滅(推定「自殺」)
(訳者注) 先日、
・消滅したエレニン彗星:そして、彗星の存在の意味 (2011.08.31)
という記事をご紹介しましたので、その続きのご報告みたいな感じですが、オーストラリアの天文学者が運営する彗星監視システム サザン・コメッド・センター で、少しずつ小さくなっていたエレニン彗星が 9月11日頃にほぼ完全に消滅したようだ、ということが報告されています。
掲載されていた写真は下のもので、左が写真で、右が周囲の星に解説が入ったものです。
わかりづらいので、左側の天文写真に矢印を入れました。
▲ 写真クリックで拡大します。
しかし、それでもよくわからないので、エレニン彗星のある部分を拡大しました。
エレニン彗星は、矢印のあたりを飛んでいると思われ、見ておわかりのように、そこにはこの写真ではほぼ何も見えず、ほとんど消滅したように見えます。
前の記事をご紹介した時の記事では、エレニン彗星が消滅の兆しを見せ始めたのはその 8月20日前からでしたので、彗星が崩壊し始めてから完全に消えるまでは3週間くらいかかるのだなあと知りました。やはり彗星はそれなりの質量を持っているものなのでしょうね。
今回の「エレニン彗星の消滅」の詳細が書かれていた「ユニバース・トゥデイ」の記事をご紹介します。
ちなみに、このエレニン彗星が8月20日に小さくなり始めたキッカケは「太陽フレアの直撃を受けた」ことによるものだそう。エレニン彗星は「太陽に殺されて」しまったみたいです。
・消滅したエレニン彗星:そして、彗星の存在の意味 (2011.08.31)
という記事をご紹介しましたので、その続きのご報告みたいな感じですが、オーストラリアの天文学者が運営する彗星監視システム サザン・コメッド・センター で、少しずつ小さくなっていたエレニン彗星が 9月11日頃にほぼ完全に消滅したようだ、ということが報告されています。
掲載されていた写真は下のもので、左が写真で、右が周囲の星に解説が入ったものです。
わかりづらいので、左側の天文写真に矢印を入れました。
▲ 写真クリックで拡大します。
しかし、それでもよくわからないので、エレニン彗星のある部分を拡大しました。
エレニン彗星は、矢印のあたりを飛んでいると思われ、見ておわかりのように、そこにはこの写真ではほぼ何も見えず、ほとんど消滅したように見えます。
前の記事をご紹介した時の記事では、エレニン彗星が消滅の兆しを見せ始めたのはその 8月20日前からでしたので、彗星が崩壊し始めてから完全に消えるまでは3週間くらいかかるのだなあと知りました。やはり彗星はそれなりの質量を持っているものなのでしょうね。
今回の「エレニン彗星の消滅」の詳細が書かれていた「ユニバース・トゥデイ」の記事をご紹介します。
ちなみに、このエレニン彗星が8月20日に小さくなり始めたキッカケは「太陽フレアの直撃を受けた」ことによるものだそう。エレニン彗星は「太陽に殺されて」しまったみたいです。
Comet Elenin is Now Fading Away
Universe Today 2011.09.14
エレニン彗星は今、消滅した
エレニン彗星を観測していたオーストラリアのアマチュア天文家マイケル・マティアッゾ氏は、9月11日に太陽の近日点(軌道上で最も太陽に近づくところ)へ進むエレニンを観測している中で、その姿を捕らえることができなくなった。
上の画像(※ 本文の前の1番上に載せた写真)を見る限り、彗星は崩壊したようで、かろうじて小さなシミのように見える程度のものとなっている。
エレニン彗星は、8月20日に発生した太陽フレアの直撃を受けた後に、劇的にその規模を縮小させていったことが観測されている。その後の写真は光がぼんやりと広がっていく様子が捕らえられ、エレニン彗星が崩壊に向かっていることが予想された。
エレニン彗星は9月10日に太陽と最も近い位置にあった。
予定では 10月16日に地球にもっとも接近する。
天文家マティアッゾ氏は、ウェブサイトに下のように書いている。
「8月19日には観測によりエレニン彗星がかなりの程度の明るさ(光度が 8.1等)であることを推測できたが、ところが、8月20日の夜、エレニン彗星はその大きさが半分程度になってしまった。これはエレニン彗星が消滅しつつある運命にあると確信した。現在(9月11日)は光度は非常に落ち、崩壊寸前だと考えられる」。
下の画像の下のほうに写っているのが、9月11日のエレニン彗星。ほぼ崩壊している。
マティアッゾ氏は続けて、「太陽に近づいていく彗星が今回のように消滅していくことは比較的一般的によくあることだ」と語る。
2000年にはリニア彗星が太陽の近日点を通過した後に崩壊して消滅している。
▲ 2000年8月6日に近日点を通過した後消滅したリニア彗星 C/1999 S4 が崩壊していく様子捕らえた ESO (欧州天文台)の写真。
崩壊しつつあるエレニン彗星は、現在、地球と太陽の間にあるが、地上から見ることはできなくなっている。
エレニン彗星が少しでも生き残っているとしたら、10月に入ってから(地球にもっとも近づく頃)、地上の強力な望遠鏡で探し出せるかもしれないと、オーストラリアの別の天文家のイアン・マズグレーブ氏は言う。
(訳者注) 私はもともとエレニン彗星にそれほど興味がなかったので(単なる彗星だと思っていた)、エレニン彗星がそんなに話題になっていることを実は知りませんでした。
なので、前回の記事を書いた後に少しそういうものを読んだりしていたら、何だかエレニン彗星が妙に悪者扱いとなっているものが多い感じがして、「ああ、これじゃ、エレニンも死にたくなるわな」と少し同情しました。
実際、今回のエレニン彗星は8月20日の太陽フレアへ身を投げて消えていっているので、自殺っぽく見える消滅でした。
「地球のみんなに嫌われた僕は死にます」と。
私が子どものころ、「ハチのムサシは死んだのさ」という歌がありましたが、その歌詞の途中は、
ハチのムサシは向こう見ず
真っ赤に燃えてるお日様に
試合を挑んで 負けたのさ
焼かれて落ちて 死んだのさ
というものでした。
まあ、どんなものでも、私たち人間はあまり無意味に嫌わないほうがいいかもしれないですね。
地球の人々に嫌われて死んでいったエレニン彗星に合掌。
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