最近のカオスな太陽データから考えるいろいろなこと
2011年09月20日
最近のカオスな太陽データから考えるいろいろなこと
9月3日に「太陽に何が起きているのか : 太陽の異常に関する数々の報道」という記事を書いたんですが、その後に示されるデータでは、その「異常性」がさらに際だってきています。
上の記事の要点としては、
・現在は太陽活動(サイクル24)の最大期に向かう途中にある。
・なので、本来なら太陽活動は活発になり、黒点や太陽フレアなどが増えていくはず。
・ところが、そのようになっていない。
という感じの流れでした。
さらに、「太陽活動サイクルの11年という周期サイクルそのものがズレてきている(12.6年になった)」ことが、国立天文台の常田教授などの発表によって明らかになっています。
上の記事を書いた後、これらの状態が加速しているような感じがします。
それらのことをデータと共に記しておきたいと思います。
なお、最初に書いておきますが、「太陽活動の法則が崩れていることが悪いことなのか、それとも悪いことではないのか」というのはわかりません。あるいはその影響もわかりません。
では、最近の太陽活動の状況をデータから見てみます。
黒点が劇的に増えているのに太陽フレアの規模は小さくなっている
これは現在(9月19日)の太陽黒点の状況です。

太陽は写真からは相変わらず黒点だらけに見えます。
上の写真には 1289~1300までの7つの番号がついていますが、これらの番号は「黒点の集まっている領域」につけられる便宜上の通し番号で、この7つが黒点数ではなく、黒点そのものは、たとえば、上の写真の状態で 120個以上の黒点がここにあります。
正確な数はNICT の黒点情報などにあります。最近10日の黒点数は下のようになっています。
・9月10日~9月19日の黒点発生状況

9月11日頃から急激に黒点数が増えていることがわかります。
また、NICT は9月の黒点の平均数を 66個と予測していましたので、予測よりかなり多い黒点数の推移となっているようです。
さて、このように太陽活動が活発だと、太陽フレアの活動状況も激しくなることが普通です。
上の時期と合わせた「太陽フレアの発生状況」はどのようになっているか。
これが実に興味深いのですが、「むしろ太陽フレア活動は縮小している」のです。
下の表は NICT の太陽フレアの活動状況にあるこの10日間の状況です。
・9月10日~9月19日の太陽フレア発生状況

▲ その日で最大のフレアが記入されています。左端が9月10日で、右端が9月19日。
「C」と書いてあるものばかりですが、太陽フレアは規模の小さなものから「B→C→M→X」とカテゴライズされます。要するにこの「C」というのは、小さなフレアで、このくらいものなら太陽活動の最大期と関係なく、わりといつでも発生する規模の太陽フレアです。
さらに、「今年すべて」を見てみると、「むしろ沈静化していっているように見える太陽フレア状況」ということが、わりとはっきりします。下の図は大きな図を縮小していますので、見にくいですが、パッとみるだけでもわかるかと思いますので掲載します。これが「今年、太陽で発生した毎日の太陽フレアの表」です。

一日に複数回の太陽フレアが発生した場合は、その中で最大のフレアが記録されます。
色分けは、
赤色=Xクラス(最大規模のフレア)
黄色=Mクラス
緑色=Cクラス
水色=Bクラス(この中でもっとも小さい)
となっています。
8月に1回、9月に3度、Xフレアが発生していますが、その他は「むしろ最近になればなるほど、太陽フレアの規模は小さくなっている」ことが感覚的にもおわかりかと思います。
でも、上にあるように「黒点は増えている」のです。
つまり、太陽活動自体が沈静化しているわけではない。
さらに下のグラフを見ると、黒点の数と太陽活動がリンクしていないように見えることがさらにハッキリするかと思います。
これは NICT の27日周期での太陽活動をリアルタイムで示しているページからの抜粋です。

9月10日以降、Mクラス以上の太陽フレアが発生しておらず、また、黒点が増え始めた 9月13日頃から、太陽風の速度が減少していることがわかります。
ちなみに、黒点の推移は、9月10日から、
77 94 97 118 144 167 173 138 144 128
という早いペースで増えているのにも関わらず、太陽活動は静謐化していっているのです。
これらが何を意味しているのか。
それはわかりません。
現在、NASA や日本の国立天文台などを含めた世界中の天文の専門家たち自身が「太陽に何が起きているのかよくわからない」と言っていたりする現状で、素人である私にわかるはずもないですが、それでも、この現象は非常に興味深いです。
確かに異常ではあるのですが、「不気味」だとか「恐怖の」といったものではなく、純粋に興味があります。
たとえば、
「このような太陽の状態は気候や自然の状態にどんな影響を与えるのだろう」
とか、あるいは
「人の心や精神にどのような影響を与えるのだろう」
とか、あるいは天候や人の健康なども含めて、どんなことが起きるのだろうと考えると、少しワクワクいたします。
太陽活動が人間の精神活動に多大な影響を与えることについては、ほとんど否定のしようがなく、以前のブログなどでも何度もふれたことがあります。1番下にそれらの過去記事などをいくつかリンクしておきます。

▲ 1920年代にロシアで発表された「太陽黒点と戦争や社会暴動の推移の変化の一致」を現したグラフ。下の太い線のほうが太陽の黒点数で、上の細い線は世界で起きた軍事と政治暴動の数。ほぼ完全な一致を見せています。このページが原文(英語)です
今起きている太陽活動は、太陽黒点活動の観測が始められたこの二百数十年とはまったく違ったものである可能性もあり、今までの「人心への影響」とは違うのではないかと考えています。
これまでの太陽活動最大期には「カオスと破壊」が繰り広げられてきました。
しかし、今回は違うのかもしれません。
それは、大きな意味では、あるいは本当に人類の思考の進化にも関わるほどの素晴らしい影響である可能性もあるのかもしれないですし、もちろん、悪い方向性での影響なのかもしれないです。
それは時期が終わってみなければわかりません。
ちなみに、NICT の予測では今後の太陽活動の予測は下のようになっています。

この太陽黒点数から見て、太陽活動の最大時期は 2012年8月以降のようです。
その頃には個人レベルでも、何かわかっているのではないでしょうか。
上の記事の要点としては、
・現在は太陽活動(サイクル24)の最大期に向かう途中にある。
・なので、本来なら太陽活動は活発になり、黒点や太陽フレアなどが増えていくはず。
・ところが、そのようになっていない。
という感じの流れでした。
さらに、「太陽活動サイクルの11年という周期サイクルそのものがズレてきている(12.6年になった)」ことが、国立天文台の常田教授などの発表によって明らかになっています。
上の記事を書いた後、これらの状態が加速しているような感じがします。
それらのことをデータと共に記しておきたいと思います。
なお、最初に書いておきますが、「太陽活動の法則が崩れていることが悪いことなのか、それとも悪いことではないのか」というのはわかりません。あるいはその影響もわかりません。
では、最近の太陽活動の状況をデータから見てみます。
黒点が劇的に増えているのに太陽フレアの規模は小さくなっている
これは現在(9月19日)の太陽黒点の状況です。

太陽は写真からは相変わらず黒点だらけに見えます。
上の写真には 1289~1300までの7つの番号がついていますが、これらの番号は「黒点の集まっている領域」につけられる便宜上の通し番号で、この7つが黒点数ではなく、黒点そのものは、たとえば、上の写真の状態で 120個以上の黒点がここにあります。
正確な数はNICT の黒点情報などにあります。最近10日の黒点数は下のようになっています。
・9月10日~9月19日の黒点発生状況

9月11日頃から急激に黒点数が増えていることがわかります。
また、NICT は9月の黒点の平均数を 66個と予測していましたので、予測よりかなり多い黒点数の推移となっているようです。
さて、このように太陽活動が活発だと、太陽フレアの活動状況も激しくなることが普通です。
上の時期と合わせた「太陽フレアの発生状況」はどのようになっているか。
これが実に興味深いのですが、「むしろ太陽フレア活動は縮小している」のです。
下の表は NICT の太陽フレアの活動状況にあるこの10日間の状況です。
・9月10日~9月19日の太陽フレア発生状況

▲ その日で最大のフレアが記入されています。左端が9月10日で、右端が9月19日。
「C」と書いてあるものばかりですが、太陽フレアは規模の小さなものから「B→C→M→X」とカテゴライズされます。要するにこの「C」というのは、小さなフレアで、このくらいものなら太陽活動の最大期と関係なく、わりといつでも発生する規模の太陽フレアです。
さらに、「今年すべて」を見てみると、「むしろ沈静化していっているように見える太陽フレア状況」ということが、わりとはっきりします。下の図は大きな図を縮小していますので、見にくいですが、パッとみるだけでもわかるかと思いますので掲載します。これが「今年、太陽で発生した毎日の太陽フレアの表」です。

一日に複数回の太陽フレアが発生した場合は、その中で最大のフレアが記録されます。
色分けは、
赤色=Xクラス(最大規模のフレア)
黄色=Mクラス
緑色=Cクラス
水色=Bクラス(この中でもっとも小さい)
となっています。
8月に1回、9月に3度、Xフレアが発生していますが、その他は「むしろ最近になればなるほど、太陽フレアの規模は小さくなっている」ことが感覚的にもおわかりかと思います。
でも、上にあるように「黒点は増えている」のです。
つまり、太陽活動自体が沈静化しているわけではない。
さらに下のグラフを見ると、黒点の数と太陽活動がリンクしていないように見えることがさらにハッキリするかと思います。
これは NICT の27日周期での太陽活動をリアルタイムで示しているページからの抜粋です。

9月10日以降、Mクラス以上の太陽フレアが発生しておらず、また、黒点が増え始めた 9月13日頃から、太陽風の速度が減少していることがわかります。
ちなみに、黒点の推移は、9月10日から、
77 94 97 118 144 167 173 138 144 128
という早いペースで増えているのにも関わらず、太陽活動は静謐化していっているのです。
これらが何を意味しているのか。
それはわかりません。
現在、NASA や日本の国立天文台などを含めた世界中の天文の専門家たち自身が「太陽に何が起きているのかよくわからない」と言っていたりする現状で、素人である私にわかるはずもないですが、それでも、この現象は非常に興味深いです。
確かに異常ではあるのですが、「不気味」だとか「恐怖の」といったものではなく、純粋に興味があります。
たとえば、
「このような太陽の状態は気候や自然の状態にどんな影響を与えるのだろう」
とか、あるいは
「人の心や精神にどのような影響を与えるのだろう」
とか、あるいは天候や人の健康なども含めて、どんなことが起きるのだろうと考えると、少しワクワクいたします。
太陽活動が人間の精神活動に多大な影響を与えることについては、ほとんど否定のしようがなく、以前のブログなどでも何度もふれたことがあります。1番下にそれらの過去記事などをいくつかリンクしておきます。

▲ 1920年代にロシアで発表された「太陽黒点と戦争や社会暴動の推移の変化の一致」を現したグラフ。下の太い線のほうが太陽の黒点数で、上の細い線は世界で起きた軍事と政治暴動の数。ほぼ完全な一致を見せています。このページが原文(英語)です
今起きている太陽活動は、太陽黒点活動の観測が始められたこの二百数十年とはまったく違ったものである可能性もあり、今までの「人心への影響」とは違うのではないかと考えています。
これまでの太陽活動最大期には「カオスと破壊」が繰り広げられてきました。
しかし、今回は違うのかもしれません。
それは、大きな意味では、あるいは本当に人類の思考の進化にも関わるほどの素晴らしい影響である可能性もあるのかもしれないですし、もちろん、悪い方向性での影響なのかもしれないです。
それは時期が終わってみなければわかりません。
ちなみに、NICT の予測では今後の太陽活動の予測は下のようになっています。

この太陽黒点数から見て、太陽活動の最大時期は 2012年8月以降のようです。
その頃には個人レベルでも、何かわかっているのではないでしょうか。
太陽活動に関しての過去記事:
・個人的な「第5世界」に突入している(記事途中の「太陽活動と共に人生の大きな変化を経験していた」から) (2011年04月03日)
・人類と太陽(サイクル24の活動期を迎えて) (2009年10月27日)
・太陽活動の最大期に見られる「すべての命の軽視」と「恋の重視」 (クレアなひととき / 2011年05月20日)
・個人的な「第5世界」に突入している(記事途中の「太陽活動と共に人生の大きな変化を経験していた」から) (2011年04月03日)
・人類と太陽(サイクル24の活動期を迎えて) (2009年10月27日)
・太陽活動の最大期に見られる「すべての命の軽視」と「恋の重視」 (クレアなひととき / 2011年05月20日)
以上は「In Deep」より
太陽活動の様子はその黒点数によりわかります。2008年と2009年には黒点数がほぼ「ゼロ」となりましたが、最近になりだいぶ黒点数も回復してきていますが、しかしその増減は極端で不連続であります。今のような状況が続けば何れ黒点数も少なくなりほとんど黒点が発生しなくなり、地球も寒くなり、小氷河期を迎えるのではと予測する学者もいます。2020年頃にはその傾向がはっきりすると予測しています。これも「地球大異変」の一環です。 以上
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