頭の良い人とそうでない人の差はどこに、その対策は!ーその④
「頭のいい人とそうでない人の差はどこでつく?」
『知性誕生』の著書で脳科学の権威が語る
“インテリジェンス”の正体とその高め方
――ジョン・ダンカン ケンブリッジ大学名誉教授に聞く
問題を解決しようとして、頭を絞っているとき、いい解決を導く一番の要素は自分が持っているその分野の知識である。三角法の知識がないと三角法の問題を解くことはできない。スープを作る場合も同じだ。一つの問題を部分に分けてそれを解決する際の多重要求システムの機能は重要であるかもしれないが、それに劣らないほど重要なことは、たまたま自分が関心を持った分野で人生を通じて築き上げてきた膨大な知識である。
――話は変わるが、人間の脳の研究の限界は何であると思うか。
誰がそれに対する答えを出せるのだろうか。今の我々の限界は、脳についてまったくわかっていないということだ。問題の複雑性にあまりにも圧倒されて、研究の進み具合は非常に遅い。
たとえば、脳を何と比較したらいいのか。肝臓か心臓か。こういう臓器には、脳と同じように何億もの異なる細胞があるが、細胞同士の作用で機能が作りだされる複雑性は肝臓や心臓の方が、脳よりも何ケタも小さい。だから一つの筋肉細胞を理解すると、それを組み合わせて、収縮運動がどういうふうに起き、心臓がどう動くかを調べるのは比較的簡単だ。
しかし、一つの神経細胞が電気インパルスを発して活動を開始しても、何十億もの細胞がその生物学的コンピュータをどうやって動かすかという問題について、何の手掛かりもつかんでいない。
つまり、我々が表現する思考や行動を作りだす何十億もの細胞を、どうやってこの電気活動が組み合わせるのか、という本当の複雑さの研究に取り組める状態から、何光年も離れているということだ。
――本の中で人工知能について述べているが、いつかコンピュータは人間の脳を打ち負かすことはできると思うか。
それは、どういう問題を設定するかによる。非常に多くの問題で、すでにコンピュータは人間の脳を打ち負かしてきた。基本的に、問題が自己完結であればあるほど、知識集約的ではなくなるので、コンピュータの方が有利になる。
以上は「DIAMOND ONLINE」より
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