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2011年11月24日 (木)

人類のカルマの清算が始まったーその②

第2章  人類のカルマの清算が始まった

 「海が陸になり、陸が海になる」


 『コナン・ドイル・人類へのスーパーメッセージ』(講談社)の中に、「終末(この物質文明の終焉)」をほのめかす内容がいくつか含まれていました。その部分をピックアップして、私なりの解説を行なってまいります。

■――大変動があるでしょう。その結果、現在はてしない海原が広がっている場所に、巨大な新しい大陸が現れるでしょう。そして、それと同じ広さの大陸が海に埋没することでしょう。

 私たちがこの終末に体験することになる地殻変動とは、「海が陸になり、陸が海になる」といった激しいものであることがわかります。かつて大ベストセラーとなった小松左京さんの『日本沈没』が2006年に再び映画化されましたが、まさにそのようなことが現実に起こるのです。
 これは間違いなく「地軸の移動」によるものでしょう。エドガー・ケイシーやポール・ソロモンをはじめ、多くの予言にそのことが述べられています。日月神示にも、以下のように地軸の移動を予感させるような記述が随所に見られます。(日月神示の出典は『ひふみ神示』岡本天明・筆/コスモ・テン・パブリケーション。以下同じです)

 海が陸になり、陸が海になる。

 四つん這いになりて這い回らなならんことになるのざぞ。のたうち回らなならんの
 ざぞ。土にもぐらなならんのざぞ。水くぐらなならんのざぞ。

 地
(くに)つちの軸、動くぞ。フニャフニャ腰がコンニャク腰となりて、どうにもこうにもならんことになるぞ。


 私も、終末の土壇場(2012年12月)にはここで述べられているような地軸の移動が起こるだろうと思っています。もちろん、その段階でアセンションを済ませている人は、物質世界の影響を受けない別次元に移っているはずですから、“のたうち回る”必要はないのかも知れません。ただし、日月神示によれば、そのような形で神様が(異次元に)つまみ上げてくださるのは全体の「3分も難しい」ということです。素直に読めば「3パーセント以下」ということになりますが‥‥。

■――ある人種が、現在の人類よりもかなり先だって進化をとげることでしょう。こうした変化と共に、地球そのものの物質的状態も浄められ、地球を取り巻くさまざまな異次元の局面も浄化されることになるでしょう。

 ここでまず注目したいのは、「ある人種」とは日本人のことではないだろうか、ということです。インディアンのホピの予言にもそのことをうかがわせるような表現があります。正確には「一部の日本人」ということでしょう。「我善し」の習性が浸透しつつある今日のすべての日本人がそのような進化をとげているとは考えられません。
 戦後、西洋文明の悪い影響を受けている現在の日本人は、来るべき「ミロクの世」に移れる人の数は非常に少ないのではないかと見ています。『大本神諭』や『日月神示』にそのことを警告する表現がたびたび出てきます。

 つぎに注目したい内容は、「地球や地球を取り巻く異次元が、今回の終末現象の中で浄化される」という部分です。「地球の物質的状態も浄められ」とあるのは、地球の波動が繊細になることでしょう。続けて「地球を取り巻く異次元の局面も浄化される」と述べられていますが、単に物質世界の浄化だけでなく、私たちが「霊界」や「幽界」と呼んでいる異次元も浄化されるということを伝えています。
 これを読みますと、間もなく訪れると思われる「終末」の意味(神の意図・目的・計画)を理解することができます。今話題のジュセリーノの予言のように単に物質界の崩壊だけを警告しているような陳腐な予言と違って、大変レベルの高い霊界通信であることが読み取れます。

■――そうです。私たちは約束します。新しい天国と新しい地球が生まれることを。なぜなら、古い地球は今消え去ろうとしているからです。そして新しい天国と地球が生まれるでしょう。

 「古い地球」とは、この物質でできた地球のこと、「新しい天国と新しい地球」とは次元上昇して生まれた「神の国」「ミロクの世」ということになります。地球は「物質」という粗い波長を脱ぎ捨てて、蝉のように脱皮するのです。

■――今日の人間が持っている制限された五感にとっては、未来のエーテル界の世界には実体がなく、目に見ることすらできないもののように思われるかもしれません。しかし、このエーテルからなる未来世界は、現在の時間と感覚からなる世界よりも、もっと実質のある現実を包含することになるでしょう。

 これは「波動の法則」で理解することができます。現在でも、霊界にはこの世の物質よりもしっかりとした“実質感”を持った自然や物体が存在すると言われています。それは、私たちの脳が現在の肉体の束縛から解放されれば、誰もが実感できる世界なのです。

■――エーテルの物質からなる数多くの惑星が、すでに太陽系の中にすら存在しているのです。しかし、これらの惑星は人間の目で見ることができず、最も強力な望遠鏡をもってしても見ることはできません。これらの惑星の霊性は非常な高みに達したため、物質的な視力を超えてしまったのです。

 人間が低い波動の存在にとどまっている間は、自分自身の認識能力を超えた高い波動の世界を認識することはできないのです。逆のケースとして、人が恐怖や悲しみなどによって低い波動になっていると、この物質世界にいながら「低層霊界=幽界」に住む霊魂(=幽霊)などと波長が合って、その姿を見ることができる場合があるわけです。

 かつて世界周航中のマゼラン一行が立ち寄ったフェゴ島の住民には、沖に浮かぶ巨大な帆船が目に映らなかったといわれています。それは、文明から遅れた島民の脳は、大型帆船という物質の波動を認識することができなかったということです。そのエピソードが次のように紹介されています。

  1520年、世界周航を目指すマゼランとその一行が、南米最南端のフェゴ島に達した時のことである。マゼラン一行は上陸して水や新鮮な野菜を補給するために、自分たちの大型帆船四隻を島の湾内に一時停泊させた。何世紀もカヌーだけで生活してきた島民たちは、上陸してきた彼らを驚きの目で見た。しかし彼らが何で来たのか、島民たちには分からなかった。フェゴ島の人々の目には、湾に錨を下ろしている大型のスペイン帆船の船団が映らなかったのである。島民の脳内では、大型帆船に視界をさえぎられることなく、いつものように、湾の向こうに伸びる水平線が見えていたのである。この事実は、その後何度目かのフェゴ島再訪の際、島民たちが語ったことから判明した。
                       ――『脳と波動の法則』(濱野惠一・著/PHP)


 ちょうどこれと同じように、現人類の目には波動の高い世界は感じることができないのです。「(波動が)非常な高みに達している惑星」が、この太陽系の中にすら存在していると述べられています。今回の終末現象によって、地球もやがてそれらの惑星と同じ次元へと上昇することになるものと思われます。

■――物質界の傍らに存在するこの新しい宇宙は、非常に拡大された、振動が加速された意識にしか感知することはできません。ちなみに、この新しい宇宙は、物質的な世界を貫いている死後の存在局面とは別なものです。

 「物質界の傍らに存在する」というのは次元が近いということです。物質世界を三次元とすれば、四次元か五次元の世界と思われます。しかしながら、「死後の存在局面とは別なもの」ということですから、「霊界」「幽界」と言われている世界ではないということです。もし「神の国」が霊界や幽界と同じ局面というのであれば、人が死んで肉体を失えば誰でも行くことのできる世界ですから、何も「終末」においてわざわざ地球のカタストロフィーが準備される必要はないわけです。
 「終末」においては、死んで霊界にいる人も“ふるい”に掛けられ、神の国に行けるのは選ばれた人だけだ――という趣旨のことが聖書の中に述べられていますが、それから見ましても、この霊界通信の正しさを確認することができます。

■――神の心ははてしなく深く、神の叡智は限りなく広く、人間が肉体をもって存在する局面に住むすべての個々人の人生を記憶し、かつ監督するだけでなく、人間の魂が数え切れないほどの体験を通して進化していくその全行程に浸透しているのです。魂が真に目覚めたとき、人間の魂の進化のために、こんなにも素晴らしい計画を考え出した崇高な神の前にただひざまずいて、その壮大さ、荘厳さを讃えることでしょう。

 これを読みますと、私たち人間の一挙手一投足を、神さまがつぶさに監視・監督されていることがわかります。それはすべて「人間の魂の進化のため」の神の計画なのです。愚かな私たちは、神が与えた運命を不満に思い、神頼みなどをしてその運命を修正しようと試みることがありますが、それは全く愚かなことなのです。つまり、自分の運命を神頼みによって修正しようと考える人は、「私はこんな勉強はしたくない!」「もっと楽な計画に変えてください!」と言って、神さまが与えた人生の計画に異議を唱えているのです。
 最近の人たちに人気のある「運命を変える方法」といったうすっぺらな処方箋が、いかに「我善し」の間違った考えであるかがわかります。大切なのは、今の人生を精いっぱい生き抜くことなのです。与えられた現在の運命こそが大切な課題なのです。人生で直面するさまざまな課題から逃げずに、その解決のために必死の努力をすることが、人の身魂を磨き、進化させるための壮大な神の計画だということを肝に銘じておきたいと思います。

■――いま語ろうとしている問題は、とほうもなく規模が広大で、言葉によってそれを包み込むには、私の力が及ばないかもしれないほどのものです。あえてその説明に挑戦しているのは、私の地上での生活の晩年に、来たるべき世界の大惨事、世界の大変革について数多くの予言が寄せられたからです。皆さんに申しあげておきたいのですが、これらの変化が地球にもたらされることは確実です。それは避けることはできません。

 「来たるべき世界の大惨事、世界の大変革」が地球にもたらされることは確実で、「それは避けることができません」という表現に注目してください。「人間が心を入れ替えたら大惨事は避けられる」と言った考え方は、「大惨事はよくないことだ」「平穏に次元上昇したい」という人間のエゴ(すなわち「未熟さ」)を表すものです。
 私たちの感覚では「大惨事」に見えることも、すべて人を進化させるための「天の配剤」なのです。そのことがわかれば、恐怖することなく、覚悟を決めて終末を「体験」する気持ちを持つことができます。
 『日月神示』には、次のように述べられています。

 どこにどんな事していても、助ける人は助けるのざぞ。神の御用ある臣民安心しておりてくだされよ。

 ミタマ(身魂)磨けておれば、心配なくなるぞ。心配は、磨けておらぬ証拠ぞ。
 ミタマ磨きとは、善いと感じたこと直ちに行なうことぞ。

 大峠の最中になったらキリキリ舞いして、助けてくれと押し寄せるなれど、その時
 では間に合わん。逆立ちしてお詫びに来ても、どうすることもできん。皆己の心で
 あるからぞ。


  「終末」に備えるために大切なことは、核シェルターを準備したり、地下都市に隠れたりすることではなく、ひたすら身魂を磨いておくことだと述べられています。要するに「心の問題」として考えておくことが大切だということです。心の浄化ができていれば、どこにいようと、どんなことをしていようと、「助ける人は助ける」と日月神示の神様が保証しておられます。
  そのためには、「善い」と感じたことを先送りせずに、「直ちに行なうこと」とあります。このあたりの内容は後ほど詳しく説明してまいります。

 いよいよ「産みの苦しみ」の時代が始まる

 ということで、次は「世の終わりのシナリオ」の4番目に移りたいと思います。

4.私たち人類は「終末現象」を恐怖で迎えることがあってはならない。それは素晴らしい世界に移行するための「産みの苦しみ」だからである。

 さまざまな予言に示されている内容から判断して、これから2012年までの間に人類が直面すると考えられる「終末現象」をアトランダムに列挙してみますと――。

(1)大規模な自然災害などが引き金となっての世界大不況(恐慌?)により、先進国でも餓
   死者が出るような深刻な食糧危機に直面する。

(2)陰の超国家権力によって仕組まれた第3次世界大戦が、ユダヤとイスラムの衝突を引
   き金とする形で演出され、核戦争も起こる。

(3)地球の大気圏に侵入した彗星の影響で気象異変が加速し、各地で大規模な自然災害
   が相次ぐ。

(4)地軸の移動により、一部の大陸が水没し、新しい大地が浮上する。日本やアメリカの
   西海岸は巨大地震と津波に見舞われる。

(5)地球全体が3日間、全くの暗闇に覆われる。


 その他、『日月神示』に述べられているとおり、終末には「霊かかり(悪霊に憑依された人)がウヨウヨと出てくる」のも特徴です。終末の次元上昇が近づくにつれて異次元との境界が薄くなるため、フツーの人でも霊的世界からの干渉を受けやすくなるのです。「神さまからメッセージが届いた」と錯覚して、その霊的存在との交信を続けていると、いつの間にか完全憑依されるようになり、場合によっては凶悪な犯罪を犯す手伝いをさせられることにもなりかねません。
 最近でも、「悪魔が自分の中に入って、体を支配されてしまった」と語っている殺人犯がいましたが、今後はこのような犯罪も多発することでしょう。憑依されてしまうと、自分の意思をコントロールすることができなくなってしまうのです。これこそまさに、いまこの世界が「終末」を迎えている兆候の一つであると見るべきでしょう。

 次は、私たちが終末のカタストロフィーに直面しても恐怖心が起こらないようにするためには、どのような気づきが必要なのか――という点について説明してまいります。
以上は「2012年のカルマの法則」より

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