宇宙人という神の登場ーその③
2011年11月04日
バチカンの希望の砦は「宇宙人という神」の登場(3) 死後400年目の復権
(訳者注) 今回は、前振りで2回使ってしまった「地球外の文明に関するバチカンの新しい見解」の記事の翻訳を載せます。
その前にひとつ別の短いニュースを。
パキスタンで核爆発?
ハンガリーに世界の災害速報をおこなうRSOE EDISというサイトがあるのですが、数日前の速報に「パキスタンで旧ソ連の核爆発での核物質の広範囲での降下を観測」という内容の報道がありました。米国などでは「ロシアによる核実験?」と言われたりしていますが、そういう公式な報告はないです。
こちらがサイトにある事項報告。
日本語を入れました。
仮に核実験だとしたら、実際に爆発させる核実験も珍しいと思いましたのでご紹介しておきます。「すべてにおいて未確認」と記されていますので、詳しいことは各自でご確認されて下さい。ただ、理由が何にしても、パキスタンの広域で放射能性測定値が上がっているということは事実のようで、放射能関係が世界中でいろいろと続きますね。
概要を訳しておきます。
ここまでです。
それでは、ずいぶんと、遠回りしてしまいましたが、バチカンの記事です。
"Giordano Bruno's Legacy" --Vatican New Views on Extraterrestrial Civilizations
Daily Galaxy 2011.10.26
『ジョルダーノ・ブルーノの遺産』 - 地球外の文明に関するバチカンの新しい見解
バチカン天文台の主任であるホセ・ガブリエル・フネス師は、16世紀の修道士ジョルダーノ・ブルーノの言葉を借りてこのように言う。
「神を信じることと、地球外の高度な文明を信じることは矛盾しない」。
ジョルダーノ・ブルーノは西暦 1600年に、教会から異端であるとの判決を受けて火刑に処されたドミニコ会の修道士だ。
ホセ・ガブリエル・フネス師は、現在のバチカン天文台の責任者であると同時に、ローマ法王 ベネディクト 16世の科学アドバイザーでもある。
フネス師はローマ法王庁が発行する日刊紙「オッセルバトーレ・ロマーノ」で以下のように語った。
「私自身は、地球外の高度な文明が存在すると考えています。宇宙に広がる無数の惑星と銀河の数を考えると、宇宙の他の場所で高度な文明が築かれている可能性を除外はできないのです」。
さらに、フネス師は、このように述べた。
「彼らが人類と似ていたり、あるいは、地球の人類よりもっと高次な文明を持っているという可能性さえあると思っています。この広い宇宙でその可能性を排除することはできないのです。地球においても多数の生き物がいるように、宇宙でも他の生命が存在する可能性はあり、そして、その中には知的な生命がいる可能性はあると思います」。
「私たちは神の造られた自由に対して、いかなる制限を設けることもできません。宇宙を造られたのが神ならば、地球外の私たちのきょうだいについて話すことに問題はないと思われます。これこそ信仰の自由と関係することなのです」。
フネス師の今回のコメントは、宗教裁判の時代から続く記録に残る重要なステップかもしれない。17世紀には、地球が太陽の周りをまわっていると主張したガリレオは教会から有罪の判決を受けた。ローマカトリック教会は、ガリレオの名誉を1992年まで回復させなかった。
フネス師は、ジョルダーノ・ブルーノを引き合いに出し、このように言う。
「大勢の意見が常に正しいわけではありません」。
ジョルダーノ・ブルーノは、当時の大勢を占める意見に従わず、自分の意見に忠実にいたために、8年間にわたって地下牢に繋がれて拷問を受けた末に、公衆の面前で火刑に処された。
しかし、今では、ローマ広場のカンポ・ディ・フィオーリにはジョルダーノ・ブルーノ記念碑が建てられている。その隣には、1953年にレイ・ブラッドベリーが思想の自由を求めて書いた小説『華氏451度』の記念碑がある。
一方、スペインの物理学者ベアトリアス・ガトウ・リヴェラ博士によると、ブルーノは「数多くの太陽とそれ取り囲む惑星が宇宙全域に広がっている」と主張しており、そして、その多くの惑星には地球と同じように文明が存在する可能性があるとしていたという。
リヴェラ博士はこのように述べる。
「16世紀には、知識人の 99パーセントが地球が宇宙の中心だと考えていた。その時に、宇宙に無数の天体が広がっていることを指摘したブルーノに対しての現在の評価は計り知れないものがある。当時、彼と同じように考えていた人には、コペルニクスやガリレオなどがいた」。
ブルーノの死後 400年後の西暦 2000年になり、バチカンの枢機卿アンジェロ・ソダーノ師は、ナポリで行われた宗教会議で、カトリック教会からブルーノの死に対しての「心からの遺憾の意」をはじめて表明した。
枢機卿はその際、「400年前に起きたブルーノの死は恐ろしい死でした。あの事件はキリスト教の歴史の中の悲しいエピソードです。」と述べたという。
現在、 NASA の惑星探査機と 欧州天文台の探査機により、次々と「生命が存在する可能性のある惑星」が見つかっている。それはこの2年間で、太陽系外で 228以上見つかっている。
天文学者でもあるフネス師は、自身の天文学者としての考えでは、宇宙の始まりはビッグバン理論に基づくものである可能性が高いと考えているが、ビッグバン理論を支持することは(キリスト教の)信仰とは対立しないと言う。
フネス師はこのように言う。
「神こそが創造主です。私たちは偶然生まれたのではないのです。私は天文学者としても神が宇宙を造ったと信じており、また、私自身が、いつでも創造主である神の子どもだと思い続けています」。
(訳者注) 全体としてはいい話のようにも思えるのですが、しかし、このフネス師の最後の言葉のあたりには「混乱」を感じさせます。キリスト教徒としての自分と天文学者としての地位を持つ自分との戦い。なので、「ビッグバン理論を支持しつつ」も、「私たちは偶然できたのではない」としなければならない。
ご自分でも混乱していることは自覚してらっしゃると思います。
フネス師に助言したいですが、迷ったのなら、天文学の教科書を読むのではなく、あなたはキリスト教徒なのだから、「聖書」を読むのがいいはずです。
そこにある程度の混乱の解決の糸口はあるのでは?
全部ではなくとも、たとえば、『ヨハネによる福音書』の最初の5行だけでも。
ここに宇宙の「すべてのこと」が書かれているような気がします。
その前にひとつ別の短いニュースを。
パキスタンで核爆発?
ハンガリーに世界の災害速報をおこなうRSOE EDISというサイトがあるのですが、数日前の速報に「パキスタンで旧ソ連の核爆発での核物質の広範囲での降下を観測」という内容の報道がありました。米国などでは「ロシアによる核実験?」と言われたりしていますが、そういう公式な報告はないです。
こちらがサイトにある事項報告。
日本語を入れました。
仮に核実験だとしたら、実際に爆発させる核実験も珍しいと思いましたのでご紹介しておきます。「すべてにおいて未確認」と記されていますので、詳しいことは各自でご確認されて下さい。ただ、理由が何にしても、パキスタンの広域で放射能性測定値が上がっているということは事実のようで、放射能関係が世界中でいろいろと続きますね。
概要を訳しておきます。
Nuclear Event in Pakistan on Monday, 31 October, 2011
RSOE EDIS (ハンガリー) 2011.11.01
パキスタンでの核関係事項 2011年10月31日
パキスタンの原子力委員会は、10月31日、西パキスタンの大気中に増大している放射線量の増加は、ソビエトの核爆発によって発生していると発表した。
放射線量の増大は、ラホールとクエッタで顕著だった。
パキスタン西部での上空の放射線量は、通常より 50パーセント高くなっていると発表では述べられている。しかし、この時期の偏西風などの影響で、東パキスタンでも放射線量は上がっている可能性があるという。
原子力委員会は、人体に影響のあるレベルではないとしている。
RSOE EDIS (ハンガリー) 2011.11.01
パキスタンでの核関係事項 2011年10月31日
パキスタンの原子力委員会は、10月31日、西パキスタンの大気中に増大している放射線量の増加は、ソビエトの核爆発によって発生していると発表した。
放射線量の増大は、ラホールとクエッタで顕著だった。
パキスタン西部での上空の放射線量は、通常より 50パーセント高くなっていると発表では述べられている。しかし、この時期の偏西風などの影響で、東パキスタンでも放射線量は上がっている可能性があるという。
原子力委員会は、人体に影響のあるレベルではないとしている。
ここまでです。
それでは、ずいぶんと、遠回りしてしまいましたが、バチカンの記事です。
"Giordano Bruno's Legacy" --Vatican New Views on Extraterrestrial Civilizations
Daily Galaxy 2011.10.26
『ジョルダーノ・ブルーノの遺産』 - 地球外の文明に関するバチカンの新しい見解
バチカン天文台の主任であるホセ・ガブリエル・フネス師は、16世紀の修道士ジョルダーノ・ブルーノの言葉を借りてこのように言う。
「神を信じることと、地球外の高度な文明を信じることは矛盾しない」。
ジョルダーノ・ブルーノは西暦 1600年に、教会から異端であるとの判決を受けて火刑に処されたドミニコ会の修道士だ。
ホセ・ガブリエル・フネス師は、現在のバチカン天文台の責任者であると同時に、ローマ法王 ベネディクト 16世の科学アドバイザーでもある。
フネス師はローマ法王庁が発行する日刊紙「オッセルバトーレ・ロマーノ」で以下のように語った。
「私自身は、地球外の高度な文明が存在すると考えています。宇宙に広がる無数の惑星と銀河の数を考えると、宇宙の他の場所で高度な文明が築かれている可能性を除外はできないのです」。
さらに、フネス師は、このように述べた。
「彼らが人類と似ていたり、あるいは、地球の人類よりもっと高次な文明を持っているという可能性さえあると思っています。この広い宇宙でその可能性を排除することはできないのです。地球においても多数の生き物がいるように、宇宙でも他の生命が存在する可能性はあり、そして、その中には知的な生命がいる可能性はあると思います」。
「私たちは神の造られた自由に対して、いかなる制限を設けることもできません。宇宙を造られたのが神ならば、地球外の私たちのきょうだいについて話すことに問題はないと思われます。これこそ信仰の自由と関係することなのです」。
フネス師の今回のコメントは、宗教裁判の時代から続く記録に残る重要なステップかもしれない。17世紀には、地球が太陽の周りをまわっていると主張したガリレオは教会から有罪の判決を受けた。ローマカトリック教会は、ガリレオの名誉を1992年まで回復させなかった。
フネス師は、ジョルダーノ・ブルーノを引き合いに出し、このように言う。
「大勢の意見が常に正しいわけではありません」。
ジョルダーノ・ブルーノは、当時の大勢を占める意見に従わず、自分の意見に忠実にいたために、8年間にわたって地下牢に繋がれて拷問を受けた末に、公衆の面前で火刑に処された。
しかし、今では、ローマ広場のカンポ・ディ・フィオーリにはジョルダーノ・ブルーノ記念碑が建てられている。その隣には、1953年にレイ・ブラッドベリーが思想の自由を求めて書いた小説『華氏451度』の記念碑がある。
一方、スペインの物理学者ベアトリアス・ガトウ・リヴェラ博士によると、ブルーノは「数多くの太陽とそれ取り囲む惑星が宇宙全域に広がっている」と主張しており、そして、その多くの惑星には地球と同じように文明が存在する可能性があるとしていたという。
リヴェラ博士はこのように述べる。
「16世紀には、知識人の 99パーセントが地球が宇宙の中心だと考えていた。その時に、宇宙に無数の天体が広がっていることを指摘したブルーノに対しての現在の評価は計り知れないものがある。当時、彼と同じように考えていた人には、コペルニクスやガリレオなどがいた」。
ブルーノの死後 400年後の西暦 2000年になり、バチカンの枢機卿アンジェロ・ソダーノ師は、ナポリで行われた宗教会議で、カトリック教会からブルーノの死に対しての「心からの遺憾の意」をはじめて表明した。
枢機卿はその際、「400年前に起きたブルーノの死は恐ろしい死でした。あの事件はキリスト教の歴史の中の悲しいエピソードです。」と述べたという。
現在、 NASA の惑星探査機と 欧州天文台の探査機により、次々と「生命が存在する可能性のある惑星」が見つかっている。それはこの2年間で、太陽系外で 228以上見つかっている。
天文学者でもあるフネス師は、自身の天文学者としての考えでは、宇宙の始まりはビッグバン理論に基づくものである可能性が高いと考えているが、ビッグバン理論を支持することは(キリスト教の)信仰とは対立しないと言う。
フネス師はこのように言う。
「神こそが創造主です。私たちは偶然生まれたのではないのです。私は天文学者としても神が宇宙を造ったと信じており、また、私自身が、いつでも創造主である神の子どもだと思い続けています」。
(訳者注) 全体としてはいい話のようにも思えるのですが、しかし、このフネス師の最後の言葉のあたりには「混乱」を感じさせます。キリスト教徒としての自分と天文学者としての地位を持つ自分との戦い。なので、「ビッグバン理論を支持しつつ」も、「私たちは偶然できたのではない」としなければならない。
ご自分でも混乱していることは自覚してらっしゃると思います。
フネス師に助言したいですが、迷ったのなら、天文学の教科書を読むのではなく、あなたはキリスト教徒なのだから、「聖書」を読むのがいいはずです。
そこにある程度の混乱の解決の糸口はあるのでは?
全部ではなくとも、たとえば、『ヨハネによる福音書』の最初の5行だけでも。
ここに宇宙の「すべてのこと」が書かれているような気がします。
以上は「IN DEEP」より
宗教の果たすべき役割りが今問い直されています。宗教と科学の境界もあやふやな状況となってきました。人類の思想も混乱してきました。何を頼りに生きればよいのか分らなくなって来ました。混乱の始まりです。 以上
2012地球大異変―科学が予言する文明の終焉 著者:ローレンス E.ジョセフ |
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