実現論27、第三部、滅亡(ロ)男女同権論はペテンである
真猿以来(人類になって一段と)、存在理由の欠損を深く刻印された女が、最終的に社会的な存在理由の充足を求めてゆくのは当然である。つい二〇〇年前までは(日本では50年前までは何とか)、女たちは皆の期待=集団の中での役割(規範)に収束してその存在理由を充足させてきた。だが、性的自我と性権力で武装した女たちは、本源集団に続いて村落集団をも破壊し、もって全ての集団、全ての規範、全ての役割を破壊して終った。その上で、女たちは改めて性的自我と性権力に基づく社会的存在理由を仮構し、その仮構をテコにして、社会に進出してゆく。 | ||||
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もちろん、自我は共認の敵対物なので、自我に立脚した存在理由=役割充足などあり得ない。そこで、社会の原点として「個人」や「権利」という架空の思い込み観念を措定して、その架空観念を追求することが社会的な「役割」=「存在理由」を充足させることになるというカラクリを捏造した。しかし、専ら架空観念に頼るこのカラクリはいかにも苦しい。だから実際には、否定性(不満や不安)が強く、それ故に幻想観念に収束する必要が強い一部の病的な観念主義者しか、架空の「存在理由」など求めはしない。とは言え、それらの欺瞞観念は性権力という強大な力によって支えられており、性権力者が社会的な存在理由≒自己正当化を必要とする以上、それを満たしてくれる観念に収束してゆくのは、必然である。従って、この一部の歪んだ観念病者の架空観念が、社会共認となってゆく。 | ||||
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「個人」や「権利」という架空観念をテコに社会に進出してゆく以上、女は男と「当然、同格であり、同権である」ことになる。そして同格・同権である以上、依存存在であることや性的存在であることは認め難い屈辱となる。もちろんその屈辱視は、頭の中で架空観念に収束した時だけのことであって、肉体の方は相変わらず依存要求と性権力追求に収束し続けている。つまり、女の肉体と観念は正反対に分裂している。それは、私権時代の女が性を武器として私権を確保するしかない状態に置かれているからであって、現実を欺き肉体を欺く幻想観念によって、性権力をはじめ存在権を確保する為の無数の欺瞞共認を形成し、その欺瞞共認を武器にして生きているからである。かくして自我・私権の塊と化して性権力の拡大を目指す権力主義者たちの最終目的は、「男女同権」によって依存の鎖を断ち切る方向に収束する。そこで性権力者たちは、依存対象≒抑圧者(男であったり、社会であったりする)を目の敵にして、男女同権を唱え、社会に進出してゆく。 | ||||
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だが冒頭で触れた様に、雌雄は、メスが生殖過程を主要に担い、オスが闘争過程を主要に担うことによって調和し、バランスを保っている。つまり、メスが生殖過程の主導権を握り、オスが闘争過程の主導権を握ることで、女と男は平等なのである。現に、女たちは迎合男たちをどうにでも懐柔できる程の絶大なる性権力を手中にしている。だが、男女同権論者たちは、女が生殖過程において既に絶大な性権力を獲得し男を好きな様に懐柔していることについては口を噤んで触れないでおいて、本来男が主導権を持つべき闘争過程≒社会過程の権利だけを平等にせよと要求する。だが、これほど不平等な要求があるだろうか? これでは、男と女の力のバランスが完全に崩れる。これは、極めて悪質な詐欺である。にも拘わらず、性権力に迎合するしかない能のない男たちはそれをも共認し、かくして男女同権が社会共認となって終った。 | ||||
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その結果、男も女も急速に中性化してゆき、男らしさや女らしさが喪われていった。今や、男の本分を考えたこともない男や、女の本分を知らない女が大多数を占めるに至っている。しかし、男の様な女と、女の様な男は、男と女どちらにとっても魅力に欠け、男女夫々の充足を著しく貧弱なものにし、社会全体を殺風景にしてゆく。それより深刻なのは、男女の中性化が、雄雌の差別化という進化のベクトルに完全に逆行していることであり、人類は種として極めて危険な状態に陥ったと云わざるを得ない。事実、男女同権によって男と女の力のバランスが完全に崩れ、社会は性権力の全面支配によって女原理一色に染め上げられて終った。その結果、人類は滅亡への坂道を真っ逆さまに転げ落ちつつある。 以上は「るいネット」より |
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