米国の「内戦」がインターネット上で始まったか!
2012年01月20日
米国の「内戦」がインターネット上で始まった可能性
(訳者注) つい先ほど、米国のストレージサービスのメガアップロード(Megaupload)が、アメリカの司法省と FBI によって閉鎖され、運営者が逮捕されたことを知りました。
はっきり言って、強烈に衝撃的なニュースですが、ただ、この「ストレージサービス」というものは、それが日常の中で非常に大切なものとなっている人と、全然関係ない人との認識の差は大きいと思います。そして、どちらかというと、「関係ない人」のほうが圧倒的に多いと思われます。
しかし、これは 2012年最初の「大事件」だと思います。
▲ 現在の Megaupload の表紙には、米国 FBI の警告文が掲示されています。
ニュースの内容自体はすでに日本語のニュースでも多く出ていて、また、今後も非常にたくさん出るでしょうので、 Yahoo! ニュースにあったものをリンクしておきます。
私がこのニュースを読んだ瞬間に感じたことは、「米国は内戦になる」ということでした。そして、それはインターネット上から(あるいは最後までインターネット上だけで行われる)のものとなるかもしれないですが、しかし、「内戦は内戦」です。
実際、上記の記事によると、すでに、
となっていますが、これは多分一過性では終わらないはずです。
なぜなら、是非や善悪の問題ではなく、この Megaupload などをはじめとするインターネットのストレージサービスは「インターネットでの自由の最大の象徴」だったからです。
今回の衝撃は正直にいって、 Google や Wikipedia 等にそういうこと(閉鎖等)が起きることと同等か、それ以上にショックかもしれません。
なので、他の様々なサイトなどの強制的な閉鎖とは意味が違うように思います。それらは残念なことではあっても、「内戦」にはならないはずです。いっとき話題となった、ウィキリークスというのも報復などいろいろとありましたが、しかし、それが「壊滅的なインターネット上での戦い」とはならなかったように思います。
その理由は「ネットユーザーの個人個人たちへの関係性が薄い話」だからだったと思います。
しかし、ストレージサービスは違います。
「インターネットの命」だと思っている人たちも多くいるはずです。
そして、米国の政府のほうも、これらの阻止に「本気」のようなのです。
詳しくないですが、 SOPA と呼ばれる新しい著作権保護法案が立ち上がろうとしていて、これに関していろいろなニュースがあります。
・なぜWikipediaは停止するのか――SOPA抗議活動をひもとく (@IT 2012.01.18)
などの日本語ニュースがあります。
この双方に「和解点は見いだせるのか」というのは、「ない」と思います。
和解点が見いだせない場合は、特に西洋では「戦闘」に入ります。
私が思う「内戦」とはこのことです。
今の時代はサイバー戦は甘く見られないのですよ。
場合によっては、実際の戦争よりも壊滅的な結果を導く可能性があります。
政府から大企業の機能停止から、あるいは、昨年たまに記事にしていた「スタクスネット」( Stuxnet )なども、サイバー戦の象徴的なものです。
過去記事として、
・世界のインフラの終末を加速させるワーム Stuxnet (2010年10月19日)
があります。
今回の Megaupload のニュースをきいて、「なるほど、これが2012年か・・・」と正直思いました。
そして、これは Good News ではなく、強烈な Bad News です。
今回は、このニュースを聞いて私と同じような感想を持ったアメリカ人のブログをご紹介します。
WAR! U.S. Shut Down Megaupload, Raid Addresses in 9 Countries, Hacktivists Go On Revenge Spree
Liberty Confidential 2012.01.19
戦争が始まった! Megaupload が閉鎖され、世界9カ国で捜査令状が発行された。そして、ハッカーたちは復讐を誓っている
今日はいったい何という日だったんだ。
こんなに唐突に予想外の出来事が次から次へと起こるなんて。
そして、私だけではなく、多くの人たちが、まさに「これが始まりだ」ということに気づいていると思う。ニュースの要点は各メディアを参照してほしいが、 Megaupload の創業者は、ニュージーランドのオークランドで逮捕された。司法省と FBI が9ヶ国で捜査令状を発行した。これは、全世界の警察機構を組織化したことを意味する。
当局側は Megaupload が犯罪的なおこないをしている企業だとするが、Megaupload の筆頭弁護士は、これは民間の問題であり、米国政府はやり過ぎだと言う。
一方で、ニューヨークの著作権担当の弁護士のスティーブン・T・シェルトンは、「これは、まさに始まりだ」と語る。
その後、すぐにハッカー集団アノニマス(Anonymous)は、強烈な DDoD 攻撃(サイトをダウンさせる攻撃のひとつ)をおこない、すばやい報復活動を開始している。
アノニマスによって攻撃されたサイトは現在以下の通り。
その攻撃の際にアノニマスは、それらのサイトからアメリカ著作権局などを含めた様々な個人情報を入手し、ウェブサイトで公開した。
(訳者注) 衝撃的なニュースでしたので、あまり調べずに書いていますが、今後の動き方次第では、「インターネットの世界が一変してしまう可能性」さえありますので、いろいろな人が注目している件だと思います。
これが増長していくと、場合によっては、 YouTube も(事実上)消える可能性があります。少し前まで想像もしなかった、「インターネットの死」が少し現実味を帯びています。ラインがあっても、「中身」がなければ、インターネットには意味がありません。
どうなりますかね。
はっきり言って、強烈に衝撃的なニュースですが、ただ、この「ストレージサービス」というものは、それが日常の中で非常に大切なものとなっている人と、全然関係ない人との認識の差は大きいと思います。そして、どちらかというと、「関係ない人」のほうが圧倒的に多いと思われます。
しかし、これは 2012年最初の「大事件」だと思います。
▲ 現在の Megaupload の表紙には、米国 FBI の警告文が掲示されています。
ニュースの内容自体はすでに日本語のニュースでも多く出ていて、また、今後も非常にたくさん出るでしょうので、 Yahoo! ニュースにあったものをリンクしておきます。
私がこのニュースを読んだ瞬間に感じたことは、「米国は内戦になる」ということでした。そして、それはインターネット上から(あるいは最後までインターネット上だけで行われる)のものとなるかもしれないですが、しかし、「内戦は内戦」です。
実際、上記の記事によると、すでに、
報復としてハッカー集団Anonymousは司法省や全米レコード協会(RIAA)などのサイトにサービス拒否(DoS)攻撃を仕掛けており、両サイトは現在アクセスできない状態にある。
となっていますが、これは多分一過性では終わらないはずです。
なぜなら、是非や善悪の問題ではなく、この Megaupload などをはじめとするインターネットのストレージサービスは「インターネットでの自由の最大の象徴」だったからです。
今回の衝撃は正直にいって、 Google や Wikipedia 等にそういうこと(閉鎖等)が起きることと同等か、それ以上にショックかもしれません。
なので、他の様々なサイトなどの強制的な閉鎖とは意味が違うように思います。それらは残念なことではあっても、「内戦」にはならないはずです。いっとき話題となった、ウィキリークスというのも報復などいろいろとありましたが、しかし、それが「壊滅的なインターネット上での戦い」とはならなかったように思います。
その理由は「ネットユーザーの個人個人たちへの関係性が薄い話」だからだったと思います。
しかし、ストレージサービスは違います。
「インターネットの命」だと思っている人たちも多くいるはずです。
そして、米国の政府のほうも、これらの阻止に「本気」のようなのです。
詳しくないですが、 SOPA と呼ばれる新しい著作権保護法案が立ち上がろうとしていて、これに関していろいろなニュースがあります。
・なぜWikipediaは停止するのか――SOPA抗議活動をひもとく (@IT 2012.01.18)
などの日本語ニュースがあります。
この双方に「和解点は見いだせるのか」というのは、「ない」と思います。
和解点が見いだせない場合は、特に西洋では「戦闘」に入ります。
私が思う「内戦」とはこのことです。
今の時代はサイバー戦は甘く見られないのですよ。
場合によっては、実際の戦争よりも壊滅的な結果を導く可能性があります。
政府から大企業の機能停止から、あるいは、昨年たまに記事にしていた「スタクスネット」( Stuxnet )なども、サイバー戦の象徴的なものです。
過去記事として、
・世界のインフラの終末を加速させるワーム Stuxnet (2010年10月19日)
があります。
今回の Megaupload のニュースをきいて、「なるほど、これが2012年か・・・」と正直思いました。
そして、これは Good News ではなく、強烈な Bad News です。
今回は、このニュースを聞いて私と同じような感想を持ったアメリカ人のブログをご紹介します。
WAR! U.S. Shut Down Megaupload, Raid Addresses in 9 Countries, Hacktivists Go On Revenge Spree
Liberty Confidential 2012.01.19
戦争が始まった! Megaupload が閉鎖され、世界9カ国で捜査令状が発行された。そして、ハッカーたちは復讐を誓っている
今日はいったい何という日だったんだ。
こんなに唐突に予想外の出来事が次から次へと起こるなんて。
そして、私だけではなく、多くの人たちが、まさに「これが始まりだ」ということに気づいていると思う。ニュースの要点は各メディアを参照してほしいが、 Megaupload の創業者は、ニュージーランドのオークランドで逮捕された。司法省と FBI が9ヶ国で捜査令状を発行した。これは、全世界の警察機構を組織化したことを意味する。
当局側は Megaupload が犯罪的なおこないをしている企業だとするが、Megaupload の筆頭弁護士は、これは民間の問題であり、米国政府はやり過ぎだと言う。
一方で、ニューヨークの著作権担当の弁護士のスティーブン・T・シェルトンは、「これは、まさに始まりだ」と語る。
その後、すぐにハッカー集団アノニマス(Anonymous)は、強烈な DDoD 攻撃(サイトをダウンさせる攻撃のひとつ)をおこない、すばやい報復活動を開始している。
アノニマスによって攻撃されたサイトは現在以下の通り。
・アメリカ司法省
・アメリカレコード協会( RIAA )
・米国ユニバーサルミュージック
・アメリカ映画協会( MPAA )
・アメリカ著作権局(政府組織)
・EMI
・FBI
・フランス著作権当局( HADOPI )
・アメリカレコード協会( RIAA )
・米国ユニバーサルミュージック
・アメリカ映画協会( MPAA )
・アメリカ著作権局(政府組織)
・EMI
・FBI
・フランス著作権当局( HADOPI )
その攻撃の際にアノニマスは、それらのサイトからアメリカ著作権局などを含めた様々な個人情報を入手し、ウェブサイトで公開した。
(訳者注) 衝撃的なニュースでしたので、あまり調べずに書いていますが、今後の動き方次第では、「インターネットの世界が一変してしまう可能性」さえありますので、いろいろな人が注目している件だと思います。
これが増長していくと、場合によっては、 YouTube も(事実上)消える可能性があります。少し前まで想像もしなかった、「インターネットの死」が少し現実味を帯びています。ラインがあっても、「中身」がなければ、インターネットには意味がありません。
どうなりますかね。
以上は「IN DEEP」より
「9.11テロ」米国の権力犯罪が暴露されないように、今や米国は、警察国家に成り下がっています。「9.11テロ」もその真相がインターネットにより広く世界に知れ渡った経歴があります。そのために今は権力でその真相が広がらないように、力で押さえつけようとしています。今の日本もそのあとを追っています。益々警察国家になろうとしています。以上
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