日米にて「政治プロレスの祭典」
(転載開始)
◆消費増税巡る協議、野党に来週呼びかけ
TBS系(JNN) 1月4日(水)18時29分配信
野田総理が年頭にあたっての記者会見で、消費税率引き上げに関する野党側との協議を来週呼びかける考えを示しました。しかし、自民・公明両党は応じない姿勢で、展望は開けていません。
「一番大きなハードルになると思われるのは、社会保障と税の一体改革でございます」
(野田佳彦首相)
次々と政策課題を掲げる中、野田総理が「一番大きなハードル」と位置づけたのは、やはり消費税率の引き上げ問題でした。
「来週中にはその呼びかけを行って、野党の皆さんも、これは先送りのできない課題であると、私はご認識をいただいていると思います」
(野田佳彦首相)
今週中に政府与党で素案を最終決定し、来週の早い段階で野党に協議を呼びかける考えを示しましたが・・・。
「民主党政権には、その(消費税を増税する)資格はない。従って、やるならば、もう一度国民の信を問い直してこなければ、できるはずがない」
(自民党 谷垣禎一総裁)
「もう信を問わなければならないというときがいずれ来るでありましょう」
(公明党 山口那津男代表)
衆議院の解散総選挙が先だとして協議に応じない姿勢を崩さない野党側に対し、打開策はあるのでしょうか。野田総理の答えは・・・。
「ネバー
ネバー ネバー
ネバーギブアップ。私は大義のあることをあきらめないでしっかりと伝えていくならば、局面は変わると確信しています」
(野田佳彦首相)
高校の世界史で習ったというイギリスのチャーチル元首相の言葉を引用して思いを強調したにとどまりました。
こうした中、年末に民主党を離党した議員らが新党を旗揚げしました。党の名前は「新党きづな」です。
「何回も応援に行った人とか、誰も弁士がいないときに泣きつかれて行った人とかいますけど、そういう絆が薄かったのかなと思いますね」
(野田佳彦首相)
また、野田総理は衆院の解散総選挙の時期に関連し、「一票の格差と解散権は結びつく話ではない」として、「一票の格差」が違憲状態でも総理の解散権は縛られないという認識を強調しました。(04日17:12)
◆米共和党 アイオワで2候補並ぶ
1月4日 15時11分
NHKニュース
ことし秋のアメリカ大統領選挙でオバマ大統領に挑む野党、共和党の候補者を選ぶ最初の党員集会が中西部アイオワ州で行われ、穏健派のロムニー前マサチューセッツ州知事とサントラム元上院議員が同率でトップに並ぶ結果となり、有力候補のロムニー氏にとって今後の候補者選びに勢いをつける結果となりました。
アイオワの党員集会は、3日夜(日本時間の4日午前10時)から州内のおよそ1800か所の会場で行われました。
集計率98%で、穏健派のロムニー前マサチューセッツ州知事と、キリスト教の価値観を訴えるサントラム元上院議員が25%の得票率でトップに並び、さらに政府の役割を最小限にとどめる「小さな政府」を訴えるポール下院議員も21%の支持を獲得し、上位3人のまれに見る接戦となりました。
一方、全米の世論調査でロムニー氏とトップを争っているギングリッチ元下院議長は13%と支持が伸びませんでした。
穏健派のロムニー氏は、当初、保守層の多いアイオワ州では苦戦するとみられていましたが、保守派の有権者の支持が分散したこともあり、ほぼトップの位置で最初の戦いを終えました。
ロムニー氏は、1週間後に行われるニューハンプシャー州の予備選挙では、世論調査で大きくリードしており、今後の候補者選びに勢いを得ることになりました。
また、サントラム氏は当初、支持率が伸び悩んでいましたが、同率でトップに立ったことで、保守派の有権者を中心に、一躍、全米の注目を集めることになりそうです。
(転載終了)
正月早々、日米両国にて見事なまでの”八百長ショー”が演出された。
これぞまさに「プロレスの祭典」である。
まずは日本であるが、野田首相が年頭の記者会見にて、”ご主人”アメリカ様から課された最優先課題たる「消費税増税」を成し遂げるべく、「ネバー ネバー ネバー
ネバーギブアップ」とホザいたのである。
この「Never(ネバー)」という英語の連呼について、TBSやNHKといったメディアは野田佳彦が高校で習った「チャーチルの言葉」を引用したとしているが、小生にはプロレスで必殺技を掛けられた外人レスラーが発するわざとらしいセリフにしか聞こえないのは気のせいであろうか。
それはさておき、野田佳彦はわざわざ「Never(ネバー)」という英語を用いて、自身の言動を見守っているマイケルグリーンといったジャパンハンドラーズに向けて、”決意表明”の程を示したのであろう。
まあ、いくら”雑魚”同然の野田ブタが英語で叫んでも、選挙のことで頭がいっぱいのバラク(オバマ)には何も届くまい。
それにしても「日本国民の頭越しにアメリカに向けて不退転の決意を表明する総理」などという絵は、まったく笑えないジョークである。
次にアメリカであるが、オバマに挑む共和党候補を決める戦いがはじまった。
ここでは、オバマの”当て馬”に抜擢されたと思しきロムニーが、いかにも”八百長の本場”らしい「インチキ世論操作」によって最有力候補と目されているが、ネット言論や潜在的な国民意識では、ロン・ポールが最も支持されているというのが真相であろう。
実際、昨年・一昨年と共和党内にて大統領選の模擬投票を行った結果、ロン・ポールが30%の支持を得て1位となっているのである。
上記のNHKニュースでは、ロン・ポールが如何にも小物の「第3の男」であるかのように仕立て上げた、悪意ある書きぶりがなされているが、実際の所は、アメリカにおけるロン・ポールの存在感は絶大である。
ちょうと1年ほど前のエントリーにて取り上げたとおり、ロン・ポールは、これまで一貫して「FRB廃止論」を展開し、通貨発行権を米財務省に取り戻すことを提案してきた真の”リバータリアン””草の根的政治家”である。
それ以外にも、ドラッグビジネスに手を染めるCIA批判、ケネディ暗殺劇の黒幕が”国家権力”の陰謀であることや、米フォートノックスに保管されている100万本以上の金の延べ棒の多くが実は存在しない(偽物である)との発言等で、世間の注目を集めている人物である。
即ち、ユダヤ金融資本に真っ向から立ち向かう、ユダ金連中にとっては、非常に”煙たい””不都合な”人物である。
ここまで言えばもうお解かりであろう。
アメリカを裏で牛耳るユダ金連中にとっては、最も大統領にしてはならない危険人物がこのロン・ポールということである。
そのことを頭に入れてもう一度上記記事を読んでもらえばお解かりのように、今回、ロン・ポールは、上記3人の候補者の他にも多数入り乱れた大混戦の”バトルロイヤル”を演出することによって、ドサクサ紛れに「第3の男」止まりにされたのである。
早い話、日本の大手マスゴミは、ロン・ポールをして、どこからともなく沸いて出てきたような「3流政治家」に仕立て上げようとしているのである。
(「『小さな政府』を目指すポール議員」だけでは、普通の人が聞けば、「どこの誰?」としか思わないであろう。)
そして今回のアイオワにおける共和党の党員集会における「票読み」についても、何らかの手が加えられているというのが個人的見解である。
「考え過ぎだろう」と言われるやも知れないが、”陰謀国家”アメリカのインチキ度合いを軽く見ない方がよいであろう。
ネオコンの”馬鹿息子”ブッシュJrが僅差でゴアを破って再選した折も、フロリダ州をはじめとする「票読み」において、あからさまな”八百長劇”があったことは記憶に新しいところであり、「電子投票」なるブラックボックスを利して、如何様にも読み替えられるのがアメリカの選挙である。
今回、ロン・ポールがこのまま脇役のまま敗れ去るとすれば、それは見るに耐えない”八百長ショー”そのものであろう。
我々の身の回りで起きていることは、まさに「プロレスの世界」そのものである。
※参考1「ロン・ポール議員が下院のFRB監督小委員長に就任!」
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/ac3ad4e65b2cc429d97be028431d5e61
※参考2「産経新聞よ、いくら何でも次期米大統領No.1候補に対して「ロン・ポールってだれ?」はないだろ」
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/4ce4613b3f3edb22f2e67fca49e29556
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