F・T記者が占う2012年大予測ーその①
FT記者が占う2012年大予測
2012.01.04(水)
(2011年12月31/2012年1月1日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
福島の原発事故からアラブの春に至るまで、2011年は予想外の出来事に満ちた1年だった。2012年は、前年以上に大きな驚きをもたらすだろうか? 本紙(英フィナンシャル・タイムズ)の記者が状況分析を試み、2012年に起きるかもしれないことを予想してみた。
■ユーロ圏は無傷で生き残れるか?
ユーロが崩壊することはなさそうだが・・・〔AFPBB News〕
答えはイエスだ。ユーロ圏を存続させようとする加盟国政府の決意、何より欧州中央銀行(ECB)のコミットメントは、少なくともあと1年ユーロ圏の崩壊を防ぐくらいには強く見える。
脆い国の政府は緊縮財政の取り組みを続けるだろう。その悪影響は、ギリシャ、アイルランド、ポルトガルの場合は国際通貨基金(IMF)の救済プログラムによって軽減されるだろうし、ECBによる支援拡大はユーロ加盟国すべての苦痛を和らげるだろう。
ECBの支援は、国債市場への直接的な介入ではなく、窮地に陥った銀行経由で実施されるはずだ。ECBのもう一段の利下げとユーロ安も見込まれる。どちらも、加盟国の苦痛を和らげることになるだろう。
だが、とにかく耐え忍んで危機を切り抜けようとするやり方は、永遠にはうまくいかない。いずれどこかの段階で、ユーロ圏は力強い成長を取り戻し、脆弱な国に必要な競争力向上を促すために中核国における比較的高いインフレを実現させなければならない。
永遠と続く緊縮財政はほぼ間違いなく失敗する。だが、2012年に見込まれる厳しい緊縮財政措置は、まだ奏功するはずだ。
(Martin Wolf)
■バラク・オバマは再選されるか?
2012年11月の大統領選後のホワイトハウスの主は誰か〔AFPBB News〕
イエス。2012年の選挙は大接戦になり、またしても、詰まるところはオハイオ州の選挙人投票に行き着くだろう。
弱々しい景気回復にもかかわらず、2つの要素がオバマ大統領の助けになる。1つは、共和党のミット・ロムニー氏が中西部の有権者にアピールできないこと。
もう1つは、リバタリアン党の候補としてロン・ポール氏が終盤で大統領選挙予備選に出馬してきたことだ。
以上は「JB press」より
一つの見方として、ご紹介いたしました。 以上
« 例の「謎の音」について、カナダのテレビニュースで報道あり | トップページ | あなたの町の「本当」の放射線量は!その② »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- ナチスと戦わなかったEU諸国とナチスと戦ったロシア、それぞれの戦勝記念日(櫻井ジャーナル)(2025.05.10)
« 例の「謎の音」について、カナダのテレビニュースで報道あり | トップページ | あなたの町の「本当」の放射線量は!その② »
コメント