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2012年3月21日 (水)

4月からの食品の新基準とそれに反対する勢力

2012年03月09日

4月からの食品の新基準とそれに反対する勢力


 今年の4月から、ゆるゆるだった食品の放射能基準がすこしだけ厳しくなります。

食品中セシウム 厳格基準を正式決定2012年2月24日 夕刊
2012030901.jpg

 食品中の放射性セシウムの新基準値を話し合う厚生労働省の薬事・食品衛生審議会が二十四日開かれ、魚や野菜など「一般食品」の一キログラム当たり一〇〇ベクレルなど、現行の暫定規制値から四分の一~二十分の一に大幅に厳格化する内容が正式に決まった。コメや牛肉、加工食品など一部を除き四月一日から適用する。

 新基準値は一般食品のほか、「牛乳」と、粉ミルクや市販のベビーフードなど新設する「乳児用食品」が一キログラム当たり五〇ベクレル、「飲料水」が同一〇ベクレル。

 暫定規制値は「野菜類」「穀類」「肉・卵・魚・その他」が同五〇〇ベクレル、「牛乳・乳製品」「飲料水」が同二〇〇ベクレル。

 厚労省は、市場や消費者の混乱を避けるため一部食品に経過措置を設けた。コメは、二〇一一年産は暫定値とし、一二年産の収穫・流通が始まる時期に合わせて十月一日から新基準値とする。牛肉も冷凍保存されているものがあるため、十月一日から適用する。

 加工食品は三月三十一日までに製造、加工、輸入されたものは賞味期限まで現行の暫定規制値を適用。四月一日以降に製造、加工、輸入されたものは新基準値とする。

 茶や乾物などの基準値適用のルールも決めた。茶は原材料の状態では基準値の適用対象とせず、茶葉をお湯に入れた状態でセシウムの濃度を検査し、飲料水の基準値を適用する。乾燥シイタケなどは、原材料と、水戻しした状態の両方で調べ、一般食品として扱う。

 審議会では、厚労省が、子どもへの内部被ばくの健康影響を特に配慮した点や、新基準値の算出根拠をあらためて説明。昨年十~十二月に各自治体などが行った検査で、新基準値を超えた食品は福島県で9・25%、福島県以外では1・13%だったことも報告した。

 新基準値をめぐっては、厚労省の諮問を受けた文部科学省の放射線審議会が二月十六日、了承する答申を出したが、乳児用食品などについて「厳しすぎる」と異例の注文も付けていた


 この異例の注文の記事は、こちらです。


【食品新基準で依頼メール】反対意見を「投稿要請」か 「福島の農漁業に影響」  放射線審の前会長
 食品に含まれる放射性セシウムの新基準値案について厚生労働省が実施していた意見公募に対し、案の妥当性について厚労省から諮問を受けた文部科学省放射線審議会の前会長、中村尚司(なかむら・たかし)東北大名誉教授が「(厳しい基準は)福島県の農漁業に甚大な影響を与える」などとして、公募期間中に「反対意見の投稿要請」とも受け取れる依頼を関係学会の会員らにメールで送っていたことが16日、分かった。

 メールには丹羽太貫(にわ・おおつら)現会長の名前も出していた。中村氏は「反対意見の投稿を要請したつもりはない」と話しているが、審議会前会長の立場で影響力を行使したとの批判も起こりそうだ。
 中村氏によると、1月20日前後に日本原子力学会の関係者を通じて学会下部組織の会員らに依頼文をメールで送った。実際、何人に送られたかは不明。
 メールでは新基準値案をめぐる同審議会の議論について「安全性の評価、社会的影響に関する検討がなされていなく紛糾している」とし「本案が施行されると福島県産の農産物、海産物が売れなくなる」「(福島)県民の感情を無視したもの」と指摘。意見提出の要領などを記載した、総務省が運営するインターネットサイトの宛先を添付した上で「ぜひ対応して頂くようお願いいたします」としていた。
 中村氏は「それぞれで考えて意見を出してほしいという趣旨だった」と説明。前会長の立場での依頼については「すでに会長を辞めており審議会にもタッチしていない」と話した。
 厚労省によると、意見公募は1月6日から今月4日まで実施。これまでに約1700件の意見が寄せられ、もっと厳しくすべきだとの意見は約1400件、厳しすぎるとの意見は約40件だった。
 中村氏は2007年3月から昨年2月まで放射線審議会会長を務めた。

◎投稿要請を厚労相が批判 文科相は容認

 文部科学省の放射線審議会前会長が、食品中の放射性セシウムの新基準値に対するパブリックコメントに、反対意見の投稿を要請するような内容のメールを関係学会の会員に送っていた問題について、小宮山洋子厚生労働相は17日の記者会見で「あってはならないこと。(反対意見の動員は)パブコメの本来の趣旨に反する」と批判した。

 一方で平野博文文部科学相は「専門家としての行動。審議会の議論に影響を与えていれば問題だが、そういう事実はない」と話した。


◎「専門家の集まり」と反論 厚労相が“生活者”強調

食品に含まれる放射性セシウムをめぐり、文部科学省の放射線審議会が、厚生労働省の新基準値案に「厳しすぎる」と意見を付けたことについて、小宮山洋子厚労相は17日の記者会見で「厳しすぎるとは思っていない。あちら(審議会)は放射線、原子力の専門家の集まり。生活者にどれだけ近いのか」と反論した。

 小宮山厚労相は「特にお子さんを持っている人には切実な問題。安全に加えて安心もしていただこうと考え設定した」と説明。「福島の生産者への影響も考慮すべきだ」との審議会の指摘には「福島県の農産物については農林水産省と十分に協議し、問題はないとなった」とした。パブリックコメント(意見公募)で「もっと厳しくしてほしい」との意見が圧倒的に多かったことにも触れた。
        (共同通信)2012/02/17 15:58


 こういう変な記事を見たら、名前が出てきた人を確認しなければなりません。今は、便利なので、すぐにわかります

中村尚司
1960 年代の大気圏核実験が世界中で盛んに行われていた頃の東京近辺で、気象庁が長年に渡って測定してきたCs-137 の空中放射能濃度は今より1 万倍も高かった
 この人が言っていたんですね。これがウソであることは、DVDでも話していますし、記事にもしています。
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 だれも調べないだろうと思って、こんな嘘をつけるとは大したものです。このくらいなければ、御用学者はとてもつとまりません。

丹羽太貫(京大名誉教授)
 この先生は、京都の花火さわぎの時にも名前が出てきました。この方の人生の目的はなんでしょうか。放射能は怖がる必要はないというのが、一生を通じて得た結論なのでしょう。私には全く持って信じられませんが。

 そもそも、福島県は放射能被害を一切認めていません。セシウムはないことになっています。いずれの作物も、全て「風評被害」で結論づけており、「放射能汚染」とは言っていません。
 ところが、「さいたさいたセシウムが咲いた」の下記ポスターがでると
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「セシウムさいた」抗議受け削除 講演タイトル、埼玉県教組
さいたま市で10日開かれる「国際女性デー埼玉集会」(事務局・埼玉県教職員組合)のチラシで、講演タイトルが「さいたさいたセシウムがさいた」とされていることに「福島県民を傷つけている」などの抗議が30件以上あり、県教組がタイトルを削除したことが8日、分かった
 なぜ、福島県民を傷つけていることになるのか、私にはさっぱりわかりません。放射能の存在は認めないないにもかかわらず、そこにあることはわかっているから、あると言えば「風評」被害と言い立てているのではないでしょうか。このポスターのビナード氏は、昨年6月に論説できちっと述べられています。

 フクシマコープ
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 いきなり度肝を抜かれるスライド・・基準が厳しくなると、プール遊びができなくなる
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(そんなに汚染されたところで、子どもにプール・・・)

食べて応援
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ボックス購入者の声
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コープからの提言
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 コープは、消費者の見方とばかり思っておりましたが、生産者をまもることが一番大事だったのですね。寡聞にして知りませんでした
 このスライドを見る限り、4月からの暫定基準値を超える農産物がかなり市場に出回っているわけですね。

 国は、水俣病で有機水銀の影響はないと説明し、サリドマイド剤では被害は出ていない、血液製剤ではAIDSが出ていないと強弁し、被害を拡大させてしまいました。放射能については、いったいいつ、気がつくことになるのでしょうか。


◆関連ブログ
セシウムは日本全国に降り注いだ2011年08月30日
本物の風評被害とは? アーサー・ビナード2011年06月06日
東大・専門家を信用するな2011年04月20日
以上は「院長の独り言」より
放射能の汚染食品は、少ないほうが良いのが当然と思いますが、その基準をどうするのかは大変難しいところです。一番良いと思われるのが国際基準に統一したらと思われます。4月からの新基準は国際基準に比べますと、大変高い数字です。日本政府はこれで国民の健康を守れると思っているのか大変に不満です。         以上

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