「ベーシックインカム」という新兵器(4/7)
橋下徹氏が手に入れた
「ベーシックインカム」という新兵器
なお、お金持ちでない人がベーシックインカムを受け取ることの長所は、生活保護申請に伴う面倒な手続きや「恥」の感情を経験せずに済むことだ。また、現下の制度で、生活保護を受給するために行う、ごまかしや駆け引きも不要(無効)になる。
批判3:ベーシックインカムよりも負の所得税の方がいい
所得に対する税制として、ベーシックインカムと負の税率もある所得税のトータルな効果は同じだ。
たとえば、所得税率を30%と仮定して、2人家族1世帯の年間所得(ベーシックインカムを除く)が400万円だとしてみよう。この場合、年間納税額は120万円だ。一方、仮に「一人、一月、5万円」のベーシックインカムが同時にあると、年間に120万円になるので、この家族の年間可処分所得は400万円だ。この家族の年収が500万円になれば可処分所得は470万円になるし、300万円になれば330万円になる。
これは、所得400万円を境にして、税率30%で正・負両方の所得税(負の所得税には「給付付き税額控除」という冴えないネーミングもある)があるのと同じ効果だ。
先ず、「負の所得税と、ベーシックインカムは、トータルな効果を見ると、同じことですよ」と親切に教えてあげたらいい。
批判4:働かない人にお金を配ると、労働意欲が損なわれる
ベーシックインカムに対する直感的な批判として、最も多いのは、たぶんこれだ。
実際にはあり得ないことだが、確かに、働かなくても十分余裕をもって暮らせるだけの金額をベーシックインカムとして配るなら、労働へのインセンティブが減ってしまうかも知れない。
以上は「DIAMOND ONLINE」より
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