BBCドキュメンタリー「津波の子供たち」
BBCドキュメンタリー「津波の子供たち」3月1日放送から・・フィルムバッジをつける子どもたち
BBCドキュメンタリー「津波の子供たち」3月1日放送から・・フィルムバッジをつける子どもたち
先日、福島郡山市の屋外活動30分制限について、記事にしましたところ、次の情報提供がありました。
ちなみに、郡山市が独自の時間制限を設けたのは、市長が原発事故直後に「直ちに健康に影響はない」という政府の発表を垂れ流す一方で、自分の孫はいろんな理由をつけて関西にいち早く避難させたことを市民から追求されそうになったからです。
真偽の程はわかりません。また、別の方からは次のような投書が
奇形と分かったご家庭には、保健師をはじめ次々と何人もで訪ねてくること。
妊娠中に突然、胎児の頭部が大きくなり、堕胎をすすめられた方。
口唇裂の赤ちゃんの診察のために病院に出かけた際、「ひとに見られたくない、聞か
れたくない」と
ひと目を気にする方には、病院の方から「お宅だけじゃないですよ。気にしなくても
大丈夫です」と声がかけられること。
実際、おなじ事情に苦悩する患者さんご家族どうしが、「ごろごろと」隣り合って病
院にいること…等々。
一体本当のことはどこにあるのでしょうか。私にもわかりません。
BBCの素晴らしい放送がありましたので、ここで紹介いたします。なぜ、日本のテレビ局がこのような放送ができないのでしょうか。出てくる子どもたちは、まっすぐとカメラを見て話し、しっかり地に足がついた考えです。我々大人よりも、現状をしっかり把握していると言って良いでしょう。
「政府が大丈夫というけど本当に大丈夫なのか?誰も経験したことないんだものって思います」
「そんなに広がっているならすぐには消えないし、いくら除染したってそこからは無くならないものだから」
「放射線はそんなにすぐには無くならないと思う」
なぜ、フィルバッジを持たせて、このような汚染地帯に、こんな素晴らしい子どもたちを放っておくのでしょう。政治は、なんのためにあるのでしょう。今回のガレキ拡散のキャンペーンに、環境省は9億円の宣伝費を博報堂に支払ったそうです。血税をキャンペーンのために湯水のごとく使う。そして、その広告費を嬉々として受け取るマスコミ。根本的に間違っているとしか思えません。
この子どもたちの親の元には、次のような報告書が届きます。
私が気になるのは、2番目の書類です。
「今回測定しているのは外部被曝線量ですので、のぞいているのは宇宙と大地からの放射線量です」
これをコントロールと言いますが、一体どこでこのコントロールを取っているのか。田村市役所に問い合わせる必要があります。もし、田村市の大地からの放射線量をのぞいているとすれば、とんでもない過小評価と言えます。
この方の被曝線量は 0.16mSv です。これが多いか少ないか。どこをどう捜しても、私が福島第二原発に勤めていたときの被曝量手帳が見つかりませんが、私の5年間の総被曝量は、せいぜい0.3mSvのはずです。それを3ヶ月程度で被曝しているのですから、とんでもありません。子どもが被曝して良い線量では決してありません。
ところが文科省は、放射線教育で教師に次のように教えるよう指導しています。
明確な証拠がないから、100mSv以下では病気が起きないと教えろと言うわけです。
この教科書に記述がないから、認めないというのは、中世のガリレオ・ガリレイが、地動説を唱えて宗教裁判にかけられたのと全くおなじ構図です。
この中世の宗教裁判を我々は、笑えるでしょうか。
捨てる神あれば拾う神あり。福島の皆さん、熊本は水俣病で国に健康を踏みにじられた経験があります。政府の安全宣言を決して信用していません。
そして、肥田先生のこの言葉を
米国を「東電と政府」に変更すれば、全て今回の事態に当てはまると思います。
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posted by いんちょう at 21:20 | Comment(2)| 原子力
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まぁひどい話ですが、これは「疫学的な証明はなされていない」という意味では一般的な理解ですから、虚偽ではない。
とはいえ植物に放射線を照射しての実験などは行われているから、生物学的な証拠はあり、疫学的証明はないが放射線防護上は健康被害があると考えて基準を設定しようというのが現在の到達点ですから、一部の事実だけを意図的に取り上げるダマシのテクニックですね。
そして「100mSv以下では健康被害はありません」とも書いてないのだから、低線量被ばくに関し閾値ありモデルで主張してるわけでもない。
問題点は文科省は、読んだ人が誤解するように一部の事実だけを強調していることです。
文科省の神経を疑いますが、このようなゴマカシに引っかかるなら、その教師も児童・生徒を指導する基本的な能力を欠いていると、私は思います。
言い換えると、証拠がなくて無罪になった犯人は全て無実の冤罪であった、と解釈するようなものですから。