岐阜にワクチン工場、インフル用、世界最大級、来月4月に着工
2012年2月4日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する
総合健康食品・医薬品メーカー「アピ」(岐阜市)と医薬品原薬の開発製造会社「UNIGEN」(秋田市)は、岐阜県池田町に、最先端の遺伝子組み換え技術を使い、昆虫の細胞からインフルエンザワクチンなどを製造する世界最大級のバイオ医薬品工場を建設する。昆虫細胞を使う培養法の工場は、国内で初めてとなる。2〜3カ月の短期間で、ワクチンを大量生産できる。
今年4月に着工し、2013年春の稼働を目指す。昆虫の細胞培養法によるインフルエンザワクチンの製造販売は国内では未承認。工場が完成後、ワクチンの販売会社が製品で治験をし、厚生労働省に申請する。
昆虫細胞を使う培養法は、ウイルスの遺伝子情報を基に作った免疫に関係する遺伝子を、昆虫に感染しやすいウイルスに組み込み、ガの幼虫の細胞に感染させる。細胞内でウイルスを増やし、ワクチン成分を抽出して原液を精製する。
弱毒化させたインフルエンザウイルスを、鶏卵に埋め込んで培養する従来の方法だと、製造に約6カ月かかる。このため、事前の予測と違う型が流行すると、ワクチンの製造が間に合わない。
昆虫培養法では、世界保健機関(WHO)が公表する情報を基に、流行している型に合ったワクチンを短期間に生産することが、技術的に可能になる。
UNIGENの親会社の創薬ベンチャー「UMNファーマ」(秋田市)が、米国のベンチャー企業から昆虫の細胞培養法によるインフルエンザワクチンの国内での開発製造などの権利を取得。新工場ではUNIGENが原薬を製造し、アピが製剤化する。
池田町のアピ池田医薬品工場の南側約3万5千平方メートルに、約200億円をかけて工場を建設。2万1千リットルの培養槽を複数基置く。1日当たり、約80万人分の季節性インフルエンザワクチンを製造できる。
UMNファーマによると昆虫の細胞培養プラントは、米国の製薬会社が持つ3千リットルの培養槽が最大。同じ技術で子宮頸(けい)がんや前立腺がん、糖尿病などのワクチンも製造できる。
2社の事業は3日、経済産業省の国内立地推進事業費補助金に採択された。経産省の補助金は両社合わせて約48億円。岐阜県も企業立地補助金として、約10億円を補助する予定。
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以上は「中日新聞」より
この企業の将来を注意してみて行きたいと思います。健全な発展を望んでいます。以上
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