北朝鮮の3分で焦土化させる「特別行動」とは?
北朝鮮が攻撃開始3分で目的地を焦土化させるという「特別行動」の正体
(訳者注) また北朝鮮関係ですが、報道そのものは日本語報道でもすでに多く記事になっているものです。下は時事通信の記事です。
・李明博政権に「聖戦」通告=「特別行動で焦土化」-北朝鮮軍
時事通信 2012.04.23
上の「特別行動」という単語が気になりました。今まで北朝鮮の使用する単語としては聞いたことのないものだったからです。しかし、日本語の報道はどれも短いもので、その説明がありませんでしたので、朝鮮日報の韓国語版を見てみると、朝鮮中央放送の発表では以下のように表現されていたようです。
「われわれの革命武力の特別行動は、いったん開始されると、3~4分間、いや、それよりもっと短い瞬間に、今まで誰も見た事がないような珍しい手段と我々流の方法により(攻撃目的地を)焦土化してしまうことになるだろう」
3~4分という具体的な数字が気になります。
「今まで見た事がないような珍しい手段」もです。
こういう表現も今までの北朝鮮軍の発表ではほとんど見ないものです。
ちなみに、「3~4分」という数字は、たとえば北朝鮮が先日ミサイル発射実験をおこなった北朝鮮のトンチャリ(東倉里)という場所にある「西海衛星発射場」から日本の中心部の位置にある名古屋上空まで大体3~4分程度でミサイルが到達します。
先日、「失敗」したミサイル実験は発射後 81秒で空中分解・爆発しており、つまり1分20秒程度の飛行でしたが、衛星写真を分析シミュレーションした下の写真でその距離がわかります。

下の図は、上の衛星シミュレーションを参考にして即席で作ったものですので、不正確ですが、おおまかの位置や距離関係がわかるかと思います。

これ・・・図を作ってみて初めてわかったのですけど、先日のミサイル実験の失敗って、ちょうどソウル上空で爆発させるのと同じ程度の距離で「失敗」していますね。
まあ、今回北朝鮮が発表した「特別行動」というのが何なのかは私には推定もできないですが、資料的な意味として、朝鮮日報を翻訳して載せておきます。

朝鮮日報 (韓国) 2012.04.23
北朝鮮「韓国に対しての革命武力の特別行動がすぐに開始される」

▲ 北朝鮮の朝鮮中央放送の女性アナウンサーが 「革命武力の対南(韓国)の特別行動がすぐに開始されるだろう」という内容の朝鮮人民軍最高司令部からの通告内容を読んでいる。
北朝鮮は、 4月23日、韓国に対して「革命武力の特別行動がすぐ開始される」と事実上の韓国への挑発を予告した。
朝鮮中央通信によれば、朝鮮人民軍最高司令部・特別作戦行動の一団は、この日、テレビでの通告を通して、「李明博ら鼠野郎どもに対する私たち軍隊と人民の怒りは天にまで達してしまった。逆賊一味の分別のない挑戦を粉砕してしまうための我々の革命武力の特別行動がすぐに開始される」とした。
朝鮮人民軍は 、「我々の革命武力の特別行動は、いったん開始されれば、 ものの3~4分、いや、それよりもっと短い瞬間に、今まで誰も見た事がないような珍しい手段と我々流の方法ですべての鼠野郎どもと、その挑発の根源(韓国の都市という意味)を点滅するかのごとく焦土化してしまうことになるだろう」と脅した。
北朝鮮が特別行動を「すぐ開始」と時間を指定した内容と共に、「開始されれば、3~4分で」、「珍しい手段と我々流の方法で」などのように、以前より具体的に明示しているという点で、これは局地的な挑発を予告したものと考えられる。

▲ 4月20日、平壌の金日成広場で、李明博(イ・ミョンバク)政権を糾弾する平壌市軍民大会の様子。
朝鮮人民軍は、「特別行動は、怒号した民心と怒りの爆発であり、私たちの最高尊厳を死守するための一千万軍民の聖典である。特別行動の対象は主犯である李明博逆賊一味であり、公正な大衆の世論を操作する保守系メディアを含む鼠野郎どものすべてである」とした。
北朝鮮人民軍は、李明博大統領が 4月20日におこなった特別講演の内容と、4月19日の大田国防科学研究所での大統領の発言などを取り上げ、「実際には、逆賊一味の挑発の狂気はすでに分別を失っていることを示している」と主張した。
大統領は、4月20日に、統一教育院の特別講堂で講演し、そこでは北朝鮮に農地改革を促した。その前日は、大田(テジョン)にある国防科学研究所で研究員たちと話し合う席で、「私たちが強いと北朝鮮も挑発できないだろう」と力説したという経緯があり、北朝鮮はこれらの発言を取り上げたようだ。
一方、私たち韓国軍の軍当局は、「現在、韓国軍は北朝鮮軍の動向を注視している。北朝鮮のどんな挑発に対しても完璧な報復ができるように万全の態勢を取り揃えている」と述べた。
(訳者注) 私が日々気になっていることもそうですが、昨日の記事「我々は毎日、戦争の数インチ先にいる」と懸念している米国のパネッタ国防長官などもそうかもしれないですが、どうしてこんなに気になるかというと、
・金正恩という人がどんな人か誰もわからない
ということのように思います。
先代の金正日元国防委員長の時代は、「こうすれば問題はこれ以上悪化しない」という方法論が、ある程度確立していたと思うのですが、先日のミサイル実験の強行によりアメリカとの協定を反古にした金正恩第一書記の行動を見て、「彼のしようとしていることがわからない」と感じているというような気がします。
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[EMP と核攻撃]に関係する過去記事:
・北朝鮮はスーパーEMP兵器を完成させたのか?
2011年06月27日
・核攻撃の際の対処法
2010年11月01日
・太陽フレア等による電磁パルス(EMP)に見舞われた際の通信手段
2010年12月13日
・李明博政権に「聖戦」通告=「特別行動で焦土化」-北朝鮮軍
時事通信 2012.04.23
上の「特別行動」という単語が気になりました。今まで北朝鮮の使用する単語としては聞いたことのないものだったからです。しかし、日本語の報道はどれも短いもので、その説明がありませんでしたので、朝鮮日報の韓国語版を見てみると、朝鮮中央放送の発表では以下のように表現されていたようです。
「われわれの革命武力の特別行動は、いったん開始されると、3~4分間、いや、それよりもっと短い瞬間に、今まで誰も見た事がないような珍しい手段と我々流の方法により(攻撃目的地を)焦土化してしまうことになるだろう」
3~4分という具体的な数字が気になります。
「今まで見た事がないような珍しい手段」もです。
こういう表現も今までの北朝鮮軍の発表ではほとんど見ないものです。
ちなみに、「3~4分」という数字は、たとえば北朝鮮が先日ミサイル発射実験をおこなった北朝鮮のトンチャリ(東倉里)という場所にある「西海衛星発射場」から日本の中心部の位置にある名古屋上空まで大体3~4分程度でミサイルが到達します。
先日、「失敗」したミサイル実験は発射後 81秒で空中分解・爆発しており、つまり1分20秒程度の飛行でしたが、衛星写真を分析シミュレーションした下の写真でその距離がわかります。

下の図は、上の衛星シミュレーションを参考にして即席で作ったものですので、不正確ですが、おおまかの位置や距離関係がわかるかと思います。

これ・・・図を作ってみて初めてわかったのですけど、先日のミサイル実験の失敗って、ちょうどソウル上空で爆発させるのと同じ程度の距離で「失敗」していますね。
まあ、今回北朝鮮が発表した「特別行動」というのが何なのかは私には推定もできないですが、資料的な意味として、朝鮮日報を翻訳して載せておきます。

朝鮮日報 (韓国) 2012.04.23
北朝鮮「韓国に対しての革命武力の特別行動がすぐに開始される」

▲ 北朝鮮の朝鮮中央放送の女性アナウンサーが 「革命武力の対南(韓国)の特別行動がすぐに開始されるだろう」という内容の朝鮮人民軍最高司令部からの通告内容を読んでいる。
北朝鮮は、 4月23日、韓国に対して「革命武力の特別行動がすぐ開始される」と事実上の韓国への挑発を予告した。
朝鮮中央通信によれば、朝鮮人民軍最高司令部・特別作戦行動の一団は、この日、テレビでの通告を通して、「李明博ら鼠野郎どもに対する私たち軍隊と人民の怒りは天にまで達してしまった。逆賊一味の分別のない挑戦を粉砕してしまうための我々の革命武力の特別行動がすぐに開始される」とした。
朝鮮人民軍は 、「我々の革命武力の特別行動は、いったん開始されれば、 ものの3~4分、いや、それよりもっと短い瞬間に、今まで誰も見た事がないような珍しい手段と我々流の方法ですべての鼠野郎どもと、その挑発の根源(韓国の都市という意味)を点滅するかのごとく焦土化してしまうことになるだろう」と脅した。
北朝鮮が特別行動を「すぐ開始」と時間を指定した内容と共に、「開始されれば、3~4分で」、「珍しい手段と我々流の方法で」などのように、以前より具体的に明示しているという点で、これは局地的な挑発を予告したものと考えられる。

▲ 4月20日、平壌の金日成広場で、李明博(イ・ミョンバク)政権を糾弾する平壌市軍民大会の様子。
朝鮮人民軍は、「特別行動は、怒号した民心と怒りの爆発であり、私たちの最高尊厳を死守するための一千万軍民の聖典である。特別行動の対象は主犯である李明博逆賊一味であり、公正な大衆の世論を操作する保守系メディアを含む鼠野郎どものすべてである」とした。
北朝鮮人民軍は、李明博大統領が 4月20日におこなった特別講演の内容と、4月19日の大田国防科学研究所での大統領の発言などを取り上げ、「実際には、逆賊一味の挑発の狂気はすでに分別を失っていることを示している」と主張した。
(訳者注)上の「実際には~」の部分は「韓国側が最初に挑発した」という意味のようです。
大統領は、4月20日に、統一教育院の特別講堂で講演し、そこでは北朝鮮に農地改革を促した。その前日は、大田(テジョン)にある国防科学研究所で研究員たちと話し合う席で、「私たちが強いと北朝鮮も挑発できないだろう」と力説したという経緯があり、北朝鮮はこれらの発言を取り上げたようだ。
一方、私たち韓国軍の軍当局は、「現在、韓国軍は北朝鮮軍の動向を注視している。北朝鮮のどんな挑発に対しても完璧な報復ができるように万全の態勢を取り揃えている」と述べた。
(訳者注) 私が日々気になっていることもそうですが、昨日の記事「我々は毎日、戦争の数インチ先にいる」と懸念している米国のパネッタ国防長官などもそうかもしれないですが、どうしてこんなに気になるかというと、
・金正恩という人がどんな人か誰もわからない
ということのように思います。
先代の金正日元国防委員長の時代は、「こうすれば問題はこれ以上悪化しない」という方法論が、ある程度確立していたと思うのですが、先日のミサイル実験の強行によりアメリカとの協定を反古にした金正恩第一書記の行動を見て、「彼のしようとしていることがわからない」と感じているというような気がします。
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[EMP と核攻撃]に関係する過去記事:
・北朝鮮はスーパーEMP兵器を完成させたのか?
2011年06月27日
・核攻撃の際の対処法
2010年11月01日
・太陽フレア等による電磁パルス(EMP)に見舞われた際の通信手段
2010年12月13日
以上は「IN DEEP」より
今、北朝鮮と韓国が戦えば、一瞬で韓国の負けが決まりそうです。北朝鮮の電磁波兵器が使われると動きが取れなくなり、戦争になりません。これを良いチャンスと捉えて米国が参戦して大規模な戦争へと拡大させ第3次世界大戦に持ち込もうとするものと思われます。米国の思う壺で、世界の人口減少を図る良い機会となすでしょう。アジア・中東・アフリカ等中心に減らせる筈です。あわよくば50~60億人減らし5~10億人程度の白人中心の世界政府が出来そうです。そうすれば、今後の地球大異変による激変に対応可能と考えているものと思われます。だから、その手に乗っては駄目なのです。再び騙されて「天安鑑事件」や「3.11テロ」事件等を再び起こしては駄目なのです。アジア滅亡にされてしまいます。この辺を良く考えて行動すべきです。単純思考は自殺への道です。 以上
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