欧米のイラン攻撃に備えてロシアはイランとの国境付近に兵力を集中
ロシア軍がイラン攻撃に対し睨みを利かせるか?
◆4月12日
イスラエルとアメリカによるイラン攻撃はアメリカの大統領選まではないだろうと考えられるが、常に「想定外」と言うことを考えねばならないのが国家の為政者であり、特に国家の安全保障面での実際的な責任を持つ軍の立場であろう。
ロシア軍は夏までにイラン攻撃があるかもしれないという考えのようで、そのための準備を進めているようだ。夏のロンドン・オリンピックを狙ってアメリカのタカ派やイスラエルがまた自作自演のテロなどを起こして、それを口実にイラン攻撃をするようアメリカを引っ張っていくかもしれないから、ロシアの準備行動は、それなりの合理性がある。
またロシアがこの問題に直接軍事介入する意思を示すことで、イスラエルに対する牽制ともなるから、歓迎すべきと言える。世界の運命ともつながるこの問題であるが、ある意味、ロシアが鍵を握っていると言えよう。
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●欧米のイラン攻撃に備えてロシアはイランとの国境付近に兵力を集中
http://articles.businessinsider.com/2012-04-09/news/31311454_1_russian-defense-ministry-military-action-dmitry-rogozin
【4月10日 F. Michael Maloof】
ロシアの情報筋によるとロシアは夏までにイランへの攻撃が起きることを想定し、兵力をアルメニアに移す行動計画を作成した、という。
ロシア安全保障評議会議長のヴィクトール・オゼロフは、ロシア軍総司令部ではイラン攻撃に際しての行動計画を策定したと語った。
ロシアのNATO大使のドミトゥリー・ロゴジンは、イラン攻撃をしないよう警告を発してきている。 「イランは我が国の隣国である。もしもイランが何らかの軍事的行動に巻き込まれれば、それはわが国への直接的な安全保障上の脅威となる」と彼は語った。ロゴジンは現在副首相であり、反欧米と見られている。彼はロシアの防衛面を担当している。
ロシア国防省筋は、イスラエルがイランの防衛を突破できる十分な能力を持っているとは考えていない、またアメリカの軍事行動が必要になるだろうと考えている。
ロシア軍を移動する準備をしているということは、重要な地域における利権を保護するというだけでなく、そのような攻撃に対してイランを支援するという意味もある。この地域に、ロシア軍を増強することは、アメリカ、あるいはイスラエル、ないしはその両方と軍事的に干戈(かんか)を交える可能性が出てくる。
情報筋は、起こりうる戦争にロシア軍が介入するかも知れないと言って、イラン攻撃で「想定外の結果」が生じることをロシアは警告してきている、と言う。
ロシアのネザビシマヤ・ガゼータ紙は、ロシア軍筋の情報として、シリアとイラン周辺の状況は「ロシア軍をして南コーカサス、カスピ海、地中海、黒海の兵力を改善させる段取りを促進させている」としている。
この最新の情報はロシアの正式なスポークスマンと政府系通信社のレポートとリークによるものである。
この地域におけるロシアの重要な利権に対する影響を鑑みて、ロシアはそのような攻撃に対する準備を、二年前から始めていた、という。これはアルメニアのギュムリの102基地を近代化した時で、この地域の主要な地政学的位置を占める為であったという。またグルジアとトルととの国境線に近いこのギュムリ基地の軍人らの家族は既に退避したという。
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以上は「ROCKWAY EXPRESS」より
米国オバマの説得により、イスラエルのイラン攻撃は当面先送りとなりましたが、まだ油断できません。日本の鳩山元首相のイラン訪問でイスラエルの挑発に乗りイランが核戦争勃発に入らぬように説得したものと思われます。また、日本のように極秘に核開発をやれば「3.11テロ」のように現実に核テロ攻撃されてしまう恐れがある事等伝えたものと思われます。今後どうなるかはまだ不透明であります。 以上
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