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2012年7月28日 (土)

爆弾低気圧に注意が必要ー2/3

 この爆弾低気圧こそが、最近の〝殺人気象〟の原因であると馬場氏は指摘する。爆弾という言葉を冠するほど危険で不安定な低気圧は、まさに初夏から夏にかけて非常に起こりやすいという。

 具体的に〝殺人竜巻〟が発生した日の気象状況を振り返ってみよう。馬場氏が「下が暖かくて上が冷たい」と解説しているとおり、当日のつくば市の最高気温は25・8℃。これは6月下旬並みの気温だ。低空の軽くて暖かい空気は、温度差の大きい上空の寒気に向かって勢いよく上昇し、その結果生まれたのが積乱雲である。積乱雲は数kmから10km程度の厚さ(高さ)で発達を止めるのが通例だが、この時の気象状況下では厚さ約15kmほどまで巨大化したとされている。これが、関東各地に甚大な被害をもたらした「スーパーセル」の正体だ。爆弾低気圧がスーパーセルを生じさせ、結果、巨大竜巻や雷雨がゲリラ的に発生する。これが昨今の異常気象のメカニズムである。さらに、気候学が専門の帝京大学・三上岳彦教授は「地球温暖化」も原因として看過できないと指摘する。

5月10日に横浜市内を襲った雹。一時周囲が真っ白になるほど降り、腕に当たると鋭い痛みが走ったという

「ここ30年、地球上の温度は上がり続けています。現在すでに起こっていることですが、温暖化によって北極海の氷が解けると、海水が太陽熱を吸収しやすくなります。海水の塩分濃度や温度も変わり、大気と海洋の熱のバランスが崩れて、北極上空を流れている偏西風が異常な蛇行をするようになるのです。この先50年後、100年後とさらに温暖化は進んでいくでしょうが、その時の気象状況は想像もつかないものになっていると思います」

 気象評論家の増田善信氏が論を継ぐ。

「地球が温暖化するということは、地表付近が暖まり、その分、上空との温度差はより拡大していくということなのです。この傾向は地球全体で進んでいるので、基本的には日本のどの地域でも爆弾低気圧が発生し、竜巻や集中豪雨が発生する可能性があります」

 また、増田氏はこう驚きを口にする。

「爆弾低気圧は、私が気象学を研究し始めた50年前には極めて珍しいものでしたが、最近では頻繁に発生しています。竜巻については、特に梅雨前線が活発になる6~7月は発生しやすくなるので、これからが注意が必要なのです」

原発を巨大竜巻が襲う恐怖

 日本のどの地域でも爆弾低気圧が発生する恐れがあるなら、都市部を巨大竜巻が襲うことも十分考えられる。

以上は「フライデー」より

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