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2012年7月10日 (火)

ナチス・ドイツの「優生政策」の実態ー4/9




■■■第4章:双生児の遺伝的特性の研究──「死の天使」ヨーゼフ・メンゲレ博士

■■アウシュヴィッツの「生理学・病理学実験研究所」

●ナチス・ドイツには「アーネンエルベ」内の組織とは別に、もうひとつの遺伝学の研究機関があった。「生理学・病理学実験研究所」である。

この研究所は、当時のベルリンで世界的に有名だった「カイザー・ヴィルヘルム人類学・優生学・人類遺伝学研究所」(前述)の指導のもとに、1943年5月、アウシュヴィッツ収容所に併設される形で発足した。

 

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ナチスの遺伝学の研究機関「生理学・病理学実験研究所」は、
1943年5月、アウシュヴィッツ収容所に併設される形で発足した

 

●この所長のオトマール・フォン・フェアシュアー博士は、ヨーロッパでも一流の遺伝学者だったが、また、ヒトラーの人種理論の熱烈な信奉者でもあった。

「わがドイツの他に抜きんでた統率力、これまで築き上げた国力は、人種や遺伝に関する理念の重要性を十分に自覚しているからこそ達成できたものである」と、遺伝学の重要性を力説していたフェアシュアー博士は、双生児の遺伝的特性を研究テーマとしていた。

 

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(左)オトマール・フォン・フェアシュアー博士 (右)遺伝学の重要性を力説していた彼は、双生児の遺伝的特性を研究テーマとしていた彼は当初、「カイザー・ヴィルヘルム研究所」の人類遺伝学部門の部長であったが、まもなくその「双生児研究」を拡張したことによって、国際的名声を獲得した。1936年から1942年まで彼はフランクフルト大学に新設された「遺伝病理学研究所」の所長を務め、その後、ベルリン
のオイゲン・フィッシャー博士の後を継いで2代目所長に就任した。

●このフェアシュアー博士がアウシュヴィッツに送り込んだ弟子がヨーゼフ・メンゲレ博士である。アウシュヴィッツ収容所の専属医師として、次々と移送されてくるユダヤ人を駅頭に出迎え、穏やかな笑顔をたたえながらユダヤ人を選別していたメンゲレは、人々から「死の天使」と呼ばれて恐れられていた。メンゲレは師フェアシュアー博士の教示に従って、双生児こそ遺伝や人種の優劣の秘密を解くカギだと考え、彼の双生児の医学実験は実に様々な方面に及んだ。手や足などの切断手術、腎臓などの除去手術、脊椎や腰椎の穿刺、性器の手術、傷口からの故意の感染──チフス菌の注入などを行ない、その反応を比較したのである。

 

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 Joseph_mengele_sister_b432(左)「死の天使」ヨーゼフ・メンゲレ博士(右)メンゲレ博士の医学実験の対象になった子どもたち。両端はジプシー(ロマ)の双子姉妹・このアウシュヴィッツの「生理学・病理学実験研究所」が、遺伝学の分野でどれだけの成果をあげたのかは、一切分かっていない。ソ連軍が迫ってきた1945年1月、メンゲレの実験室は解体され、ダイナマイトで跡形もなく爆破された。個人的な文書や医学論文は注意深くセレクトして梱包され、残りは焼却された。ソ連軍の大砲が遠く轟く中、メンゲレはアウシュヴィッツをあとにしたのである。

そして戦後、メンゲレは連合国側に「第一級戦犯」として指名手配を受けたにもかかわらず、4年間をアメリカ軍占領地域内で過ごし、ナチスの逃亡ネットワークの助けでスイスからイタリアに入国、船でアルゼンチンに渡る。340万ドルの賞金をかけられ、ドイツの捜査当局とイスラエルの秘密情報機関に追われるが、南米で実業家として成功し、ついに逃げのびて1979年2月、ブラジルの海岸で海水浴中に心臓発作で“自然死”する。

●一方、メンゲレが師と仰いでいたフェアシュアー博士は、戦後、その役割が問題となり、戦争犯罪調査局の尋問を受けた。しかし、彼は帝国学術研究評議会の命令によって合法的な医学研究だけに携わった、と主張。メンゲレの研究に関連した書類や標本は全てナチスによって焼却された、と証言した。

結局、フェアシュアー博士はいっさい罰せられることなく教職に戻り、「カイザー・ヴィルヘルム人類学・優生学・人類遺伝学研究所」の戦時中の膨大な研究成果は、闇の中に消えてしまったのである。(アメリカが研究成果を奪い取ったとも言われている)。

 

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メンゲレが師と仰いでいた
オトマール・フォン・フェアシュアー博士

彼は戦後告発もされずに、ドイツの
「ミュンスター大学」遺伝学教授として
人生を全うし、1969年に亡くなった。

 

以上は[AMAZON CO.JP」より

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